Sabreberry32のドライバ更新 パパリウスさんからのフィードバック
という話なのですが、簡単に言ってしまうと内部PLLを使わない使用方法です。
ESS社のDACはES9018以降、非同期SRC(ASRC)が内蔵され、同期していないクロックのI2Sを受け入れることが出来ます。DAC自身がクロックのマスターになっているときは、ASRCを使う必要がなくなります。SB32+PRO DoPでもASRC-OFFが出来ます。
ところが、ASRCの他にDPLLも内蔵していて、これがOFFにできなかったのです。
私が検証していたとき、DPLLをOFFにすると、音がでなくなり、この機能は使えないのかな。。という認識でした。
symphonic-mpdでは、SYNCモードをONにした状態でDPLLをOFFにしても音が出ることを発見されてます。特定のサンプリング周波数の信号だけ再生できることのこと。
という訳で、私の方でもちょっと確かめてみたところ、確かに再生できました。
せっかく頂いたフィードバック(ソースコード)ですので、Volumioへ組み込めるようにしてみました。
今回もPi4専用になります。
以下は導入方法です。
===========================
これをSDカードに転送してから起動します。
初期設定画面を早々に切り上げてしまいます。
さて、初期設定が終わったら以下へアクセスして、
ここで「sshをイネーブル」すると、ssh接続できるようになります。
ssh接続のソフトは、私はTeratermを使っています。
Host:volumio.local
User:volumio
Pass:volumio
です。
Win10/macOSXはDOS窓/ターミナルから行けます。
Pi1/Pi zero用
提供できておりません。
Pi3/Pi2用
提供できておりません。
Pi4用
ログイン後、下記の4行のコマンドを打てば完了です。
wget https://nw-electric.way-nifty.com/blog/files/sb32_kernel4.19.118v7l2bsync.tar
tar -xf sb32_kernel4.19.118v7l2bsync.tar
cd SB32_kernel4.19.118-v7l+sync
sudo ./sabre32_install.sh
(password: volumio <- sudoのパスワードを聞かれた時の回答 )
これで、インストール完了です。 sshを切断してOKです。
I2S-DACを選択
インストールが終わったら、DAC一覧にSabreberry32が登録されていますので、選択していきます。
「設定」->「プレイバックオプション」->「オーディオデバイス」からSabreBerry32DACを選択してください。MasterモードとSlaveモードが選択できます。Sabreberry32基板上の低位相ノイズ・クリスタルを使用するときはMasterを選択します。
「保存」を押すと、再起動して下さいとの表示がでるので再起動します。
ミキサー タイプを Hardwareにしておくと、DAC内部の高精度デジタルボリュームが使えるようになります。
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SYNCモードへの切換え方法
sshログイン後、以下のコマンドを打ちます。
alsamixer
F6を押して、デバイスを選択します。 ここでは「SabreBerry32DAC」を選択。
左右キーで項目を選択。上下キーで内容を変更します。
終了はESCキーです。
SYNC modeを「128fs mode」にすると、DPLLを「0(DPLL/ASRC OFF)」でも音が出るようになります。ついでにオーバーサンプリングデジタルフィルタをOFFにするなど、好みの音になるように色々と試してみてください。
私がちょっと確かめたところでは、確実に再生する音源と、音がでたり出なかったりとう不安定な音源、まったく音が出ない音源がありました。サンプリング周波数/ビット深度の他にも何か要因があるのでしょうか?
でも、音はすごく変わります。
興味がございましたら、遊んでみてはいかがでしょうか。
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コメント
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たかじん様、Sabreberry32 SYNCモードについて、さっそくの解説をありがとうございます。
ちょっと、分かったような気がします。
まずはRaspberry Pi 4を手に入れ、実際に試してみようと思います。
投稿: KFtaro | 2020年8月 8日 (土) 12時07分
KFtaro さん
Pi3/2でダメな原因を探っているのですが、現在のところ、何とも不明です。
今回のVolumioは変なバグがなくなってきているので、余計に残念なところです。。。
投稿: たかじん | 2020年8月12日 (水) 10時02分