2021年版、正しい中華オシロの選び方
電子工作を楽しんでいる人にとって自宅でオシロを所有することは、ひとつの憧れではないでしょうか。中古オシロも良いですが最新の中華オシロも良いですよ。
私が現在使用しているオシロスコープはRIGOLとう中華メーカーのものです。
DS1054Z 50MHz 4ch 1Gsps
んまあ、ファームウェアをごにょごにょすると帯域が100MHzになるとか、I2Cシリアルデコード機能がイネーブルになるとか、あれこれ話題になっていたので買った人も多いと思います。2016年当時で56000円くらいしました。
現在もほどんど同じ価格で購入できてシリアルデコード機能が最初からEnableされたので以前よりお買い得になっています。
5年間使用してきた感想として点数をつけるなら、80点です。
テクトロニクス、横河、菊水、ケンウッド(現テクシオ)、HP(現キーサイト)、レクロイ、ローデシュワルツなどいわゆる業務用のオシロを使ってきた感じでいうと、個人で買うならまったくもって十分。
良い所を書くとキリがないので、逆に難点を挙げるとすると、
・付録のプローブのケーブルの柔軟性がよくない、硬い。
・FANの音がうるさい。
というくらいです。
FANの音は、テクトロ、レクロイ、横河などのオシロはもっとうるさいんですが、仕事場だから気にならないだけと思います。
過去にOWONのSDS5032Eも購入したこともありました。
こちらは 2ch 30MHz 500Msps
2013年当時、32,000円くらいだったと思います。とにかく安いオシロを求めて購入しました。いま調べてみると43,000円まで価格上昇しているので、価格メリットがなくおススメできません。
このオシロの良いところは、FANがなく無音なところ。音楽を聴きながらオーディオ信号を表示させていても良いです(笑)
RIGOL DS1054Zと比べると機能は貧弱で、波形を見るという基本機能以外はほぼ無いと思ってください。FFT表示もオマケ的なものです。
結局3線シリアルを見るのに4chが欲しくなって上のRIGOLを購入したので、その後、友人宅へ嫁入りしていきました。
デジタル? アナログ?
それ以前にもアナログのオシロスコープを2台くらい持っていました。1台は前の職場に置き去りに。。。もう1台は接点不良に陥りジャンクとしてヤフオクの波にのまれていきました。
デジタルオシロと比較してアナログオシロの利点はアナログ回路との相性がよく、
・微小な発振が見つけやすい
(わずかに線が太くなるとかでも異常を発見できたりする)
・表示速度が速い
(ホールドオフが短い)
って部分があります。CD/DVDのレーザーピックアップのRF信号(アイパターン)の品質を確認するときにはアナログオシロが必須だったりします。(近年の高級なデジタルオシロなら大丈夫だと思う。)
いま買うなら「デジタル」一択です。おそらくブラウン管(CRT)は製造されていません。
せっかく買うなら使えるモノを
数千円のおもちゃオシロを買っても、ちゃんとした観測をしようとすると無理があります。電子工作をする時に役に立つモデルにした方が後悔しません。
今どきの電子工作では、スイッチング電源のノイズをみたりArduinoなど数MHzのシリアル信号をみたりする場面がやってきます。それらは意外とオシロに対する要求が高いものです。趣味とはいえ、せっかく買うのでしたら「使えるオシロ」が良いと思います。
さて、現時点で、ネット検索してみて気になるオシロがいくつかありました。実際に使ったわけではないので使い勝手を保証するものではありません。ご了承ください。
とにかく安く買いたい。2chでいい。
実は4chオシロを購入後も、3ch、4ch使うことはごく稀です。通信もI2Cが多いので、3ch、4ch欲しい場面はSPIくらいでしょうか。
OWON SDS1102 2ch 100MHz 23,980円
これは圧倒的に安い。 100MHz帯域、1Gsps 2chオシロです。
私が購入したOWONのSDS5032Eよりも性能が上で、1万円も安いとは驚きしかない。しかもFANレスらしいです。ちなみに、数年前に横河のオシロの純正プローブを購入したら1本25,000円しました。つまり1流メーカーのプローブ1本よりも安い!
この安さ、どうなっているんだ? 100MHz帯域、1Gsps、2ch 普通に使える性能で!
しっかり検証できる実力、4chが欲しい人
4chオシロはSPI通信も見れるという安心感があります。
OWON SDS1104 4ch 100MHz 36,980円
SIGLENT SDS1104X-U 4ch 100MHz 48,400円
RIGOL DS1054Z 4ch 50MHz 56,556円
以上3モデルともサンプリングレート1Gsps の4chオシロです。
RIGOLは上で書いたように私が使用しているモデルです。シリアル解析オプションがイネーブルされているのでUART信号やI2C信号、SPI信号の解析ができます。
OWONは、凝ったことをせず基本機能だけ使うならアリだと思います。
SIGLENTは使用したことはないのですが、ファームウェアの作りがよく残像のカラー表示など横河っぽい雰囲気もあります。I2C, SPI, UART, CAN, LINシリアル解析機能もありますので、現時点で SDS1104X-U が一番良いと思います。 FANノイズは不明です。
場所がないのでUSB接続のオシロが欲しい
Analog Discovery 2 45,000円 / 無印 27,540円
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-10135/
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-07738/
100Mspsしかないためオシロとしてはおもちゃレベルです。でも、ロジアナ機能や各種波形出力ができてネットワークアナライザとしても使用できるので、オシロだけで評価すべきではありません。
「2」ではなく初代のAnalog Discoveryを持っています。USBからの電源供給がシビアでケーブルを選びます。I2Cシリアル解析は割と長い時間の解析結果をCSVファイルで書き出すことができたりするので便利です。
OWON VDS6102 2ch+SG 100MHz 1GSa/s 8bit 25,800円
OWON VDS6102A 2ch+SG 100MHz 1GSa/s 14bit 39,800円
信号発生器(SG)も1chあるため使いようによっては便利ですし性能も悪くありません。使い勝手はPCソフトの出来次第と思います。使ったことがないため不明な点もありますが、もし、私がUSBタイプのオシロを購入するなら、まず試しにこのモデルを選択すると思います。
以上、あくまでも、趣味の電子工作向けのオシロ紹介でした。
業務で使用されるなら一般用途でも350~500MHz帯域 2.5~5Gspsなど、とりあえず100万円くらい予算を確保してから代理店に相談してください。格安オシロは50Ω入力に切換えられなかったりします。
ここから下は、暇なひとは読んでみてください。
帯域幅とサンプリングレート
CDなどデジタルオーディオの世界では、サンプリング周波数の半分くらいまで信号を表現できるというサンプリング定理が正として通っています。fs=44.1kHzで20kHzまで表現できるというヤツです。
そこに間違いはありません。
ただ、オシロスコープで捉える波形は、方形波、三角波、正弦波、ノコギリ波、単発パルス波形、各種シリアルデータなど様々な信号です。
例えば、方形波のスペクトルをみると以下のようになっています。
https://www.orixrentec.jp/helpful_info/detail.html?id=17
から抜粋
この図のように基本波の11倍までのスペクトルがあります。(実際にはもっとあります。)
つまり、1MHzの方形波を表現するには帯域は11MHz以上必要。サンプリング周波数はその2倍の22MHz以上が必要という訳です。
高調波スペクトルをどこまで入れるかで方形波のなまり具合が決定されます。より高い高調波まで捉えることが出来れば鋭利な波形をとらえることが出来ます。パルスのデューティ比がずれると高調波成分は高域側にシフトしますので、余裕をみて捉えたい信号の25~30倍くらいのサンプリングレートが欲しくなってきます。
つまり10MHzの信号をみたいなら、その30倍の300Mspsは欲しい。(この手の中華オシロは1ch動作時1Gspsでも2ch動作させると半分の500Msps、3ch・4ch動作では250Mspsになったりします。)
方形波をみるなら周波数の25~30倍のサンプリングレート
等価時間サンプリング
25年ほど前に使った横河電機の名機DL1200は、100Mspsで帯域幅100MHzという少し奇妙なモデルでした。
どういうカラクリかというと、トリガのタイミングを少しずつずらして、何度も、何度もサンプリングを繰り返して波形画像を生成するテクニックを搭載していたのです。これが等価時間サンプリングです。
一度のサンプリングでは捉えられない信号もトリガータイミングを少しづつずらすことで4倍、8倍、16倍と等価的にサンプリング周期を細かく見せかけるものです。当然ながら、同じ波形が繰り返される場合のみ有効です。シリアルデータのように毎回波形が異なる場合には適応できません。
DL1200は、等価時間サンプリングモードになったとき、1波形を画面に表示させるのに4~5秒間くらいサンプリングを繰り返していたと記憶しています。一体何倍にしていたんでしょうかね。
DL1200は感熱紙プリンタが付いていてとても便利で使いやすいオシロだったのですが、5~10MHz以上の波形をとらえるときの等価時間サンプリングモードに戸惑いました。(ちょっと高速なSPI信号が捉えられなかった。)
やはり、無難に実時間サンプリングで波形をとらえるオシロの方が使いやすいと思います。
帯域よりもサンプリングレートで判断する
メモリ長、レコード長
デジタルオシロの波形をとらえるためのメモリの量です。時間軸で1千ポイントのデータを集計&表示するのが1k。1万ポイントなら10kです。古いオシロは10k~100kくらいでした。
RIGOL DS1054Zは24Mポイントあるので、一度捉えた信号の時間軸を1000倍くらい拡大しても細部まで見ることが出来ます。
通常はあまり気にしなくても良いですが、信号の解析などで拡大表示を良く使うという人はメモリ長は10M以上あるモデルを選んだ方がよいかと思います。
メモリ長は10M以上を狙う
垂直分解能と電圧レンジ
古いデジタルオシロは8bit分解能のモノが多かったと思います。ストレージで止めたあと電圧レンジを拡大すると、すぐにガタガタ波形になってしまいました。ただ、垂直側を拡大しなければ8bitでも不自由なく使えるモデルも多いです。
近年では画面の分解能も向上してADCは10bit以上のモデルも多く見かけます。
安価なモデルは残留ノイズが大きかったり、そもそも電圧レンジが足りず微小信号をとらえられないものもあるので注意が必要です。 5mV/div以下のレンジがあると、とりあえず合格点と思います。ノイズまみれかどうか実物を確認したい項目でもあります。オフセットが数mVくらい乗ってしまうものもあると思います。
電圧レンジは最小5mV/div以下のモデルを狙う
トリガーの種類
信号をとらえるための基準点をトリガーと言ってます。アナログオシロではACカップリング,DCカップリング,LINEの立ち上がりエッジ、立下りエッジを選択できるくらいでした。高機能なモデルではVideoトリガーや高域・低域ノイズ除去機能もありました。
デジタルでは、それらに加えてパルス幅の<、=、>や複数チャンネルの条件ロジック、シリアル信号のアドレスなど様々なものをトリガーにすることが可能なのと、トリガーと画面描画の位置関係をわりと自由に指定できるようになりました。
逆に格安のデジタルオシロではLINEトリガーがなかったりします。LINEというのはスマホアプリのあれではなく、、、ACコンセントの交流に同期した画面表示です。ハムノイズの関連はトリガーをLINEにすると一発で表示できます。
トリガー条件は色々選択できた方がいいけど、こだわる程でもない
FFT表示機能
格安の中華オシロでもFFT表示機能が付いているモデルが多いです。
RIGOL DS1054Zにも一応あるのですが、これを解析結果として使えるほどの実力はありません。SIGLENT は多少マシな表示をするようです。周波数解析をするならスペアナかもう少し高級なオシロを検討してください。
FFT機能に期待しない方がいい
シリアル解析
UART、SPI、I2Cなどの通信を人が1ビット、1ビット見て読み取るよりも、オシロで自動解析できる機能があると助かります。マイコン工作するなら是非とも搭載機を選択してください。
でもAnalogDiscoveryの方が長文デコードできます。
マイコンを使うならシリアルデコードは超便利
USBメモリ
画面のキャプチャを画像データとして保存できます。BMP、JPG、PNGなど画像フォーマットを選べたり選べなかったり機種に依存します。まあ、私はスマホで写真をとります(笑)
FDDやCFモデルの中古オシロは時代を感じるが問題なし
LAN接続、USB接続
あまり使うことは無いと思いますが、欲しいひとは接続できるタイプを選択しましょう。
画面をキャプチャできたりリモート操作がLANやUSB経由で可能です。付録された専用のソフトウェアを使用するものとLAN接続の場合webブラウザからアクセスするものがあります。
USB-GPIBやVISA通信を行うことで外部制御できるモデルもあります。VISA通信はC#、vb.netで通信する方法が公開されています。キーサイトのデジタルマルチメーターとVISA通信をやったことありますが、ソフトウェアを作るのがちょっと面倒です。データ取得のタイムラグもそこそこあります。自動計測する目的以外なら、手でオシロを操作した方が断然簡単で速いです。
はっきり言ってどうでもいい
ヒストリ機能
横河のオシロで非常に役に立つ機能としてヒストリがあります。これはトリガーをかけて表示した画面を100件とか1000件とか、後から巻き戻してみることが出来る機能です。
仕事道具として使うのであれば、より効率的にデータを取ることができます。上であげたOWONにはありません。RIGOL、SIGLENTにはあります。
オシロで不具合解析するならヒストリ機能
DS1054ZはRECORD(ヒストリ機能)とシリアルデコード両方同時に使えないのが惜しい。。
オシロの中華メーカー
わりと有名どころとして下記が挙げられると思います。
・OWON 正規代理店が日本にあるのでサポートも望めます。
・RIGOL 正規代理店が日本にあるのでサポートも望めます。秋葉原の計測器ランドで実物を触れます。
・SIGLENT 正規代理店が日本にあるのでサポートも望めます。一流の測定器メーカーであるTeledyne LeCroyのOEMをするくらい実力があるメーカー
・HANTEK 小型の機材が多い印象。Amazonで多数販売。秋月電子でも取り扱いあり。
・GwINSTEK テクシオ(旧ケンウッド)やRS PROのOEMを引き受けているメーカー(台湾)
オシロスコープ入門
http://www.ktek.jp/delay-pg-2021/beginner-oscillo-2010-1-koba.pdf
共立電子が主催で行ったオシロスコープ入門の資料です。よくできていると思います。
オシロの使い方はメーカーやモデルによっても異なりますし、見えた波形が正しいかどうかの判断は、結局、利用者の力量に依存しますので「入門書」にはどういうことを書くのが分かりやすいのか悩ましいですよね。
そういう意味でも、この資料はオシロとは何か? からアナログ・デジタルオシロの相違点、トリガーなど基本を押さえている良い資料と思います。
番外編
オシロスコープではないのですが、高精度ADCでPCを使ってひずみ率を計測できるユニットです。
E1DA Cosmos ADC タイプA 約3万円
オーディオアナライザ代わりになると書いている人もいるほどの代物で、スペックはすばらしいです。
ただし、発振器がないとの入力ATTの範囲が狭いので、注意が必要です。
項目 | E1DA Cosmos ADC |
一般的なオーディオアナライザ |
発振器 最小出力 | なし | 1mV rms |
発振器 最大出力 | なし | 20V rms |
発振器 ひずみ率 | なし | -120dB |
発振部 周波数 | なし | 10Hz~110kHz |
測定部 最小入力レンジ | 1.7V rms | 1mV rms |
測定部 最大入力レンジ | 10V rms | 300V rms |
最小ひずみ率 | -126dB | -120dB |
ひずみ計測帯域 (5次 高調波まで) |
10Hz~36kHz | 10Hz~100kHz |
測定部 帯域幅 | 180kHzあたり | 500kHz以上 |
つまり、1V~4VrmsのDAC出力の10~10kHzあたりの歪率を測定するときのみたいへん有効なピンポイント商品です。
基本的にFFT演算方式なのでノイズ(S/NやTHD+N)に関してはプロセスゲインにより20~40dB低く表示されるためJEITA規格の数値と同一ではありません。(相対比較するなら問題なし。市販カタログのスペックと比較できない。)
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コメント
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ここでオシロの解説されているとは、少し気がつくのが遅れました。どうやら同じオシロを選択していたようです。オシロは使ったことが無いので、サンプリングレートなんて言葉もよくわかりません。ま、楽しい遊具くらいのつもりで使ってみます。
以前こちらで書き込んだ電源2KVはそういった用途にと思っていたのですが、少し考えりゃ、単品の陰極管なんて入手出来るわけでもないのに。電話機すら珍しい田舎でしたので。
さて今回のオシロ代金の銭をどう誤魔化そうか、コレが苦しい。
投稿: Mosaku | 2021年12月26日 (日) 03時29分
Mosaku さん
上で推奨したオシロを購入しているとのこと。良かったです。
2kVの電圧はオシロ付属のプローブでは見ることができないのでお気を付けください。 大抵300Vくらいが上限だと思います。 まあ300Vでも十分危険です。
コンセントのAC100Vをみるのも、実は結構危険です。 上に書いたオシロスコープ入門にもAC100Vをみる方法と注意が書いてあります。
不用意に高電圧を観測しない方がよいかと思います。
投稿: たかじん | 2021年12月26日 (日) 11時57分
Analog Discovery 2が欲しいんですけどね〜。
だけと、Analog Discoveryと比較して価格が2倍。
じゃ、Analog Discoveryにすればいいかというと、こちらはアプリケーションがMacに対応していない。困ったものです。
DC電源だけの確認目的で1万円程度の安物を購入し、本格的なチェックは知人が仕事て使っている物を拝借しようかと妄想中。
投稿: 三毛にゃんジェロ | 2021年12月26日 (日) 12時50分
勤め先では課によって好みがあったようで、ル・クロイだったり、HPだったりとかありましたね。 私のいたところはテクトロでした。
古い2467Bを廃棄するときに「持って帰る?」と聞かれましたが、あの排気音では家人に追い出されてしまうので、辞退しましたが(笑) 電子レンジ並みだし。
自宅ではPICOのMSO持ってますが、25MHzなんで発振してもわからない時もありますね。 PC繋がないと使えないし…
RIGOLは良さそうですが、これでも置き場所に悩みます。
投稿: 天 婦羅夫 | 2021年12月26日 (日) 16時30分
三毛にゃんジェロさん
https://digilent.com/blog/using-analog-discovery-studio-with-mac-os/
なんとなく、同じように動くような気がします。
ハードウェアとして、2と1とであまり違いはなかったような気がします。外形デザインは明らかに2の方がモダンです。
どのみちオシロとしてはおもちゃレベルですので、波形をちゃんと見れるオシロが欲しいという要求としては厳しいです。 ただ、他のオシロが借りられるというのであれば、ネットアナ機能、SGとしても使えるAnalog Discovery は便利だと思います。
とは言っても3万円弱なので安くはありません。
投稿: たかじん | 2021年12月26日 (日) 16時38分
天 婦羅夫さん
テクトロは、ある意味、業界標準という地位を得ていたと思います。
そうそう、昔のオシロってデカくて重くて、うるさかったですよね。 2467Bのようにリードアウト付きのアナログオシロは結構高級な部類だったような気がします。
picoシリーズは、winXP時代に数回使いましたがソフトウェアの作りはそこそこ良かったような印象です。
ちょっと前まで1Gspsなんてオシロは高くて個人で購入するようなものではありませんでしたね。ここ10年の中華オシロは凄いと思います。 RIGOLは秋葉原の計測器ランドで実物を触ることができます。テクトロを使っているとロールモードとの切換があれ? と思うところはあります。
あと、奥行きが短いので片付けやすいのですが、picoやアナログディスカバリと比べるとやっぱり大きいですね。
投稿: たかじん | 2021年12月26日 (日) 16時49分
ソニーテクトロニクス時代に、就活で説明会聞きに大崎まで行ったことがあります。同機が就職してましたが、次に行ったのは顧客相手のセミナーに誘われてでした。
会社では初期のTDSモデルや、倉庫に一台だけ見つかった高残像のストレージスコープとか買いました。 古いモデルは透明の小さなボタンを押すと豆電球が灯る風情のあるものでした。
2467Bのリードアウトとはカーソル機能のことですか?
今はpicoで間に合ってるんでRIGOLの予定はありませんが、今買うならRIGOLかなぁ。
投稿: 天 婦羅夫 | 2021年12月26日 (日) 22時18分
たかじんさん
本当だ。いつの間にか、Analog DiscoveryもMacで使えるようになってますね。でも、信号発生機能など単体オシロスコープにない機能が付いているにしても、3万円弱はちょっとお高いですね。
知人のところにはファンクション・ジェネレーターもあるので、当面のDC電源状態の確認という目的では1万円程度で十分かも。
そう言えば、MUSES05 DUOが発売記念キャンペーンに当たった人に届いたという報告を見かけました。うちには届いてないから外れたんでしょう。
しかしながら、写真を見るとDIP8で使用可能と言っても、フットプリントが巨大ですな〜。
投稿: 三毛にゃんジェロ | 2021年12月27日 (月) 00時09分
丁度AliExpressの11/11セールでHantekのDSD2000シリーズ(感度2mV/div)のDSD-2D10を20K程で購入したところでした。
CとDモデルがあり違いは発振器の有無。10と15の違いはBandwidthが100MHz/150MHzの違いですが、例によってファームの書き換えで変更可能でした。
似たようなスペック&値段の商品にFNIRSI/ADS-1013/1014というのもあるのですが、こちらは感度が50mV/divからと流石に厳しそうでした。
アナログは学生の頃使いましたが、流石に家に置くスペースがないので…。
オーディオの異常発信の有無がわかればいいかな、とUSBやポートブルのも試しましたが暫くはこれに落ち着きそうです。
投稿: 降霜 | 2021年12月27日 (月) 17時23分
DSD2000/DSD-2D10>DSO2000/DSO2D10でした。
DとOを見間違いていました…。
投稿: 降霜 | 2021年12月27日 (月) 17時33分
Rigol でもヒストリーできますよ。utilityのrecodeで最大5000回まで。
投稿: Kondo | 2021年12月27日 (月) 20時01分
天 婦羅夫さん
ソニーテクトロニクス、懐かしいですね。 オシロではなくオーディオアナライザで麦球ランプ入りのプッシュスイッチを触ったことありました。 味がありましたね。
そうそう、リードアウトはカーソールで電圧や時間を数値として表示する機能です。呼び方はメーカーによって違うかもしれません。
今は、テクトロの一番安いものを購入するなら、半値で中華オシロを購入した方が機能が豊富かもしれませんね。シリアル通信のデコード&トリガーは便利です。 トリガはイマイチかからないけど・・・
三毛にゃんジェロ さん
アナログディスカバリは、1台は普通のオシロを持っているひとならあってもいいかな。という風に思います。 1.5万円くらいであればもっと薦められるんですけどね。
MUSES05 DUO、、私も申し込んでいましたがはずれました。 確かに外形サイズがかなり大きいみたいですね。でも、あのケースが防振効果もあって音は期待できるかもしれません。
1個1万円とかだったら、さすがに手が出ません。 5千円でギリギリなんとか、でしょうか。
降霜さん
HANTEKですか。 Amazonでもよく出てますが、情報が少ないので良くわからない点が多いです。 2万円は激安ですね。 これでシリアル解析なども実用的に機能するなら非常に良い選択かもしれません。
Kondo さん
ほんとだ。 名称が違うけど横河のヒストリと同じことできますね。いちいちrecモードに入るが面倒ではありますが、ノイズでトリガが頻繁にかかって流れてしまうときなど、活躍しそうです。RIGOLはメモリが多いので普通に500回とか巻き戻せますね。会社で使っているレクロイが古くて32回までしかヒストリ効かないんで、それよりも上です。
ありがとうございます。
投稿: たかじん | 2021年12月27日 (月) 21時28分
Hantek 6254BD持ってますが、SG付きなのとUSBオシロとしては広帯域なのが取り柄なだけで、性能的には入力アンプがノイジーで良くないですね。アンプの残留ノイズより遥かに高い飛び込み系のノイズが乗ってて小さなリップルとかノイズとかよく見れません。 それと最新版で治ったのかどうか未確認ですがソフトの出来がイマイチでメモリーリークしてて一晩放置してると落ちてたり、FTDIのドライバーが他のFTDIチップやCypressの石を使ったものと干渉して同時に使えなかったりしますね。 私のところではFreeUSBiとの共存ができないです。
投稿: HILO | 2021年12月27日 (月) 23時41分
HILO さん
HantekのUSBタイプですか。 Amazonで沢山でてくるので売れているのかな。っと思っていたのですが、情報が少ないです。 6254BDは帯域250MHzですね。 スペック的には仕事にもつかえそうなレベルです。
1mV、2mVくらいの信号は見ることがあるので、ノイズが多い機種は厳しいかもしれないですね。
まさかのドライバ競合ですか。EZ-USB FX2LP、FTDIは電子工作でも良く使われるICですので、それを使った基板の検証に使えないというのは痛いです。
投稿: たかじん | 2021年12月29日 (水) 08時54分
横川のスコープに気が付きました。
あのシリーズは一台会社で購入しました。
とても長いデータが取り込めるというので、FDD担当の者が1トラック丸ごと取り込めるから買って、という要求でした。 自分の仕事では使う場面はありませんでしたが、その人は時々使ってましたね。
投稿: 天 婦羅夫 | 2021年12月29日 (水) 17時23分
天 婦羅夫さん
そうそう、トリガかかったデータをごっそり取り置きできるとか、他のメーカにない特徴的なオシロだったと思います。
メニューなど設定関係もよく考えられていて、むしろテクトロやHPなどの方がメニュー階層が深くて設定しにくいなって思っていました。
投稿: たかじん | 2021年12月29日 (水) 20時49分
デジタルオシロ、なんか違う星の話を聞いているようで
スペックの数値を見ただけでも頭がクラクラしてしまいます。
(以下、技術は無関係な戯言でお目を汚しますがご容赦)
高校生の時、年配の無線家のお宅を訪ねたりすると、無線機と並んで4インチ電子管、1ch、10MhzくらいのTRIOのオシロがあったりして、羨望の思いで見てました。
大学生になって、リーダー電子製の3インチ管、1ch、3MhzのアナログオシロとTRIOのアナログSGで遊び始めましたが、まともな使い方なんてできていなかったなぁ。豚に真珠だったし。
ましてやデジタルオシロなんて手が出ませんでした。(必要性、分かんなかったし)
その頃の腕に覚えがある自作無線家は、岩通のシンクロやスペアナを買ってRTTYやらATVやらSSTVやらを作って遊んでいらっしゃったけど、財力のない(もちろん技術もない)私は自作を早々と諦めてしまい、測定器も進歩なしで気づいたらウン十年たっちゃった感じです。
電子工作を楽しんでいますが、たかじんさんが念入りに定数検討された開発設計レベルの高い回路をただただトレースするだけなので、測定器に深入りはしていないです。
あ、大昔、TEACのC-2を買った時、1kHzモノトーンを録音して再生音波形を見た時、ソニーのおもちゃのカセットレコーダーに比べて綺麗な波形に見えたので意味もなく感激した記憶が残っています。
「流石に磁気データレコーダー作っている会社の製品だけある!」とか意味不明に感心したり。
脱線ですが、C-2,まだ持ってますが20年近く通電していないです。測定器そろえてレストアしようなんて考えていないです。置物として愛でております。
投稿: sawanoriichi | 2021年12月30日 (木) 01時45分
たかじんさん、突然のオシロの話題、いいですね。
私は4、5年前ですが、中華が4ch入力のモデルが普通の時、同価格帯で2chしかないテクトロのモデルをあえて選択してオーディオの趣味用ですが使っています。もちろん昔々の経験に基づく思いからですね。安い分だけ思うようには機能ややりたいことは制限されますが、まあそれなりですね。当時その他アナログ、無線系はHPでしたが今はもうブランド名もコロコロ変わってトレースできませんね。
コロナで在宅勤務を行うようになり、自宅のオシロをはからずも仕事のアプリ開発に使う事になり、基本的に出社せずに済んでいて貢献度半端ないです(爆)
投稿: ま。 | 2022年1月 2日 (日) 11時22分
sawanoriichi さん
TORIOのオシロは懐かしいですね。アナログオシロの時代は日本のメーカーも多かったように思います。
TEACのC-2、いいですね。アナログ機器は、お金をかけただけ特性にも影響があり、差別化ができていたと思います。走行系の安定度が高くないと、正弦波がしっかり再現できないですからね。
ま。さん
テクトロをわざわざ選択するあたり、さすがです。
仕事で使用していると見える「波形の信頼性」という意味で中華製品は心配ですよね。以前の職場でTDS3054Cあたりのオシロをリースしていましたが、非常に良いオシロであるのと同時に、その価格も知っていたので、個人で購入するような代物ではないと理解していました。
そこで試しに中華オシロを買ってみたところ、まあまあ波形が見えるこが分かったんです。ホビーというか趣味で使う分には十分という意味で。
自宅のオシロを使って開発をするって・・・なんというか、会社で測定器代をだして欲しいですよね(笑)
投稿: たかじん | 2022年1月 2日 (日) 12時50分
たかじんさん
Analog Discoveryを今月中、遅くとも3月中に購入することにしました。
Analog Discovery 2も考えたんですが、デザインが良くなり性能的には帯域幅が多少改善しているものの、2倍近い価格差が疑問だったのと、今後の使用頻度・期間などを考慮したらそこまで金をかけても仕方がないなと。シビアな条件での測定・観測には知人の機材を借りる予定なのもありますし。
あと、Analog DevicesのADALM2000の方がほぼ同機能でしかも安かったんですが、アプリケーションを比較するとWaveFormsの方が使い勝手が良さそうだったのも、Analog Discoveryに決定した理由です。
投稿: 三毛にゃんジェロ | 2022年2月12日 (土) 22時36分
三毛にゃんジェロ さん
良いですね。 「2」とは殆ど変わりませんので、「1」で十分だと思います。
ADALM2000は、情報が少ないので詳細は把握していませんが、Analog Discoveryをもっていれば特に興味も沸きません。
投稿: たかじん | 2022年2月13日 (日) 17時50分
Analog Discovery、購入しました。
macOS Catalina上のWaveFormsにちゃんと認識され、ファンクションジェネレータの1kHz正弦波と矩形波がちゃんとオシロスコープ で確認できました。
これで禁断のClassAA製作も音を聞くだけでなく、客観的な証拠に基づいて進められそうです。
Analog Discoveryのパッケージ裏面にAnalog Devicesも協力社としてクレジットされてます。機能や仕様はピン配置まで含めてほぼ同一なので、Analog DiscoveryとADALM2000は基本的に同じものと推測されます。
ただ、ROMにシグネチャーが仕込んであるかもしれないので、アプリケーション同士に互換性があるのかはわかりませんし、現時点で試す予定もありません。
投稿: 三毛にゃんジェロ | 2022年3月10日 (木) 04時25分
三毛にゃんジェロさん
ご購入おめでとうございます。 macでも無事に動作しているようで良かったです。
アナデバの協力はデバイスの低価格提供なんじゃないかって思っています。
以前、仕事で使いましたが、105MHz、2chADCであるAD9648だけでも1個1万円くらいします。
投稿: たかじん | 2022年3月13日 (日) 13時43分
アマゾンのRIGOL DS1054Zですが、今見たら8万円になっていました。
電子機器が値上がりしてますね。 下がることはあるんでしょうか…
投稿: 天 婦羅夫 | 2022年10月25日 (火) 11時28分
RIGOLストアからオシロ…と行くと8万。
アマゾン内検索から機器名だと57133円???
調べる気力は出ません(笑)
投稿: 天 婦羅夫 | 2022年10月25日 (火) 12時55分
天 婦羅夫 さん
円安以上の価格上昇があちこちで起きているように思います。
115円 ->150円 なので約1.3倍が適当なレート変換ですが、1.5倍とか2倍なんてのがザラなように思います。
投稿: たかじん | 2022年10月25日 (火) 21時27分