AK4490 DACの試作機の進捗(4)
AK4490のノイズが小さいというところをオシロで見てみました。
まず-60dBの信号。まったくもってキレイです。
次に、-90dBの信号。
1bitDACとしてはキレイな波形と思います。ほぼ歪んでいるところも見当たりません。
別のDACを測定した過去の記事を見てみるとわかります。
1bitDACはノイズシェーピングにより高域にノイズが多く出るので、オシロで波形を取るとノイズだらけでマルチビットDACと比較すると良くないように見えてしまうのですが、旭化成はノイズも歪も極力抑えるような努力をしてきたのだと思います。
波形を載せていませんが、ESSの9018系DACは高域ノイズが多くでるためオシロで見ると低価格帯のES9023よりもノイズだらけになります。
こちらに詳しく説明が書かれていますので、興味のある方には目を通して頂きたいのですが、実は、デルタシグマ変調の積分器の次数が多いほど、可聴帯域のノイズが減り、高周波領域のノイズが増えます。 (つまりES9023よりもES9018の方が次数が多いから高周波ノイズが多いと思われます。)
まあ、可聴帯域外の高周波ノイズの大小が音質的にどう影響するのかは定かではないのですが、多いよりは少ない方が安心感がありますね。AKシリーズは「高周波領域の低ノイズ化」と「可聴帯域の低ひずみ化」において、うまくバランスを取っているのだと考えられます。
いま、世界的にみてもオーディオ用DACに力を入れて開発している会社はESS、旭化成、ロームの3社くらいしかないですから、旭化成には頑張って早期復旧してもらいたいですね。
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