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2019年11月13日 (水)

HPC-01 音質改善TIPS

こちらの部品表に書いてあるように、コンデンサの容量などで音質が調整できる事にお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

Hpckai1

OPAMP部のコンデンサの容量で高域のカットオフ周波数が変化しますし、コンデンサの種類も音色へ影響があります。

セラミックコンデンサを使うと、高域がシャキっとするのと残響感がリッチになります。WIMA(FKP2)PPフィルムではガヤガヤしたものがなくなり旋律を際立たせてくれます。パナソニックのECHUは残響感を残しつつも高域のトゲをうまく隠してくれてD級アンプにはピッタリです。ですが秋月では売っていません。マニアな皆さんには、これ以上書くことはないですね。好みの物を使って仕上げてください。

 

 

それ以外の部分で、音質を改善できることが判明していました。

 

実は、可能な限り基準のGNDを太く、そしてパルス出力部からの影響が無いようにとパターンを設計したのですが、ジャンパーワイヤーを追加してGNDを強化することで中低域のリアリティが改善されます。

黒い基板だと、パターンが見えにくいので間違わないようにご注意ください。上の写真のように

C27のマイナス端子と、C4のマイナス端子間を太い配線で結びます。

どちらもGNDです。テスターで導通チェックして間違っていないか確認してからハンダ付けしてください。

 

 

このアンプ回路はいわゆる「片電源」という電源形式でマイナス電源がありません。電源がシンプルではあるのですが、GNDに出力リターン電流や電源のリップル電流などがジャンジャン流れてきてきます。当然ながら、基板パターンのインピーダンスはゼロではないので、信号の基準にするGND電位も揺れてしまうことになります。

 

片電源でも中間電圧(Vセンター)を信号の基準にする方式では、GNDに電流が沢山流れても劇的な影響はないのですが、TPA32xxシリーズの信号入力範囲は0-7VになっていてGNDを基準にしています。こんな時は、いわゆる「ベタアース」で出来るだけGND面積を大きくしてインピーダンスを下げるのが効果的なのですが、以前テストした限り歪やノイズ特性がよくなっても音楽が平坦になってしまうという負の面がありました。

 

 

その結果を踏まえて、パルス成分が多く含まれるD級アンプ部のGNDと直接つなげずに、前段OPAMP部のGNDを強化できるのがジャンパーワイヤーです。(ベタアースではGND全てが繋がってしまう)

んまあ、上にも書きましたが、できる限りの強化パターンにはしたのですよ。でもジャンパーを飛ばすと明らかに音質が向上します。透明度、明瞭度が上がって演奏している楽器の存在感がよりリアルに感じられるようになります。

 

それも #24線よりも#20線の方がいい。どんだけGNDって大切なの~!!!

 

試していませんが、#18線や、#20線2本パラレルにすると更に良くなる可能性もあります。

GND強化での音の変化を体感する良い機会かもしれません。

製作された方は、ぜひこの配線ジャンパー追加を試してみてください。

 

 

ということで、音質向上TIPSでした。

次回は、HPC-01に搭載した低域ブースト機能について詳しく紹介しようと思います。

 

 

 

※ 配線の「AWG 番号」は数字が小さい方が太い配線です。通常電子工作で使う取り回ししやすいのは#24~26あたり。#20は10Aほど流す電源配線用です。

 

 

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パワーアンプ」カテゴリの記事

コメント

手巻きコイルを作ろうと購入していたφ1.4mm(AWG16-15相当)の銅単線で配線してみました。
元々元気がよく鮮度の高い音でしたが、改造後はさらに打楽器や弦楽器、ボーカルのレスポンスが格段に向上し、気持ちよく音が跳ねるようになったように感じます。

元パチンコ用だった樹脂密封済トロイダルコアトランス(日本捲線工業:MT-M30)×2を使用したケース実装もひとまず終わり、今まで使用していたTPA3116モノ基盤×2の構成から交換し楽しんでおります。
音の傾向自体は一緒ですが、全体的に音の高低や解像度に余裕ができ、長時間聴いていても疲れにくくなりました。

大変良い基盤を配布いただきありがとうございます。

降霜さん

コイル用の単線は良さそうですね。スピーカーケーブルでも単線を使うと芯がしっかりしてドラムやピアノが冴えわたりますからね。

パチンコ用24Vトランスは思いつきませんでした。安く買えるなら素晴らしいアイデアです。調べてみるとミニトラってトロイダルですよね。ケース入りの。

こんな素晴らしいトランスが格安で手に入るとは、、 私もまだまだ知らないことが沢山あると思い知らされました。

こちらこそ、ありがとうございます。

やっと時間ができてHPC-01を組み上げることができました。
部品収集2カ月。
ケース加工3時間、半田付け1時間。
配線&組み立て1時間での完成です。

部品は殆ど標準品を使いました。
整流ダイオードのみSiC-SBDを使ってみました。
ケースはタカチのHY88-23-23です。
さすがD級でヒートシンクを触っても殆ど暖かくなりません。

電源を投入してすぐは少々ハスキー気味だったのが、みるみるうちに色鮮やかな響きに変貌して約2時間ほどで、あり得ない程の奥行き感と地に足がついた安定感に驚きを隠せません。

D級とは思えない表現力の深さとD級らしい発熱の少なさの両立!
素晴らしい基板です。
今年の夏はどんなに暑くなってもHPC-01があれば問題ありません!!
ありがとうございます。

兎に角、お礼が言いたくて
乱文失礼いたしました。

石井さん

ご感想ありがとうございます。

私も一番時間がかかるのはケース加工です。ACインレットの角穴だけで2時間かかりましたよ(笑

音色の方は、エージングで徐々に滑らかさがてきます。特に最初の1週間くらいは変化が大きいと思います。 
また、エージングが十分済んだ後も電源ONから30分くらいねぼけてますので、本領発揮するには、AB級と変わらない配慮が必要なようです。

SiC-SBDは、価格が落ちてきたので使いやすくなりましたね。出始めのころは1個2500円とかでしたから。
通常のダイオードよりも低音がどっしりするような気がします。

今年の夏は暑くなっても気兼ねなく音楽を聴けると思うのは私も一緒です。

たかじんさま

ご返信ありがとうございます。

その後、このページの配線追加をしてみました。
これはもう、メイン機のPM-17SA ver2の音を全方位で超えてます!!

マランツのアンプはデザインが好きでずっと使ってきました。
しかし音は穏やかで優しくパンチがもう少し欲しいと思っていました。

HPC-01は、期待の遥か上を行く気持ちよさです。

軟らかい音も堅い響きもそのままストレートに
出してくる上にホールトーンの消えていく感じも最高です。
これほど豊かに響きが出るアンプは初めてかもしれません。

ハーベース HL Compact 7をゆったり鳴らしつつ、
ボーカルの唇が見えるかのようなリアルな描写は本当に驚きです。

ついにメインアンプ入換え決定です!

メーカー製アンプの音を自作のアンプで超えられるのは超快感です。
本当にありがとうございます。

石井さん

ハーベースいいですよね。友人がHL-5だったかを持っていて、とても良い音で鳴っていたのを覚えています。

HPC-01は、スピーカーによって音の傾向がコロっと変わるように感じています。

ゆったり鳴るスピーカーでは、低音のなりっぷりが良くて、タイト気味なスピーカーでは、ダンピングの効いたビシっとした音が出たりします。

この辺りは、なぜなのか私も良く分かっていません。
スピーカーの持つ特徴が強調されるような感じですよね。

響きに関しては色々と部品を選んで、残響音がすっと消えていく瞬間に鳥肌が立つような雰囲気にできたと思います。苦労した点でもあるので、この響き具合を感じ取って頂けるのはうれしいです。ありがとうございます。

Marantzのアンプは、デザイン優秀ですよね。特に薄型のアンプは私も良いと思います。
音は、個人的にはDENONの方が好きだったりしますが、結局は好みなんでしょうね。

HPC-01の音を、気に入って頂けたようで何よりです。

プリアンプの機能がありませんので、PM-17がプリアウト端子を持っているのでしたら、そこからHPC-01を駆動するのも良いかもしれません。アンプの前段にボリュームを入れず、直接プリアンプで駆動することで更に良くなるという話も聞きました。

また何かございましたら、よろしくお願いします。

完成後約2か月 1000h程度経過し、音の変化も落着いてきました。
高音にもう少し艶が欲しいと思い、フィードバック部をFKP2⇒PPSDに換装 & opアンプ廻りC2C4にECHU・PPSCを打ってみました。
艶やで生々しいボーカル、ピアノの響きもより自然で、上方向に音場が伸び、全体にシルキーでとても良い感じです。
ややドライで整然とした定位感はFKP2の個性なのかもしれません。

次作はALX-03を夏に作成予定です。スイッチサイエンス「在庫0」入荷未定となっていますが、在庫補充頂くことは可能でしょうか?

くまさん

コンデンサで音、雰囲気、だいぶ変わりますね。 ここにPPSDですか。 なんだかよさそうです。

ALX-03、すみません、近いうちに補充します。 在庫が10枚くらいあったと思います。よろしくお願いします。

たかじんさん

ご多忙のところ、コメントありがとうございます。
PPSD 艶・響きが増加、上方向に音場が広がり、FKP2にあった横方向の広がりは減少した感じです。たかじんさん推奨パーツ通りFKP2の方がバランス良かったかもです。
FKP2:33pf + PPSD:10pfだと、よいとこどりできるものでしょうか?

ALX-03補充 宜しくお願いします。VFA-01の低域表現力も魅力的で、合わせて購入を予定しています。amp自作ウイルスに侵されてしまったようで笑、自作熱が止みません。

くまさん

入力フィルタのコンデンサ、奥が深いですよね。

実は、セラミックコンデンサの47pF~100pFも試してみました。 47pFだとキツイ感じが出るのですが、100pFくらいまで増やすと少しバランスが落ち着きます。そして残響音がやけに多く、観客がいないホールでの演奏みたいで楽しいです。
試したことはありませんが、複数の種類の並列でも変化あると思います。

ALX-03の補充、お待たせしました。昨日送ったのでそろそろ在庫復活すると思います。

よろしくお願いします。

年末に購入させていただいた、HPC-01をようやく完成させることができました。

ここまで広がり感があって綺麗なホールトーンのパワーアンプを聞いたことありません。

効率も高く音も良い、素晴らしいアンプです。

B&WのCM6 S2という安いスピーカーでも大変よくなってくれます。

CM6は価格の割にアンプ泣かせの鳴らしにくいスピーカーです。

50万クラスのアンプでも満足いく音が出なかったりします。

良いアンプを頒布して頂きましてありがとうございました。

p.s. ヘッドホンアンプの方も興味が出てきました

massa さん

完成、おめでとうございます。

CM6 S2は30万円近いので、一般的な感覚でいうと「安い」部類ではないと思われます。
私が検証に使っているELACが似たような価格帯です。

805シリーズなど、伝統的にアンプ泣かせな(能率の話しではなく、か細い痩せた音になってしまう)のはCMシリーズも一緒なのですね。傾向的にB&Wの小型のスピーカーは付帯音が少なくタイトなので、HPC-01の残響音の豊かさと相性が良いのかもしれませんね。

2~3週間くらいはエージングで音が変わって、より自然な雰囲気が出てくると思います。音の変化も楽しんでください。

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