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2021年2月 3日 (水)

MUSES73232 電子ボリュームのカーブをちょっと変更

MUSES73232-111.75dBまで減衰量を設定できます。
PGA2311-95.5dBまで、
もっと安価なLM1972M では-78dBまでです。

Muses72323_ssop

ざっくり書くと、高級・高精度なボリュームICほど減衰量を大きく設定できるのです。でも実際に使用するとき-80dBよりも絞った状態で音楽を聴くということはまずありません。もしそうなら、どこかゲイン配分がおかしいと思われます。

 

当初はMUSES72323の減衰量の幅の広さを生かすため、-110dBまで0.5dBステップでコントロールできるようにしていました。

Muses72323d

    < 当初の減衰カーブ >

このグラフの読み方は、横軸が指示ボリュームの位置で、0が完全に絞った状態、一番右側がボリュームMAXです。縦軸は減衰量を示しています。複数の線があるのは、MUSES72323に付けたOPAMPのゲインを変えたときの減衰量です。

 

このカーブで使ってみると、指示用ボリュームの位置が7時から8時までは全く音が聴こえず、9時方向まで上げて微かに聴こえるという状態です。それもそのはず、9時方向まで上げてやっと-80dBですからね。

 

ふと気がついたのですが、指示ボリュームの7-5時方向という有限範囲において、7-9時部分をほぼ聞こえない領域として捨てているのでは? と。

Muses72323f

    < 変更した減衰カーブ >

ということで、-75dBよりも下側は急峻に落としてしまい、8時方向で-70dBまで上がるようにカーブを変更してみました。

こうすることで8-12時方向の変化率を小さくできて音量調整がしやすくなりました。

グラフを比較するとこちらの方がイビツに見えなくもないですが、実使用においては良くできたAカーブボリュームの操作感と似ていて違和感がなくなりました。

 

 

本日の教訓

「実際に使用してみることの大切さ」

ですかね。

 

 

 

-111.75dBまで0.25dBステップで調整できる高級ボリュームICだからといって「その数値を使い切る」なんてことはしない方が良いこともあるということです。

ただし、高級ボリュームICはノイズやセパレーション、ひずみ率、周波数特性など長所もあるので-80dBまでしか絞れないICとは違った世界があるのではないかと考えています。

 

 

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電子ボリューム」カテゴリの記事

コメント

おはようございます、オーシャンです

もう設計終了かもしれませんが、ボリューム位置の表示を追加する事は可能ですか?
dB表示は大変だと思うんですが、0.5dB刻みの数字表示が良いのではと思います
つまり同じ値に合わせれば、±0.5dBの精度で合わせる事ができる。は無理ですかね

そう思う理由は、スピーカーをキットで発売しているメーカーのメーリングリストなんです
そこでは比較の為に、メーカー制作品と交互に鳴らす試聴会を不定期に行っているそうなんですが、同一条件で複数回行うとアンケート結果がバラつくので調査したら、音量が1dB大きい方が選ばれるとの結果だったそうです
表示器を追加するという方法は、FUJIWARAさんも基板化されてます

現状で難しいので有れば、次回の課題で結構です
よろしくお願いします。

オーシャンさん

オーディオ機器の比較は、音量設定がとても重要ですね。 スピーカーの場合は能率が異なるため、ボリュームを一定にするというより、測定用マイクで試聴ポイントの音圧を一定にした方が良いでしょうね。

お気楽さんの7セグLED表示、いいですよね。信号が1線なのでUARTですかね? その仕様を公開しているなら、同じ信号を出すことはできると思います。

ゲイン設定用のJ5に1pin空いていて、そこからDebug情報をUARTで出しているので最小のプログラム変更で対応できます。

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