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2023年6月 4日 (日)

オーディオ用電解コンデンサ 各社の状況

エルナー、ニチコン、ニッケミ、東通工業などのオーディオ用電解コンデンサについて調べてみました。結構な勢いで製造中止、または、製造中止予定になっているようです。

Goldcap
 < 一時期、ゴールドコンデンサって流行りましたね >

 

ELNA

まずはエルナー。 体系図内でグレーアウトしている製品が製造中止になるようです。RF0とRW5だけが残るようですが、これらは販売店で売っていないのがネックです。昔、若松通商でシルミックを見かけた覚えがあるくらい。

Elna_discont

https://www.elna.co.jp/wp-content/uploads/2023/04/0-product-chart_AL_j.pdf

 

RFS-50V010MF3 RFO-50V330MF3P

  RFS(製造中止に)      RFO(残る予定)

 

 

 

nichicon

次にニチコン。 ※1、※2の説明の通りで、UFG(金MUSE)を長らく使ってきましたし、UKZも好きだったので残念です。

Nichicon_discont

https://www.nichicon.co.jp/business/aec/page-alm_mini/ 

UFG1H220MEM UKZ1H101MHM

  UFG(製造中止に)    UKZ(製造中止に)

  UKA(縮小)

 

 

 

日本ケミコン

ニッケミ(日本ケミコン)はまだ大丈夫なようですが、販売店で売っているのを見たことありません。

Nikkemi_discont

https://www.chemi-con.co.jp/products/aluminum/chart/#aecAudioSec

 

 

 

東信工業

東信工業もまだ大丈夫。UTSJは千石電商などで良く見かけますね。 銀色のやつです。

Tk_discont

http://www.toshinkk.co.jp/product/audio-alumi.html

    UTSJ(健在)

 

 

 

 

その他

ルビコン、パナソニックは既にオーディオ用コンデンサのラインナップはありませんが、製造中止を予定している製品があったりするので念のためリンクのみ貼っておきます。

https://www.rubycon.co.jp/products/al-radial-lead/series

https://industrial.panasonic.com/jp/products/pt/aluminum-cap-lead/lineup

RubyconはBLACK GATE、Panasonicは竹コンデンサ が有名でしたね。

 

 

 

雑感

なかなか厳しい時代になってきましたね。電源パスコンにしてもカップリングにしても電解コンデンサは音質への影響が大きく、自作派は好みで選ぶ楽しみがあったと思います。一部では市販のオーディオ製品を改造して好みのコンデンサを使うなんて方もいらっしゃいますよね。(製品の改造は保証が利かなくなるのでご注意ください) 改造の定番メニューだったルビコンのブラックゲートなどはいまだに高額で取引されたりしています。

電解コンデンサは古くなると電解液やアルミ電極などが傷んでくるため、あまりに古いものは価値が減ってくるものだと考えていますが、実際のところどうなのでしょうか?

 

 

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コメント

たかじんさん

いやな時代になりましたね。チップ化の流れでしょうか。
私はニチコンを愛用しておりますが、UKAの比較的大容量のものはチップ化が出来ないからか残っていますね。
小容量はチップにするしかないのでしょうか。でもUCQを調べるとUFGなどよりかなり小型で、音質はあまり期待が出来なさそうです。

ここまで来ると、東信工業がどれだけ頑張ってUTSJを維持してくれるかに掛かってきそうですね。
たかじんさんの仰るUTSJをカップリングに使った場合の糞詰まり感の解消には、フィルムをパラレルに仕込んで試行錯誤するしかないんでしょうね。

たかじんさん みなさん

記事をありがとうございます。  MUSES72323 などのために、秋月電子に発注をかけて届いたばかりですが、この記事を読んで、コンデンサを確保せねばと思いました。

個人的には、KZがなくなるのはとても痛いです。 KZの音質をとても気に入っていて、信号帰還用のコンデンサ(ローカルパスコン)は、決め打ちで、KZを使っていました。 電源のほうは、FG がなくなっても、KZH や KY を使えばよいので。 自分はもう還暦を超えているので、オーディオ自作をできるのは、今後そう長くはないと思うので、ある程度の量をまとめて頼んでストックしようと思います。

私はNichiconのKAシリーズとKTシリーズを使って3年になります。音は人それぞれ好みが
有るので、何とも言えません。パワートランジスタのバイパスとして使用経験が有るだけです。売っている店は千石電商、ラジオセンターの三栄電波のみです。なぜか海神無線は取り扱っていません。温度劣化がしにくいのは、良い事でしょうが、再び良い音に挑戦するメーカーになって欲しいです。その事を信じたいです。
また千石で、タクマンの音響用抵抗が在庫が無いと言っていたのはやはり製造中止でした。

たかじんさん、まとめてくださってありがとうございます。
個人的により深刻だと思うのは、日本ケミコンは一般産業用も8mm径以下、ニチコンも6.3mm径以下を全てやめるということです。
ニチコンは理由を明らかにしていませんが、※1の注釈にある縮小とはその事を指してると思います。
日本ケミコンは理由をはっきりと「生産設備の老朽化」といってますね。

半田マニアさん

同感です。 一般用チップコンデンサもディスコンになっていることもあり、コンデンサメーカーは生き残りをかけて売れている製品のみに絞ってきているのではないかと思います。

おっしゃる通り、小さい電解コンデンサはあまり音が良くない傾向にありますね。 あと背の低いものも。


三毛にゃんジェロさん

東信工業はLUXMANが好んで使っていますよね。 UTSJは外形が小さいのに大容量なので電源デカップリングには良いと思います。
カップリングには、オーディオ用とうたっていないコンデンサでも問題ないものもありますし、色々探していくしかないですね。


n'Guin さん

確かにKZはカップリングに使ったとき、低域から高域まで全域で整っている感がありますね。 FGよりもボーカルの抜けが良いですし。
ある程度のストックがあれば、一般用コンデンサとうまく組み合わせてやっていける可能性は高いですね。


KAZUO さん

KAシリーズは外形が大きいですよね。KTはまだ一般的なサイズ感と思います。 これらもラインナップが減ってしまうとつらい。


@ぽっけさん

そうなんですか! さすが良く知っていますね。 老朽化。。。 でフィルムコンがどんどん減ってきているけど、ついに電解コンまできてしまったのですね。

各データシートを調べてみたら、確かに5mm、6.3mmに※印が付いていました。 あと20mm以上の大きな奴も。

10u~47uFあたりは5mmが多いので代わりを探さないといけないです。

皆様

アンプ修理にニチコンFGを常用している者です。
先日メーカーに問い合わせたところ下記の回答がありました。
参考までに。

ご認識されている通り、弊社はオーディオ用コンデンサの終息宣言をしましたが、
 その終息対象は以下4シリーズとなっており、
 全てのオーディオ用コンデンサが終息する訳では御座いません。
 
  終息対象 : UFGシリーズ、UKZシリーズ、LKGシリーズ、LKSシリーズ

 上記、4シリーズの終息は「使用部材の生産が困難になった事」が背景にあります。
 弊社としましても、代替材料も含め、種々対応策を検討して参りましたが、
 同音質を再現する事が困難となった為、
 本シリーズの継続を断念し、後継シリーズによる代替供給も不可と判断致しました。

 大変心苦しい話となり、申し訳ありませんが、ご確認の程、宜しくお願い申し上げます。

う~~ん、
KZの製造終息が、なんともうらめしやぁ。

Arthur さん

情報ありがとうございます。
メーカーによって色々と事情が違うのですね。 

材料ですかぁ。
勘違いしていましたが、内部のアルミ箔やセパレータなどは材料メーカーから購入してコンデンサを作っているんですね。

https://www.nikkeikin.co.jp/products/electrode/
こちらに電極箔の製造工程が会社名入りで説明がありました。

陽極箔、陰極箔のカタログもこちらに。
http://www.jcc-foil.co.jp/product/index.html

セパレータを製造している会社 NKK。
https://www.kodoshi.co.jp/guide/step01.html

重要パーツであるこれらが入手できなくなったら、同じ銘柄で継続するのは困難でしょうね。


sawanoriichi さん

黒MUSE(KZ)はファンがたくさんいたように思います。 私もちょくちょく使っていました。

ノイマンU87タイプコピーのコンデンサーマイクを改造していたんですが
Fingoldだけアコギの録音が耳で聴いた音と同じ音がしてびっくりした記憶があります
他は少しドンシャリ寄りに聞こえましたね

ななしさん

コンデンサマイクですか。 信号が微弱なのでより一層シビアに音に効いてきそうですね。

オーディオ用と謳っているものは、アンチの方々も多くいるようではありますが、私個人としてはちゃんと企業努力をされた結果の製品だと思っています。

チニコンのMUSEシリーズは、それぞれ特徴があって音は同じではありません。 FGは安価なのに癖がなくて聞きやすいと思います。 昔あった緑色のMUSEも良かったです。

マザーボードのオーディオコンデンサについて質問です。

https://chimolog.co/wp-content/uploads/2020/06/b550-steel-legend-imgs-27.jpg
https://chimolog.co/wp-content/uploads/2020/06/b550-steel-legend-imgs-41.jpg

https://chimolog.co/wp-content/uploads/2020/06/b550-e-gaming-imgs-33.jpg
https://chimolog.co/wp-content/uploads/2020/06/b550-e-gaming-imgs-49.jpg

この2種のマザーボードの音質はほぼ互角ですが
上のように普通のコンデンサを5個くらい使うのと
下のように小さなコンデンサを10個くらい使うのとでは
耐久性や消費電力など総合的にはどちらが優れているのでしょうか?

また、上のコンデンサには防爆弁があるのに下のコンデンサには
それらしきものがありませんが大丈夫でしょうか?

おそらく上の機種はオーディオ回路全体をカバーで覆っている為
コンデンサ5個で10個の機種と同等の音質を実現しているのではと思うのですが
この認識は合っていますか?

jさん

せめて、使われている電解コンデンサの銘柄と耐圧・容量を明記すべきではないでしょうか。

型番などはわかりません。
私のコメントは全て削除しておいてください。
失礼しました。

j さん

マザーボード上のコンデンサの使用方法が判らないため何とも言えないのですが、電源デカップリングに使用しているのであれば、10個の方が容量を稼げる可能性が高くなりますね。

音声信号のDCカットに使用しているのでしたらチャンネル数が異なるんじゃないでしょうか。私のPCのマザーボードでも7.1ch出力あります。

耐久性に関しては、そのコンデンサの性能と周囲温度に依存すると思います。消費電力に関しては変わらないでしょうね。

防爆弁は、上面にあるタイプと下面にあるタイプがあります。


三毛にゃんジェロさん

んまあ、銘柄が判っても明確な回答は難しいですね。

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