カーボンソリッド抵抗 リベンジ!?
先日はソリッド抵抗だと思って中身をみてみましたが、どうも炭素皮膜抵抗だったようです。
ということでリベンジです。
部品箱をあさっていたら以下の抵抗が出てきました。いつ何のために購入したのか覚えていません。
カラーコード的には「334金」なので330kΩの±5%だと思うのですが、テスターで測ると372kΩとか380kΩと高めの数値を示します。
では早速いきましょう。 #120の紙やすりでゴリゴリと削っています。
前回より小さいので平らに削るのが難しい・・・
何やら黒いモノが出てきました。
リード線の根元まで削りました。
これは完全にカーボンソリッドですね。鉛筆の芯のような素材が内部で繋がっています。
この時点で抵抗値を測ると420kΩまで高くなっていました。
これが正真正銘のカーボンソリッド抵抗か。
こんなふうになっているんですね。初めて知りました。
さてさて、この抵抗の音を聴いてみましょう。
370kΩだとさすがに高すぎるので、2パラにして190kΩくらい。NFB抵抗として使用。つまり音声信号をモロに通すところです。
うーん。暖かくてやわらかい。 アタック音がふわっとマシュマロに包まれた感じ。
録音がガチャガチャしてうるさいJPOP等が聴きやすくなるので、アリと言えばアリなのかもしれません。
こんなCDとかね。曲は好きだけど録音が・・・ ってCDは沢山あります。
それにしてもマイルド。
牛乳たっぷり入れたコーヒーのよう。
アーレン・ブラッドレー社(ALLEN BRADLEY)のソリッド抵抗の音がイイと書いている人もいらっしゃいます。アーレン・ブラッドレーといえばPLCか、と思ってしまったのですが抵抗も作っていたんですね。若松通商で売っているみたいなので興味がある方はどうぞ。
ちなみにリケノームRMGも若松で売ってます。
すごいです。若松通商。
今まで金属皮膜(略してキンピ)ばかり使ってきたけど、色々と試してみるのも良い経験になりますね。
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昔マランツ7Kを作ったときに、アーレン・ブラッドレーの抵抗が良いとのことで使った覚えがあります。当時は販売しているところがなかなかなく苦労しました。
投稿: michi | 2022年6月 4日 (土) 14時22分
たかじんさん
はるか昔の話になってしまいますが、ソリッド抵抗が標準で、炭素皮膜抵抗はやや高級品。 金属皮膜抵抗は高嶺の花で、低ノイズを要求されるところに限定的に使いました。 炭素皮膜でもそれなりの値段だったように思います。バス代で比較すると、今の価格で1本50円ぐらいかなぁ。
ソリッド抵抗は不安定で、良い思い出ないです。 年寄りの昔話、スミマセン。
投稿: n'Guin | 2022年6月 4日 (土) 15時20分
見た目の構造が分かってもいろいろ謎は残りますね。抵抗体の太さと組成どの様に調整し数値を固定させているんでしょう?抵抗体カーボンコンポジットとリードの接触抵抗の保持は?多分ノウハウだらけですね。A&B製のものが群を抜きん出ていた理由がわかるような気がします。
投稿: onajinn | 2022年6月 4日 (土) 18時46分
michi さん
マランツ7Kですか。 マニュアルを見たことがありましたが、とても細かく指示がかかれていて驚いたことをおぼえています。 キットと言えどもなかなか手が出ない価格でしたよね。
調べてみるとオリジナルのマランツ #7 にアーレンブラットレーが使われていたと書いてますね。
n'Guin さん
> ソリッド抵抗が標準で、炭素皮膜抵抗はやや高級品。
そうだったのですね。 確かに精度は皮膜系の方が出しやすそうです。
というか、ソリッド抵抗の抵抗値ってどうやって揃えていたんですかね。
onajinn さん
私も同じ疑問をもちました。 構造は単純ですが量産しようとするとパラつきをどう制御していくかがキモになりそうです。
投稿: たかじん | 2022年6月 6日 (月) 22時08分