stereo ムック本 2021 onkyo製10cmスピーカー OM-OF101
購入から時間が経ってしまいましたが、ようやく音が聴けるようになりましたので紹介いたします。
Amazonの予約購入で8/20ころ到着。外箱が大きく潰れていたので心配しましたが中身は大丈夫でした。
この時点でずっしりと重く、期待が高まります。
エンクロージャーは、手抜きをして、2015年のstereo付録10cmスピーカー(P1000)のバックロードホーンにそのまま付替えようと考えていました。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/707704.htm から画像を拝借。
配線を付けて。。
あれれ?
なんと、スピーカ背面の板にぶつかって取り付けられません。
2015年版と比べると一目瞭然ですね。
2021年版の付録スピーカー OM-OF101のマグネットは超巨大なんです。
コーンの形状が特徴的なので、そちらばかり取り上げられるのですが、ユニット全体を見渡しても抜かりがない作りになっています。
エンクロージャーを作りなおすという手もあるのですが、なるべく手軽に済ませたいので、ヤフオクでセミオーダーできる9mm厚MDFバッフル板を購入しました。
外形幅が113mm x 113mm。
穴径がΦ93 です。
1mm単位での指定で追加料金が発生しますが、2枚で580円+200円(送料込み)と、良心的で助かります。
今度はばっちり付きました。
エッジの形状も特徴的ですね。 素材がラバー系で、幅が少なくストロークが沢山とれる素晴らしいエッジです。
まだ、エージングが済んでいないのですが、ちょっとだけ感想を。
このバックロードホーンとの相性はよろしくなく、低域が全然でてきません。強力なマグネットの割に軽いコーンのスピーカーにありがちですが、中音域の音量が大きく相対的に低域不足に感じてしまうという現象が強く出ています。2015年版のユニットでは2016~2018あたりの8cmユニットよりも明らかに低域が豊かでゆったりした音が聴けたバックロードホーンなので低域を出さない箱という訳ではありません。
このユニットは、大きめなエンクロージャーに入れてバスレフで使用する方が能力を発揮しそうです。
とは言え、中高音域のキレ味と残響音がキレイに響いて定位感も抜群。なんというか立体感が素晴らしいです。
ボーカルものでは、ちょっと尖った所もあるのですが、エージングで収まってくれるんじゃないかと期待しています。
低域の量感を考えると、ゆったりめで余裕のあるエンクロージャーに入れるのが吉です。オプションのダブルバスレフキットはぴったりな作例なのでしょうね。
※ バックロードホーンの特徴
ボーンという連続的な低音はバスレフでも量感が増すのですが、バシッとタイトなまま低域を増強できる点がバックロードホーンの良い点かと思います。”軽い低音”という表現がしっくりきます。秋葉原のコイズミ無線の大きめなフロア型バックロードホーンは一聴の価値があります。
ただし、BHなど共鳴管タイプはピーク・ディップが少なからず出るのでF特やインピーダンスカーブをみない方が精神衛生上いいかもしれません。金管楽器の演奏経験がある人ならイメージしやすいかもしれませんが、管の長さで決定される倍音だけ鳴らすことが出来るという「倍音列」の影響です。
MoodeAudioではイコライザーを簡単にかけることができるので、こんな感じで補正できます。
念のため、Amazonのリンクを貼っておきます。
エージングが済んだころ、また感想をかければと思います。
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小生到着直後確認を兼ねて、たまらず裸でちょっとだけ聴いてみました。ウ~ン高域が設計通りきれいに伸びている感じです。
付録?の冊子の製作例でのレビューをみると箱の容積大きめにしての低域を伸ばす方向が私好みに仕上がるような気がしました。現在愛聴中のTangband W4-1320SJ(10cm)もF社12cm用に製作した10ℓバスレフBOXで低音を気持ちよく出しています。結局横着してオークションにて9ℓの出来合バスレフBOX(アマチュア製作品)を比較的安価なので落札してしまいました。私が自作するより仕上げは良いのですがやや軽いパイン集成材(18mm)なため強力なユニットに負けてハードな曲でかなり箱鳴きします。重めの箱に入れて低域の切れを出したいところです。ボーカルやナレーションの自然な感じがいいですね~。
投稿: onajinn | 2021年9月11日 (土) 10時35分
onajinn さん
確かに、コーンが丈夫なのに軽いため高域が濁らずキレイですよね。おっしゃる通り、ひとの声も明瞭です。
8cmよりも10cmの方が低域を伸ばすには有利そうだと思っていましたが、このマグネットの強力さで、中音域が出っ張っていてバランスよく低域を出すのは、意外と難しいと感じます。
低音の量感とキレを両立するのは至難の業かもしれません。
以前、箱鳴きの少ない物(2~3リットル)を使ったことがありましたが、低域の量感が足りないのと、内部の反響が多く、吸音材をたっぷり入れなければ音の濁りもでて、意外と難しいと思いました。 みっちり吸音材を入れると、内容量が更に減った感じで低域がもっと出なくなる。。。といった具合。
いやー スピーカー設計はムズイですね。 でも楽しい。
投稿: たかじん | 2021年9月12日 (日) 00時21分
巨大なマグネットを見ると、期待が持てそうですね。
でも、Stereo誌はここ数年買ってません。まだ箱入りしていない娘たちがいるので。
最近、欲しいなと思っているユニットはCELESTIONのギターアンプ用10インチ。
手持ちの真空管コンボアンプにはCELESTIONのユニットが元々付いてるんですが、中国製で音もあまりよろしくない。いっそのことUK製ユニット、しかも音の綺麗なアルニコマグネットのユニットにしようかと思ったら、何とマグネットが大きくてアンプユニットやエンクロージャー背面と干渉して取り付け不可なことが判明。
アルニコは諦めてフェライトにするしかなさそうです。サウンド・サンプルを聴くと、絶対にアルニコがいいんですけどね。
3年ぶりに藻岩山に夜景を見に行って来ました。
山頂レストランのテイクアウトコーナーで売られているじゃが棒が美味いんですよ。北海道でよく見かける揚げいもやいももちよりも好きです。
投稿: 三毛にゃんジェロ | 2021年9月12日 (日) 02時52分
三毛にゃんジェロさん
そうなんですよね。 ここまで大きなマグネットとは思っていなかったので嬉しい誤算です。
そうそう、私もマークオーディオのユニット、フォステクスのユニットが元箱に戻っています(笑)
CELESTIONのギターアンプ用ユニットですか。 一時期、SL-6というスピーカーを使っていたことがあります。 デザインが気に入っていたのと、クラシックは非常に深い音がでました。 マグネットはフェライトでした。
アルニコ版は良さそうですね。 音の透明度と密度が違うように思います。
藻岩山は、しばらく行っていないです。 山のふもとに親戚が住んでいるので、昔はちょくちょく行っていました。 そんな名物があったんですね。 山中峠のあげいもは何本食べたか分からないくらい食していますが。。。
投稿: たかじん | 2021年9月14日 (火) 23時12分