Sound RABBIT
-- Sound RABBIT --
自作PC組み込み型 トランスリニアバイアス・バランスヘッドホンアンプ基板
A級アンプの「原理的にスイッチング歪の発生なし」と
AB級アンプの「消費電流の少なさ」を
両立したTLB出力バッファをOPアンプの外に付けて出力強化しています。
Sound RABBITは、秋月電子などで部品を購入して半田付けして組み立てるヘッドホンアンプ基板です。信号入力はPCマザーボードのHD Audio端子から。信号出力は3.5mm、6.3mmジャックに加え4.4mmバランスジャックを装備。PCに組み込まずに単体のヘッドホンアンプとして使用することもできます。
< 製作例 >
特徴
◇ 入力:intel提唱のHD Audio規格に準じたインターフェス
intelによるコネクタの詳細説明
◇ 出力:3.5mmステレオ、6.3mmステレオ、4.4mmバランス
◇ 2.5インチ ->3.5インチ マウント変換を使用して3.5インチベイに固定
◇ DC12V電源入力
±5V 1.2Aと余裕のあるDCDCコンバータを使用
◇ OPアンプ+トランスリニアバイアス(TLB)出力段による擬似A級アンプ
TLBバッファ部はIc=2Aという余裕のあるトランジスタを使用したディスクリート構成
◇ リレー式ポップノイズ低減回路
電源ONタイマー付き/DC検出保護回路なし
◇ Hi-Low ゲイン切換
◇ 聴き心地重視の回路設計
Amazon music HD、Spotify、Youtube等ストリーミング再生に照準を合わせました
◇ 最適パターン設計
スペック
◇ ゲイン
Hi: +4.5dB
Low:-6.8dB
◇ ノンクリップ出力
10Ω:410mW(アンバランス)
30Ω:180mW(アンバランス)
100Ω:65mW(アンバランス)
300Ω:22mW(アンバランス)
10Ω:1600mW(バランス)
30Ω:700mW(バランス)
100Ω:250mW(バランス)
300Ω:85mW(バランス)
600Ω:45mW(バランス)
◇ 残留ノイズ 14uV(A-wait、44Ω負荷、バランス)
◇ S/N比 102dB(44Ω負荷、バランス)
◇ 歪率 0.0053%(1kHz、44Ω負荷、バランス、LPF80kHz)
◇ 周波数特性 DC-700kHz(バランス)
※実測値はOPAMPにNE5532AN(Philips)を使った時の値です。
回路図・部品表・外形図
以下は、試作基板情報
sound_rabbit_部品表.pdf
sound_rabbit_回路図.pdf
sound_rabbit_外形図.pdf
組み立て方法
HD Audio端子はサイド型2列ピンヘッダから8pin部分を抜き取ります。ラジオペンチなどを使うと良いです。
アモビーズの実装 と 8pin抜き HD Audio 端子
PCに組み込まない場合は HD Audio 端子は必要ありません。
< 基板の拡大写真 >
白ベタはPNP, 中抜きはNPNトランジスタです。
10pFと書いてある部分は10p~47pFくらいを使用します。低誘電率セラミックコンデンサ、もしくはポリプロピレンフィルムコンデンサ、PPSフィルムコンデンサ、ディップマイカコンデンサがお薦めです。
PCのペリフェラル・コネクタから12Vをもらいます。延長・分岐ケーブルを切って基板へダイレクトに半田付けしておくと良いでしょう。
黄色が12V、黒色が0Vです。
(赤は5VですがSound RABBITでは使用しません。不用意にショートしないようピンを引き抜いておきます。)
PCへの組み込み
2.5インチ->3.5インチ変換ブラケットを使って固定します。以下のようなものをご使用ください。
底面固定タイプです。サイド固定タイプは使えません。また、金属ブラケットに基板裏が接触するとショートするので、5mmから7mm程度の六角支柱を使って少し浮かせます。
< 3.5インチベイに入れた状態(試作機)>
試作機はマイク端子を装備していましたが、量産版はゲイン切換えスイッチに変更しました。
< マザーボードに付録されていたケーブル >
フロントパネルオーディオケーブルという呼び方をしている場合もあります。
一部のサウンドカードにもHD Audio端子があります。
擬似A級アンプは無信号時のアイドリング電流が少ないためか、通常のディスクリートアンプよりもエージング時間が長くかかるようです。
この辺りとかを是非 聴いてみてください
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