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2024年2月22日 (木)

NNBA-1 千石電商の通販再開。0dB設定。

大変おまたせいたしました。千石電商さんの通販サイトの方でもNNBA-1の販売を再開したようです。

あみのんさんのご報告のとおり店頭では再開されていたようですが、通販サイトの方は売り切れ状態が続いていました。

Nnba1_sengoku

ということで、よろしくお願いいたします。こちらかどうぞ。

 

また、差動入出力で16.5dBのゲインを0dBまで下げる検討をシミュレーション上で行いました。

いろいろ検討してみたのですが、2段目でゲインを下げると歪が増えてしまう傾向があるためR20,R21は下げずに(むしろ1kΩに上げて)入力部でゲインを落とすようにすると良いみたいです。

Nnba1_0db

アンプの前に配置したボリュームで音量を下げるのと同じ要領です。

 

 

以下はシミュレーションしたひずみ率カーブです。

Nnba1_0db_thd

THD+NとTHDは実測で、シミュレーション結果とは傾斜角が少し違いますが、おおよその数値は一致していることが分ります。

 

灰色の線が2段目で0dBになるまでゲインを落とした結果です。ひずみが2桁くらい悪化しました。

1段目エミッタ抵抗を高くしてゲインを下げるという方法も試しましたが同様にイマイチでした。R8,R11=1.5k以上でひずみ率が悪化してきます。

それらよりも入力部で信号を減衰する方がよい傾向がみられ、その抵抗値でもひずみ率が変化しています。

入力インピーダンスが下がるためカップリングコンデンサの容量UPも必要です。上の回路図では100uFとしていますが、33~47uFあたりでも音質に優れたものを使うのが良いと思います。耐圧は16V以上あれば問題ありません。

 

ということで2段目負荷を1kにして入力で信号を絞った赤線が良いと思われます。注意点として信号を入力で絞るとS/N悪化が予想されます。

あくまでもシミュレーション上の検討ということでご了承ください。

(※)ノイズのシミュレーションは私の知識不足により未検証です。

 

 

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バランスアンプ」カテゴリの記事

コメント

たかじんさん

0dbの件、ご検討頂き有難うございます!
2段目弄ってゲインを下げようと考えていたので大変助かりました。2段目で頑張ろうとすると歪み率こんなに上がるんですね…

ご検討頂いた定数を参考に0db nnba-1→ボリューム→0db nnba-1の構成でプリアンプ兼入出力セレクタを作りたいと思います。

774 さん

参考になったようで良かったです。
NNBA-1を2直列ですか。。。 前段の構成が分らないのですがアンプ回路を複数通すより1回だけの方が良い結果になる可能性が高いような気がします。

たかじんさん

検討をありがとうございます。
当方の試行錯誤がたいへん楽になりました。

感謝申し上げます。

n'Guin さん

このアンプは、私もちょっと苦労して定数だしをしました。
LTspiceで割といい感じでひずみ率カーブを引かせることができるようになったので、実機検討前にある程度の絞り込みができるようになりました。

あとは、納得いくまで試すしかないですね。

バランスアンプのスレッドにコメントで申し訳ありません
レールスプリッター基板注文させていただきまして昨日届きました。
ド素人な質問で恐縮なのですが、現在DACから平衡出力で平衡アンプに繋いでいるのですが、その途中に平衡のオペアンプ具体的にはltc6363-0.5で減衰しようとしています。
その電源にレールスプリッターを採用しようと考えているところです。で平衡ケーブルの処理なんですけどもGND線を繋げてアンプとdacと今回作成する平衡アンプ基板とをグランド共通にしても大丈夫でしょうか。よろしくお願いします。
それと私の現在改造して使っているアンプはボリュームの後にカップリングコンデンサ100μを入れているようです。私はこの5k4連ボリュームを外して6db/octの2wayチャンネルデバイダーにしております。

けんいちさん

回路の詳細までは分りませんが、レールスプリッタに供給する電源がフローティングでしたら、センター電圧とGNDを接続しても問題ないと思います。
GNDループによるハムノイズにもお気を付けください。

ltc6363-0.5をざっと見てみたのですが、入力インピーダンスが約1.4kΩと低いですね。負荷が重くなると送り出し側の歪が増える可能性もあります。 カップリングコンデンサによる低域カットオフ周波数も高めになります。

利得帯域幅が500MHzというICですので、高周波向き(高速ADCドライバ)なICにみえます。そういう用途であれば良いのですが・・・

ありがとうございます。安心しました。試してみます。上手くいったらltc6363-0.5で減衰しながら6db/octのRCフルターを4つサンドイッチして平衡の24db/octチャンネルデバイダーができないかと目論んでます。
ありがとうございました。

けんいち さん

バランス型のチャンネルデバイダは、なかなか凄いと思います。

完全バランスアンプICで、オーディオ帯域を重視したものは、世の中に数が少ないですね。
私が知っているものですと、THS2630あたりがひずみもノイズも考慮されたものです。
電源電圧も±15Vで使用できます。 ただし、売っている所がないのがネックです。

たかじんさん

NMBA-01 基板を作り始めました。

部品表によると、C1, C2, C14, C15 は、PMLCAP 10μF 16V となっております。 しかsながら、基板のフットプリントは、10μF 16V よりだいぶ大きく、10μF 25V が適切なように見えます。

入力部のC1, C2 は、初段のトランジスタのDCカット用なので 16V でも大丈夫、出力部のほうは、電解コンデンサが並列・・・とうことは、耐圧は不要と理解しましたが、いかがでしょうか。

それとも、フットプリント通りの 25V耐圧が何らかの理由で好ましいのでしょうか?

念のため、ご教示いいただければ幸いです。 よろしくお願いします。

n'Guin さん

ついに製作開始ですね。 

PMLCAPのパットは少し大きめにしました。 25V品でも良いですし、22uFでも良いです。
PMLCAPは熱に弱いため、半田つけするとき短時間で済ませる必要があります。CAP本体よりランドサイズが大きい方がサクッと短時間で付けられます。
(Low-V Ampはぴったりサイズで、ちょっと半田付けが難しかった)


C9,C10の出力のカップリングコンデンサも16V品でも大丈夫と思います。

有極性なので、故障などで逆電圧がかかったときに少しでも耐圧の高いものを・・・と思ったのですが、結局、逆電圧がかかったらダメですしね。

両極性電解コンデンサを使うという手もあるかと思いますが、品種が少なく選択肢が狭くなってしまいます。 また、音の良い両極性電解があればネット上でも話題になっていると思うのですが、見かけたことありません。

たかじんさん

ご返信ありがとうございます。
PMLCAP 16V 10µFを購入していたのですが、基板のフットプリントより小さいので、ちょっと驚いていた次第です。

ご返信いただいたことから考えて、16V 22µF を選択することにしました。 場合によっては、並列の電解コンデンサのところにリードをたてて、PMLCAP22µを2個並列にするのもいいかと思ってます。 その場合、つながる先は、10KΩの入力インピータンスなので、出力端の10kΩは増やした方がいいかと考えています。

電解コンデンサは、すべて KZ ですが、基板のすぐ外側に KZ をおくつもりになっています。 左右別電源なので、アースの取り回しをどうするか、思案中です。

今後とも、よろしくお願いします。

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