PGA2311電子ボリューム基板がv2になりました。
出力部に抵抗を挿入できるようになりました。
抵抗を入れる場所と配線引き回しのためOUTPUT端子の位置が右側へ移動しました。
コネクタ位置の変更でマイコン書込みポートを搭載することが出来なくなったのですが、すでにファームウェアはFIXしているので問題は無いと判断しました。
入出力の位置関係は上図のようになります。
また、C4,C5の電解コンデンサ部をOSコンとして、付録するようにしました。シャントレギュレータと言えども電源の静電容量はある程度大きい方が低域側に余裕度がでるようなのです。100uFよりも220uF・・・そして560uFの方が低域の表現力に厚みがでる傾向がありました。
部品の納入価格などの関係から頒布価格を見直しました。今回もPGA2311は「A」グレードになっています。
部品表や外形図など、詳しくはこちらをご覧ください。
余談として。
PGA2311のUグレートとAグレードは、歪率の選別によるものと思われますが、歪率の低いAグレード品はエージングなしで音を出したときの高域のキンキン具合を感じませんでした。新品時から音が落ち着いています。
ただ、Uグレードも1週間ほど経つと高域が落ち着いてきて、2週間後には殆ど差を感じなくなってしまいます。厳密に測定すると歪率に僅かな違いはあるのかもしれませんが、とりたててAグレード品じゃないとダメとは言えないかもしれません。
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コメント
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PGA2311v2に追加された出力の抵抗を入れて音出し確認してみました。
私のは自作プリでの感想です。音に芯があり各楽器の定位もハッキリし
音も前に出てきます。この後で聞きますとv1は平面的でふわっとした感じに
聞こえてしまいます。
電源の電解コンは現在47ufですがこれもOSコン560ufを注文しましたので、
届くのが楽しみです。
投稿: ヘボ | 2020年9月29日 (火) 10時17分
ヘボさん
出力側の抵抗は、PGA2311の保護の役割もあります。定位に関しては、なんででしょうね。
電源部のコンデンサは、容量だけではなく、種類による特性の違いが大きいような気もしています。私がよく使っているOSコンの560uF/6.3vは少し派手目な音になる着色があります。
秋月で売っているOSコンの1000uF/6.3vは、逆に大人しく静かです。
好みのコンデンサが見つかるといいですね。
投稿: たかじん | 2020年9月29日 (火) 21時02分
プリの入力は、1KΩ~10ufコンデンサ-でトランジスタ-に入ります。
弄っているうちに1KΩが抜けておりました。そこにたまたま1KΩが入って回路図どうり
になりました、音が変わった原因と思われます。色々なコンデンサ-を聞いて見たいと思います。ありがとうございます。
投稿: ヘボ | 2020年9月29日 (火) 23時26分
ヘボさん
プリの入力抵抗がない状態だったのですね。
アンプ入力には大抵の場合、RCフィルタを入れます。 何もしないと数MHzまでの増幅帯域がありますが、あまりに高周波を増幅するとかえって音が良くなかったりするからです。500kHzを超えたあたりからAMラジオの電波などありますから、余計なものを増幅させない方が良いと言われています。
投稿: たかじん | 2020年10月 1日 (木) 21時52分
たかじんさん
こんにちは、FlatTwinです。
ちょっとトラブルがありご質問です。
HPA-1000に組み合わせたのですが、PRT-03でトラブルがあり、-20Vは供給されるものの+20Vが供給されない現象が発生しました(原因はR1抵抗の断線でした)。
R1を交換して+20Vも供給できるようになったのですが、音が出なくなってしまいました。
RK27に繋ぎ変えると音が出るようになったことから、HPA-1000は問題なく動作していることが確認できました。
また、PGA2311基板上のLEDは定格の動作をしていることから、マイコンは生きているようです。
以上のことからPGA2311が故障したと思われます。
-20Vだけが供給されたことが原因と考えていますが、他に要因はあるでしょうか?
また、PGA2311のみ付け替えれば復活できるのでしょうか?
ご教示ください。
よろしくお願いいたします。
投稿: FlatTwin | 2020年11月22日 (日) 09時24分
FlatTwin さん
PRT-03のR1、R2の1Ωは、過大電流時、ヒューズ代わりに切れてくれる役目もあるのですが、それが切れてしまったんですね。
PGA2311基板では、逆電圧保護としてD3,D4(ショットキー)を入れているのですが、逆電圧がわずかにかかってしまった可能性があります。
TP1,TP2がそれぞれ+5V、-5Vが見えるポートなので一度ご確認ください。正常に電源電圧があるのに、音が出ないのはPGA2311が壊れている可能性が高いです。
PGA2311が壊れているのであれば、交換することで復活すると思われます。マイコンの方も壊れている場合は、マイコンを提供させていただきます。
基板にダメージを与えずにICを取り外すのは大変ですが、よろしくお願いします。
投稿: たかじん | 2020年11月22日 (日) 09時42分
こんにちは。
PGA2311v2 Audio Volumeの使用方法についてご教授ください。
今、SB32+PRO DoPで再生して音楽を聴いて楽しませて頂いていますが、それまで使っていなかったイヤホンを使ってみたいと考えています。そこで、このSB32+PRO DoPのイヤホンの出力にこの電子ヴォリュームを介して使用することは可能でしょうか?
ご教授よろしくお願いします。
投稿: エムタク | 2021年7月 5日 (月) 09時33分
エムタク さん
SB32+PRO DoPはもともとヘッドホンを駆動できる回路が搭載されています。
非常に感度が低い、もしくは、インピーダンスが高くて駆動電圧を高くする必要がある場合は、外付けのヘッドホンアンプが必要になります。
もちろん、外付けで電子ボリュームを使用することも可能です。
PGA2311の出力電圧は最大2.8Vrmsなので、1.9VrmsであるSB32+PRO DoPのダイレクト出力と比べて少ししか大きくなりません。
また、PGA2311v2 Audio Volumeは、外部電源として±15V電源が必要になります。
投稿: たかじん | 2021年7月 6日 (火) 22時33分
ご教授有難うございます。
イヤホンで聴きたい時はゲインを下げる方向なので電子ボリュームでコントロールできそうですね。唯、±15V電源用部材もとなるとコンパクトには収まりませんね。
使用中のDCーARROWも含め一体化も視野に思案してみます。
投稿: エムタク | 2021年7月 8日 (木) 17時09分
エムタクさん
SB32+PRO DoPはもともとヘッドホンを駆動できる回路が搭載されています。
内部にアナログのアッテネータが入っていて、-24dBまではビットパーフェクトでDA変換しています。
そこから更に絞るとデジタル的に減衰させますが、ESSのDACには32bitの高精度デジタルボリュームが入っていて、20dBくらいの減衰なら音痩せは殆ど感じません。
つまり、-44dBくらいまでであれば外部ATTと同等か、むしろ好条件になります。
また、PGA2311の出力はヘッドホンをドライブできるほどの出力ではないため、極小音量でしたらドライブできるハズですが、電子ボリュームの後にヘッドホンアンプを入れた方が良いです。
PGA2311を外付けするのと、SB32+PRO DoPダイレクトドライブと、どちらが良いか試されてみるのも良いかもしれません。(音の好みもあると思います)
投稿: たかじん | 2021年7月 8日 (木) 18時51分