Select Your Language

免責事項

  • 本サイトの情報の利用、内容、サービスによって、利用者にいかなる損害、被害が生じても、著者は一切の責任を負いません。ユーザーご自身の責任においてご利用いただきますようお願いいたします。

    本サイトで頒布している基板およびキットは、技術者、またはそれに準ずる電気的知識をお持ちの電子工作ファンの方のためのものです。一般のオーディオファンの方のためのものではありません。
    また、頒布基板およびキットは、いかなる条件でも動作を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。

    電子工作では、火傷、感電、火災などの可能性があります。十分に注意をして作業して下さい。

    営利目的のご使用は認めておりません。 記事の転載や、基板・キットの商用利用の方は、ご連絡ください。学生やサークルの学習目的でまとめてご購入する場合は特別価格でご提供させていただきます。
無料ブログはココログ

スポンサー

入出力バランスアンプ NNBA-1

入出力バランスアンプ基板 NNBA-1

Nnba_110

完全バランスアンプ、完全差動アンプと呼ぶこともある入力・出力ともに差動なフルディスクリートアンプ基板です。
基板1枚で1チャンネル分、2枚セットです。

オーバーオールNFBのない回路、かつ、トランスリニアバイアスのエミッタ抵抗レスバッファ採用
No-Feedback、No-Emitter Resistance、Balanced Amplifier

 

 

Nnba_111

          < 製作例 >

トランジスタの放熱にはM.2 SSD用ヒートシンクを加工して使用します。電源電圧は±12Vから±15V、100mA以上が必要です。

 

 

特徴

+フルディスクリート構成

+バランス入力

+バランス出力

+エミッタ抵抗レスの出力バッファ

+トランスリニアバイアス回路

+低ひずみ

+高スルーレート

+高CMRR

+低ノイズ

+低ポップノイズ

 

 

用途

+差動ドライバ(アンバランス to バランス変換)

+差動レシーバ(バランス to アンバランス変換)

+バランス型プリアンプ

+バランス型ヘッドホンアンプ

 

 

スペック(±12Vのとき)

+ゲイン  シングルエンド10.5dB  差動16.5dB

+歪率 0.004 % (差動 2Vrms 1kHz)

+CMRR 80dB以上(10~20kHz)

+残留ノイズ シングルエンド 4.4uV 差動 6.1uV(入力ショート A-Wait)

+スルーレート シングルエンド 100V/us以上 差動 200V/us以上

+周波数帯域 1~900kHz(+0dB、-3dB) 

+S/N比  差動 115dB(4Vrms A-wait)

+最大出力電流  出力バッファのトランジスタに依存
  KSC1845/KSA992    :  50mA
  2SC2240/2SA970     :100mA
  2SC1815/2SA1015    :150mA
  2SA950/2SC2120  :800mA
  2SC2655L/2SA1020L :1500mA

   Nnba1_buffer_tr

 < この4個が出力バッファトランジスタ > 

感度高めな近年のヘッドホンでは2~5mAで爆音再生できます。余裕をみても100mAで十分。それ以上は趣味の領域ということで試されてもよいでしょう。

 

 

Nnba_15
         100kHz 入出力波形

 黄色:入力波形 3.92Vpp
 水色:HOT出力 6.48Vpp
 紫色:COLD出力 6.48Vpp

 

Cmrr
 CMRR = Adiff / Acom = Adiff[dB]- Acom[dB] 式に基づく数値

 

 

Nnba_thd01
 歪率カーブ 10kΩ負荷 20Hz/1kHz/20kHz 

   ※ VP-7722A 帯域80kHz にて計測

 

 

Nnba1_freq2
   ゲイン・位相 周波数特性 2V出力時

  ※ Analog Discovery にて計測 

 

 

回路図・部品表

回路図 NNBA1_schematic

部品表 NNBA1_partslist

 

M.2 SSD用ヒートシンクはこちらをどうぞ

Tuloka 4個ヒートシンク 黒 70mm×22mm×6mm

Tuloka 4個ヒートシンク 銀 70mm×22mm×6mm

ヒートシンクの加工と取付方法はこちら

 

 

外形寸法

Nnba1_gaikei

 

 

DCオフセット調整

Nnba1_offset

 < GND-HOT、GND-COLDの電圧がゼロになるように調整 >

電圧をテスタで計測しならが 半固定抵抗VR1(HOT出力)、VR2(COLD出力)を回してオフセット電圧が±10mV以内になるように調整します。

10分後に再度調整して完了です。

 

 

基板配置について

基板2枚を使用したデュアル・モノ構成です。GND配線ループの面積をできるだけ小さくなるよう配置してください。不用意なGNDループはハムノイズ発生の原因になります。 2枚のNNBA-1基板を近くに置いて、信号入力のGNDも離さず接近させて配線するとよいです。

Nnba1_setting

BlueWind DC-Arrow +/-電源を使用したときの電源供給とシングルエンド入力接続例です。ボリュームは2連10~50kΩAカーブを使うと良いでしょう。

Nnba1_setting2

バランス入力では4連ボリュームが必要になります。2連ボリュームを左右で1個づつ(合計2個)でもOK。

4連ボリュームの入手先は限られています。

東京高音電波 4CP601 A10K(共立電子)

アルプス電気 RK27114A0A50K (三栄電波)

アルプス電気 RK27 4連A50K (Amazon)

 

電源が必要ですがMUSES72323バランスボリュームを使うのも良いでしょう。

極めつけは2連ボリュームをバラして4連ボリュームを作るという裏技もあるようです。(ジャイアンさん)

 

 

バランス出力 4.4mm5極端子基板「JCACK-44-5」

千石電商にて頒布中です。

Jack445_01

Jack445c

PENTACONN 「NBA1-24-001」とその互換コネクタが使用できます。

フロントパネルへの固定にはCB3-8(秋月電子)を使うと便利です。

CB3-8

 

==== 互換コネクタ入手先 ====

NBA1-24-001互換コネクタ(Yahooショッピング)

NBA1-24-001互換コネクタ(楽天市場)

秋葉原ラジオセンター山本無線E-BOX店(レンタルショーケース)でも格安で売っていることがあります。

 

 

関連ブログ記事

やっと方針が決まった 完全バランス回路 回路構成の戦略など

バランス入出力のアンプ部を実験してみることに 基板レイアウト

バランス入出力アンプの検証 周波数特性、CMRR、DCドリフト、ポップノイズなど

バランス入出力アンプの検証(2) DCドリフトとCMRRの再測定

バランス入出力アンプの検証(3) CMRR向上検討、ひずみ率、残留ノイズ

バランス入出力アンプの検証(4) ひずみ率向上検討

バランス入出力アンプの検証(5) 第2試作基板の火入れ

バランス入出力アンプの検証(6) ポップノイズ、DCドリフト、波形、CMRR

バランス入出力アンプの検証(7) ひずみ率

バランス入出力アンプの検証(8) 周波数特性

バランス入出力アンプの検証(9) 基板の変更箇所の比較

入出力バランスアンプ量産版の確認 量産基板の動作確認完了

入出力バランスアンプ NNBA-1頒布開始しました。 千石電商さんから頒布

NNBA-1 千石電商の通販再開。0dB設定。 ゲインを0dBで使用するときは

NNBA-1 リピート製造しました。禁断のアイツも。 JACK-44-5情報も

 

 

サイト内検索(new)

2025年3月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31