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2021年8月15日 (日)

Raspberry Pi 4をWifi AccessPoint化 5GHz / 40MHz幅

2年ほど前にPi3をAP化する方法を紹介しました。今回はPi4で同じことをします。

実は、RPiPlayで途切れがちなAirPlay動画転送をもっとよくしたいと思ったからです。シンプルな構成の方が良さそうですよね。

Rpiplay06

         < 今回の接続図 >

全体の配線はこのようになります。
ネット上の動画をストリーミング再生するのはiPadですが、そのデータをAirPlayにてPi4へと送り戻してHDMIから動画を出力するという感じ。

 

なんだかややこしいことになっていますが、先日の接続よりはシンプルになります。

Rpiplay05

      < 前回の接続図 WIFIルーターがあった>

先日の接続はこうでした。Wifiルーターの機能(正確にはアクセスポイント)をPi4に実装してしまおうという話です。

 

設定は少々長いのでお付き合いください。

以降、sshでログイン後のコマンドです。ピンク文字がコマンド。青文字はファイル編集内容です。コピペしてください。

最新のRaspberry Pi OS(2021-05-07-raspios-buster-armhf-lite)を使用しました。

 

 

raspi-configで国を設定する

sudo raspi-config コマンドで国を設定します。

5 Localisation Options

  > L4 WLAN Country

    > JP Japan

OKを選択したら再起動します。

 

 

ソフトウェアのインストール

avahi、hostapd、dnsmasqという3つのソフトウェアを使って実現しています。 avahiはRaspbianに最初から入っているので、残り2つをインストール&設定していきます。

sudo apt-get update

sudo apt-get install hostapd dnsmasq -y

とコマンドを打ってインストールします。

hostapd : アクセスポイントのソフト。

dnsmasq : ホスト名とIPアドレスを覚えるDNSサーバソフト。

今回、dnsmasqはシンプルなDHCPサーバとして使用しています。ホスト名など覚えません。 つまり本来のDNSの機能を使っていません。

 

 

DHCPクライアント設定

sudo nano /etc/dhcpcd.conf で開いて以下を追記します。

# define static profile
profile static_eth0
static ip_address=192.168.1.50
static routers=192.168.1.1
static domain_name_servers=192.168.1.1

# fallback to static profile on eth0
interface eth0
fallback static_eth0

denyinterfaces wlan0

interface wlan0
static ip_address=172.24.1.1/24
static routers=172.24.1.1
static domain_name_servers=172.24.1.1
static broadcast 172.24.1.255

 

保存して閉じます。
LAN側(eth0)のIPアドレスはご自身の環境に合わせてください。

ここでstatic を指定しているのは、インターネット側のルーターに接続せずにiPadとPi4とを接続し、ローカルのWiFiのみでAriPlay出来るようにするためです。常時ルーターへ接続するなら下記の2行のみでOKです。

interface wlan0
static ip_address=172.24.1.1/24

 

 

hostapdの設定(5GHz AP設定)

sudo nano /etc/hostapd/hostapd.conf で新規ファイルを作って下記の青文字をコピペして書き込みます。

driver=nl80211
interface=wlan0

country_code=JP
hw_mode=a
ieee80211d=1
#ieee80211h=1
ieee80211n=1
ieee80211ac=1
wmm_enabled=1

vht_oper_chwidth=0
channel=36

auth_algs=1
wpa=2
wpa_key_mgmt=WPA-PSK
rsn_pairwise=CCMP
wpa_pairwise=TKIP

ssid=Pi4-AP
wpa_passphrase=raspberry

 

保存して閉じます。ssidとパスフレーズはご自由に設定してください。チャンネルは36もしくは44のみ有効らしいです。

 

sudo nano /etc/default/hostapd  で開いて下記の1行を追記します。

DAEMON_CONF="/etc/hostapd/hostapd.conf"

 

 

 

dnsmasqでのDHCPサーバー設定

sudo mv /etc/dnsmasq.conf /etc/dnsmasq.conf.orig

sudo nano /etc/dnsmasq.conf   で下記を書き込みます。

interface=wlan0
dhcp-range=172.24.1.10,172.24.1.100,255.255.255.0,24h

 

保存して閉じます。

172.24.1.10 から 172.24.1.100 までのアドレスをWiFi側のDHCP用として登録しています。

 

 

ソフト起動&リブート

sudo systemctl enable hostapd

sudo systemctl enable dnsmasq

sudo reboot

一旦、再起動します。

一応ここでAP化は出来ているハズです。

 

 

IPv4をFORWARDING

続けてIPv4 フォワードをEnableしていきましょう。

sudo sh -c "echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward"

sudo nano /etc/sysctl.conf で開いて下記を追加 (というか該当箇所のコメントアウト # を外す)

net.ipv4.ip_forward=1

保存して終了。

 

iptables でルーティング、フォワーディングの設定(NAT設定)

sudo iptables -t nat -A POSTROUTING -o eth0 -j MASQUERADE

sudo iptables -A FORWARD -i eth0 -o wlan0 -m state --state RELATED,ESTABLISHED -j ACCEPT

sudo iptables -A FORWARD -i wlan0 -o eth0 -j ACCEPT

 

iptablesの設定保存と自動呼出し

sudo sh -c "iptables-save > /etc/iptables.ipv4.nat"

sudo nano /etc/rc.local で開いて exit 0 より上の行に下記を追加して再起動時にiptablesをレストアするようにします

iptables-restore < /etc/iptables.ipv4.nat

保存して終了。

 

sudo reboot

再起動すれば完了です。

 

 

接続確認

どうかな? 

Rpiplay07

5GHzで40MHz幅で接続できることを確認できました。androidのWIFI Analyzer アプリの表示。

 

ついでに速度も見てみましょう。

Rpiplay08

WIFI-APとしては、さほど速くないようです。有線LANで接続すると50~90Mbpsくらいは出る環境ですので、Pi4のWifiがボトルネックになっていると思われます。

 

iPadからのAirPlayの方も繋がりました。

レスポンスは外付けWifiルーターを介していた時と変わらないか、僅かに速いくらいです。約0.2秒ほどの遅延を感じます。

 

肝心の動画再生ですが、動作の不安定さは殆ど変わりませんでした。

AirPlayによる転送は、音声専用だとAppleロスレスコーデックで転送しているため音質は非常に良いのが特徴です。しかし、動画を転送するときはビットレートの低いAAC(AAC-ELD)になるらしく、あまり音質は良くありません。ついでに音飛び、ひずみ、無音なども時折発生します。ラズパイを再起動すると復帰したりしますので、ソフトウェアの完成度がまだ低い可能性が高いですね。今後に期待しましょう。

Unofficial AirPlay Protocol Specification

これはプロトコルを解析してまとめているサイトです。

 

 

スタンドアローンAirPlay

この呼び方が正しいのか微妙ですが 1対1で接続する方法です。

Rpiplay09

Internetへ接続していないPi4のローカルWifiのみでもAirPlay接続できて、HDMI出力からiPad画面、写真、pdfなどを映すことができました。こちらは成功と言えそうです。Mac BookからAirPlayでプレゼンするなどには向きそうですね。

Pi4の起動時間(AirPlay接続できるまでの時間)は、有線LANに接続していると20秒程度です。
LANを接続しないと何かのタイムアウトまでの時間がかかり40~50秒くらいに伸びます。IPアドレスはstaticにしたつもりなので、IPフォワーディング関係でしょうかね。時間があったら調べてみようかと思います。

 

ちなみに、WindowsやAndroidから画面ミラーリングするにはmiracastという手法を使います。もちろんPi4でもできるらしいので興味がある方は検索してみてください。

http://www.neko.ne.jp/~freewing/raspberry_pi/raspberry_pi_miracast_lazycast/

 

 

 

 

参考にしたサイト様

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2008/14/news042.html

http://jotmemo.blog65.fc2.com/blog-entry-41.html

https://qiita.com/JhonnyBravo/items/5df2d9b2fcb142b6a67c

https://nw-electric.way-nifty.com/blog/2018/05/pi-3wifi-access.html

 

 

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