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2025年11月24日 (月)

MUSES8820、MUSES8920、MUSES8920A 決定戦

MUSES8820、MUSES8920、MUSES8920Aもろもろ試聴してみました。

 

SOP変換基板もきて、MUSES8920Aも入手してちょうど評価していたところ、三毛にゃんジェロさんからもご質問が来ましたので一気に書いてしまおうと思います。

Muses8x20_00

まずは、単体での試聴(この基板のV-amp側のみオペアンプを載せて試聴)です。

 

日清紡のオーディオ用オペアンプのミドルクラスになります。価格は秋月電子にて480円から500円くらい。

 

Muses8x20_01

ミドルクラスなので手始めに聴く(基準ライン)オペアンプも力を入れていきます。

 

■NE5532

PHILIPSのNE5532で、以前から個人的に気に入っているオペアンプです。ドライブの力もそこそこあってヘッドホンを十分ドライブできるものです。

低域:分厚いが豪快さより繊細さ重視な雰囲気。量感はたっぷり。

中域:ボーカルの透明感。楽器までの距離が近い。

高域:きめ細かいが、突き抜けて出てくるわけではない。

なめらかで落ち着きがある。広がり感も自然。

トータルとしてもバランスがよくて、安心して任せられるオペアンプです。 良い音で聴きたいなら、まずコレ。 っと言いたいのですが、製造中止から20年以上たつため入手困難です。

※)TIのNE5532、OnセミのNE5532、日清紡のNJM5532はぞれぞれ別の音の傾向があります。

 

 

■MUSES8820D

末尾DはDIPパッケージの意味です。

今回試聴するMUSESシリーズの中で唯一のバイポーラ入力オペアンプです。

低域:少し柔らかい。今回のなかで一番低音の量感があります。

中域:ボーカルの柔らかい表現も十分。 クッキリしていて、楽器の分離もよい。

高域:少しキレがあるが、耳障りではない。

全体像としては落ち着き感、ゆったり感が前面にでてくる低域よりのバランス。 ロックもジャズもいい。

 

 

■MUSES8920D

末尾DはDIPパッケージの意味です。既に生産終了しています。

低域:伸びている。厚みも十分。少しアタックは優しめな傾向。

中域:ボーカルが聴きやすい。少し遠めで俯瞰した距離感はJFET入力らしさを感じる。

高域:繊細さとキレのバランスが絶妙で、残響感豊か。

ステージから少し離れたところで聴くような雰囲気で、大人の味がある。ホールの残響感が心地よくクラシックやピアノなどが似合う。あと女性ボーカルものが美しい。 男性ボーカルは8820の方が深みがあるかもしれない。

 

 

 

■MUSES8920AE

末尾EはSOPパッケージの意味です。 8920が製造終了になって改良版としてでてきたオペアンプです。

低域:超極低音まで伸びて低域側の帯域が広く感じる。その代わりベースラインが僅かに薄め。

中域:程よいキレ。ボーカルの線は細め。

高域:低域の伸びと比較で高域の伸びが足りなく感じてしまう。

残響感はほどほど。ICのバラつきなのか分からないけど、8920Dを聴いたあと8920AEを聴くと何かが引っかかるような気がする。 8820も8920もSOP-DIP変換していないため基板1枚を介するデメリットなのか。

大げさに書くと、ボーカルの色っぽさがセピア色になってしまう。帯域が広く感じる一方で奥行き感が足りない。

NE5532と比べると最近のアニソンなど音が沢山重なって録音されている楽曲では音数が多くて、時代なりの進化は感じられます。

※)使った8920Dとエージング時間がまるで違うとは思うけど・・・惜しい結果に。

 

 

 

番外編1

■NJM8830E

MUSESシリーズではないオペアンプですが、「超低ひずみ、超低雑音、フルスイングのオーディオ用オペアンプ」というセールストークで惹かれてしまいますよね。

ひずみ率:0.000012%
利得帯域幅積:90MHz
スルーレート:30V/us
出力電流:100mA

と書かれています。 電源電圧は±5.25Vと低いので要注意。 

低域:量感十分で、優しい感じ。

中域:淡々としたボーカル。楽器が分離しきれていない。

高域:伸び伸びしていて聴きやすい。

全体的なバランスは良く聴き心地は悪くないです。 ですが、、、

残響音も耳を傾けると聴こえてはいるのだけれど、なぜか立体感に乏しく平面的に感じてしまいます。 MUSESシリーズの後に聴いたのが良くなかったのかもしれません。

カタログスペックではMUSESシリーズを余裕で上回るのですが、音はまた別ものなのでしょうね。今回は評価しませんでしたがMUSES8832と比較してみるのも良いかも。 持っているハズの8832がどこかに行ってしまったのです・・・

 

 

番外編2

V-AMP:MUSES8920D

C-AMP:MUSES8820D

一番上に載せた写真の組み合わせです。 これイイですね。 8920の繊細でキメ細かな雰囲気を持ちながらも低域のぶっとさが増してピラミット型の安定感。 余裕があって私の好みの音です。

ClassAA回路のC-AMP側でベストなオペアンプを探していたとき一つの到達点に達したAD817(1回路)、AD826(2回路)は価格が高いのがネックでした。

聴き比べしたところ、中高域の表現力はAD826が僅かに良いものの低域の太さと明瞭さは8820が上で、どちらもV-AMPのみよりも音楽性が増して良い勝負でした。

 

 

同じミドルクラスのMUSESシリーズ比較で、音の違いを感じ取れるか少し不安でしたが実際に聴いてみると意外と違いがあるようです。

皆さんも好みの曲に似合うオペアンプ探しをしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

最後に

今回試聴に使った曲をいくつか紹介いたします。(実際の試聴はCD、Amazon Musicです)

 

 

 

Myuk / グライド

SEROW 225に乗って旅するアニメ「終末ツーリング」のエンディング曲。どこか懐かしさと寂しさが漂う。

 

 

REBECCA / RASPBERRY DREAM

早稲田大学の学際でのシークレットライブの映像がYoutubeに上がっていて感動しました。 現代の録音と比べて音数が少なく線が細身だけど、それを含めても楽曲の良さが出てくるか。

 

 

Backstreet Boys - This Is Us

メロディラインが好きで男性ボーカルものとして評価に使っています。Youtubeの音はあまり良くない。

 

 

オクトボーン / バルカン組曲 4. マケドニア人

Youtube再生回数の少なさにびっくり。私の周りのトロンボーン吹きはみんなオクトボーンを知っているんだけど・・・CDも持っているし。

 

 

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コメント

MUSES8920DとMUSES8820Dの組み合わせ評価、ありがとうございます。🙇🏻
これで、知人に進呈した禁断初号機でのオペアンプの組み合わせは間違いではなかったと安心しました。😺
その他周辺の部品が異なるので、今回のたかじんさんの比較結果がそのまま当て嵌まるとは思ってませんが、大筋では合ってるなという感じですね。

でも、変換基板の介在があるにせよ、MUSES8920Aの評価がもう一つだったのが気になるところ。もしかするとMUSES8921登場の要因の一つなのかも。


ここまでやったのなら、MUSES01+MUSES02の組み合わせ結果も知りたいものです。😹

いつも楽しく拝見しています。

MUSESシリーズの音が気になっていましたので大変参考になりました。

そして試聴曲の方もたかじんさんの趣味が分かるような分からないような、楽しみのひとつです。
オクトボーンは知っていました。 少し系統が異なりますがカナディアン・ブラスもおすすめです。

だいぶ寒くなってまいりましたのでお体に気を付けてお過ごしください。

三毛にゃんジェロさん

予想以上にMUSES8820DがC-Amp側に適していたことに驚きました。 こちらこそ、ありがとうございます。

MUSES8920A -> MUSES8921A・・・ そうかもしれませんね。元の8920Dがとても良いだけに8920Aの音に「あれ?」っと思い、何度も行き来しました。 たまたま私の購入したICがはずれだったのか、試聴環境(ヘッドホン)と相性が悪かったのかは分かりません。

NL8902もヘッドホンを直接駆動すると厳しめな評価になってしまいましたしね。


nob さん

ありがとうございます。 私自身も楽しん聴き比べをしています。 特定環境での比較になっていますが、こんなので参考になれば幸いです。

カナディアンブラス良いですよね。個人的にはエンパイアブラスも好きです。メンバーの入れ替わりが激しいので今のメンバーは分かりませんが、30年ほど前のホルン奏者の音色が本当に良くて・・・憧れていました。

たかじんさん

±12V電源の禁断回路で(MUSES01D+MUSES02D)と(MUSES8920D+MUSES8820D)の対決実験をしたくなってきました。
AC100Vからレギュレータを介して±12V化した安定化電源とDC24Vスイッチング電源からSPLITTER-1を介して±±12V化した安電源との差異も比較してみたいところ。😺
ただし、今回は24V/1Aではなく1.5〜2A程度のAC/DCアダプターを用意しないと。😹

三毛にゃんジェロさん

MUSES01、02も良さそうですね。 単体ではバイポーラ入力の02の方が好みでした。

電源で音の印象が変わるのはご存じのとおりです。 基板や電解コンデンサなども影響して、使用環境によって変わるので正確な評価って難しいですよね。

最後にはご自身が気に入るかどうか。って話になるのかもしれません。 個人的はMUSESシリーズの中では03のインパクトが大きかったです。 そして低音を増強した05も良い。

出力電流100mAあってC-Ampに向いてそうな8920よりも8820の方が向いているなんて。
聴いてみないと分からないものですね。

Dさん

おっしゃる通りですね。

https://nw-electric.way-nifty.com/blog/2025/11/post-fe2914.html
こちらで試したNJU77902は、出力1000mAの圧倒的なドライブ能力でどんなヘッドホンも駆動できると期待したのですが。。。 残念な結果に。

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