HPA-7 もろもろ測定
本日は、HPA-7の測定結果を書こうと思います。
測定器はいつものようにVP-7722Aというものを使っていきます。 ダミーロードは以下の写真のようなホーロー抵抗 or 酸化金属皮膜抵抗を使っています。
その時々で33Ω、30Ω、22Ωなど統一感があまりありませんが、今回は30Ωで測定しました。
■ S/N比
上の写真が計測風景です。 110.0dB (A-wait)でした。
■ 残留ノイズ
5.1uV(A-wait)
結構低いですね。このヘッドホンアンプはマザーボードで2倍。アンプ基板で2倍の増幅率、つまりトータルで+12dBです。 少し低めな気がしますが、元々の超低ひずみヘッドホンアンプ基板の設計がそのようになっているため踏襲しました。
■ ひずみ率(THD+N)
出力段の並列数ごとに測定したので時間がかってしまいました。
このグラフの出力100mW以上の領域でひずみ率が下がってくる現象は、測定値が落ち着くまで待っている時間(15~30秒ほど)でトランジスタが温まって、動作電流が増えているからだと考えられます。 出力段のアイドル電流が少ない設定ではよく起きる現象です。 余力があるとも言えますが発熱の関係で低めな電流にしています。
思ったよりも並列数がひずみ率に対して影響があることがわかりました。
フィードバックで補正していないので振幅が大きくなるにつれ直線性が悪化しますが、並列数が多くなるとドライブ能力が増して(負荷が分散して)いる様子がはっきり現れるようです。 OPAMP回路のように大量にNFBをかければ、こういうバッファ本来の素の特性は見えなくなります。
以下は1kHz時の3パラ、5パラ、7パラを比較したグラフです。
スペックとして数字をひとつ書くなら、0.01% でしょうか。
スペックオタクなら、測定したなかで最も低い数値の0.0033% と書くかもしれません。
スポットの数値よりどんなひずみ率カーブを描くか? 周波数での変化はどうか? という方がアンプの特徴を表しているように思います。
3パラと5パラの中間(=4パラ)も聴いてみたくなりました。 何も聴かずに最初にこのカーブだけを見ると7パラ一択に思えてきますね。
そういえばスルーレートを測っていませんでした。 また後日。
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コメント
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たかじんさん
こうやってみると、3パラでは駄目そうに見えましたが、たかじんさんの聴き比べでは、3パラと5パラが甲乙つけがたいとのこと。
Muses01がお気に入りの私は、たかじんさんの試聴記からすると、5パラと7パラで悩みそうです。もしかすると6パラ(笑)?
ところで、20kHzの雑音歪み率が他に比べて悪いのは、出力インピーダンスが影響しているためでしょうか? それともほかの理由なのでしょうか?
それにしても、無帰還でこれだけの特性がでていることに大変驚きます。 たかじんさんのマジックに思えました。
投稿: n'Guin | 2026年9月30日 (水) 04時00分
n'Guin さん
ホントそう思いますよね。 最初にこの歪カーブを見ていたら、3パラは聴きこむこともしなかったかもしれません(笑)
推測ですが、試聴に使ったヘッドホンの能率の関係で、大音量でも1~2mWくらいで聴いていたのではないかと思います。
4パラ、6パラあたりでも良い所があるかもしれないですね。
20kHzのひずみ率は、第2高調波が40kHz、第3高調波が60kHzになります。
可聴帯域を超えているため聴こえていない可能性もありますが、どこで発生しているかは突きとめておきたいですね。 並列数を増やすと下がるので、最終段の可能性が一番高いとは思います。
投稿: たかじん | 2026年10月 1日 (木) 19時56分