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2021年3月21日 (日)

AK4490 DACの試作機の進捗(2)

ぼちぼちとファームウェアを進めているAK4490 DUAL DAC基板ですが、すでに50時間くらいは再生しているので、本日は音の感想をちょっと書こうと思います。

 

Ak4490_setting

AK4490はデジタルフィルタが5種類。そのほかに、SOUND SETTINGなる項目があります。

Setting 1、2、3という安易なネーミングの割に音の変化が結構あって、好みで選択できるのは良いかもしれませんね。

個人的な感想としては、

「1」優しく繊細(細身)

「2」中間

「3」力強さが出てきます

 

 

ESS DACとの比較

ESSの9018系DACと比べてAK4490の音は、端正で繊細、キメ細かく、破綻しない音と感じます。

ぱっと聴きで派手さがなく少々つまらなく感じるかもしれませんが、とても細かい所まで正確に描ききるようなイメージです。

油絵と水彩画の違いとでもいうのでしょうか。(ESSが油絵)

 

特にヘッドホンで聴いているとAK4490の良さもじんわりと感じますね。スピーカーで鳴らすよりもヘッドホンで聴く方があっているように感じます。スピーカーなら SOUND SETTINGは「3」が良いです。
「1」で鳴らしていると、本来ぶっといベース音などが細く優しくなって、なんだか主張しない脇役になってしまいます。

それなりにDAC後のアナログ回路・電源部を凝ったつもりでしたが、それでも色ノリが少なく感じるのは、AK4490自体が変な主張をしないDACだからかもしれませんね。

ヘッドホンユーザーに人気があるのがわかるような気がしました。

※ ESSのDACは「同期モード」と「非同期モード」があり、かなり音が異なります。
非同期モードは暖色系の独特の音で、どんな楽曲を鳴らしても常に付きまといます。同期モード(マスターモード)はESS臭がない素直な音です。上記の感想は同期モードの音と比較しています。

 

 

盛大なポップノイズがでるのね

ラズパイからI2Sを出してこのDAC基板に入力しているのですが、ラズパイの仕様により再生していないときI2S信号が止まります。

止まる瞬間は特にポップノイズは出ません。ところがI2S信号が入力された瞬間にドカンとポップノイズが出ます。

ESSのDACには自動ソフトミュート機能があって、こういったタイミングのポップノイズは発生しないように出来ていたのですが、旭化成にはそういう機能はありません。

 

ということで、信号の入力を監視して出力リレーによってポップノイズを抑えることにしました。もともと、出力段のトランジスタが強力なため、電源のON/OFFでリレーでミュートをかける設計にしていたので助かりました。

音が鳴る直前に「カチ」っというリレー音がするのは、ちょっとした高級機のような感じですね。ポップノイズは完全に抑えこめました。

Ak4490_mute

ラズパイ側の仕様で、再生が止まってもすぐにはI2S信号を止めないので曲間や選曲したときにはリレー音はしません。もちろんポップノイズも出ません。

 

 

デジタルフィルタの波形

5つのデジタルフィルタを持っています。

シャープロールオフ スローロールオフ
ショートディレイ・
シャープロールオフ
ショートディレイ・
スローロールオフ
スーパースローロールオフ  

まずは、インパルス応答

Ak4490_impulse

スーパースローロールオフが、まるでNOS-DACのような波形というのは先日書いた通りです。

個人的に気に入ったのは、スローロールオフです。

データーシートを見る限り、スローロールオフフィルタでも阻止帯域減衰量はきっちりと100dBあり、しっかりフィルタしているんですよね。立派と思います。

余談ですが、デジタルフィルタは帯域外に発生する折り返しノイズ(イメージノイズ)をデジタル領域で減衰させて、音質に影響が大きいアナログポストフィルタの負担を軽減するためのモノです。何年か前にトラ技でスプライン関数を使ったデジフィルの記事がありましたが、スプラインの目的は滑らかに繋げるためのモノで、帯域外ノイズを抑制するというデジフィル本来の目的が抜け落ちている点が面白かった。

 

 

次に、方形波応答。 0dB フルスケール出力です。

Ak4490_houkei

ちょっと気になるのは中段のショートディレイの2つ。

波形がクリップしていますね。

 

実際に音を聴いた感じでも、この2つは明るめで華やかな感じと思っていました。僅かにクリップしていたのかもしれませんね。

1dBほど下げるとクリップしなくなります。ショートディレイ・スローロールオフで聴く女性ボーカルは、艶やかさと爽やかさがありちょっと面白いです。

 

ハイテンポで派手なロックやジャズでは、どうしてもESSに軍配が上がってしまうけど、それ以外のジャンルなら旭化成も良いですね。意外とアニソンがいい感じで鳴ってくれます。

アニメ見てないけど、Mrs. GREEN APPLEのインフェルノをスローロールオフで堪能。

 

 

AK4493との違い

4490と4493は同一パッケージで、わずかな差でアップグレードできることをウリにしているようです。

レジスタの比較表までも提供されています。一番の問題は4490よりも更に入手性が良くないってところです。

Ak4493_4490

DSDの自動認識とデジフィルが6種類に増えたところが機能として主な差のようです。

そういえばAK4490でDSDを鳴らしていないなぁ・・・

 

というかHDMI-I2SではDSD対応できない。NorthFoxDigiはDoPが出せるけどAK4490も4493もDoP対応していない。

Amanero Combo384 互換の安いDDC基板も(PCM出力では)問題なく動いているので、そちらで対応・検証していこうかと思います。

近年のDSD配信は、DSDレコーディングではなくPCMからの変換配信、もしくはDSDレコーディングでもPCMに変換してMIX編集することがが多いように思いますが、PCM-DSD変換によって音が優しく変化するため、もしかすると旭化成のDACと相性が良いかもしれません。

 

 

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