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2019年10月 6日 (日)

偽物のOPAMPが溢れている?

先日の記事でチラッと書きましたが、偽物のOPAMPが沢山出回っているらしいです。以下の写真は秋月電子で購入した、おそらく本物です。秋月電子は正規ルートで仕入れているので偽物が混じったりはしないハズです。

Opa2604ap

価格がさほど高くないOPAMPやトランジスタでも偽物が多く売り出されているため、見分ける方法を考えてみます。

 

まずは、パッケージの外観ですね。

プラスチックのパッケージをよく見ると

1pinを示すための印が

・1-8pin側の辺を半円状に凹ませたもの

・1pinの上部に丸い印(すり鉢状、平、レーザーマーカー、印刷)

があります。

その他では、裏面の刻印、パッケージ自体の形、仕上げ(バリ)にも注目します。

 

マーキング(印字)はメーカーのマークの形、字体も重要です。

方式として

・レーザーマーキング

・印刷方式

があります。リニアテクノロジ社のOPAMPは真っ白なシルク印刷が特徴的ですね。OPA627は、ロット番号と型名とで別々の印字がされていました。

本物でも選別品リマークというケースもあるらしいので、高級グレート品の場合は「削り跡があるかどうか」だけでは見分けられないという噂もあり、ちょっと玄人向きです。

 

 

リードの形状

Icleadframe_350x350

リードフレームのつなぎ目(1-8pinの辺、4-5pinの辺に見える金属部)。リードの形状。つや。太さで違いがあります。新日本無線のMUSESシリーズは高純度OFCリードで足が軟らかいという特徴があります。

 

これらの外観は、製造していた時代によって変わる可能性があるのですが、頻繁に変わることはありませんので一つの目安になるかと思います。

Fake2604

こうして並べると皆OPA2604と書いていて、なんだか分からなくなりますね。

  結局どれが本物?

  一番多いやつ???

たぶん全て偽物です。 eBayやばい。 

※Twitterで写真左中(9921 8041刻印)のOPA2604APは20年ほど前までの本物ではないかというご指摘を頂きました。年代によって外見が異なることは十分考えられますので、判別は非常に厄介です。

Opa2604ap

 

 

 

特性

・スルーレート

・帯域幅

・残留ノイズ

が違いを見る方法として考えられますが、スルーレートが一番分かりやすいと思われます。オシロスコープと矩形波の発振器があれば確認できます。

帯域幅はちょっと厄介ですが、60dBくらいのゲインに設定して、アナログディスカバリで周波数特性の測定を行えば違いが見えるかもしれません。

 

抵抗値

特殊なケースですが、抵抗値を測って判別する方法もあるようです。以下はOPA627の場合。

Register627

Trim端子を使って+電源端子(7pin)との間を測っています。ただし抵抗値の範囲が広いので決定打にならないかもしれません。

 

 

以下にOPA2604とOPA627の外形写真をUPしました。秋月電子で購入したものなので本物と思います。

https://6218.teacup.com/nwelec/bbs/2126

https://6218.teacup.com/nwelec/bbs/2127

 

偽物を掴まされないようご注意ください。

 

 

Twitterで話題になっていますが、落札された中で、偽物が9割を超えているようです。もうヤフオクでは購入しない方が良いでしょう。

購入された方、どうするんでしょうかね。「やっぱOPA2604って音が良いよね!」と満足されるのでしたら良いんですけども。明らかに偽物と分かっていて売っている業者を野放しにしているのも何だかなぁ~って思ってしまいました。

 

 

 

正規代理店と契約しているショップからのご購入をオススメします。

また、Twitterアカウント持っている方は @fakecomponents さんをフォローすると偽物情報が随時入ってきます。

 

 

 

 

 

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電子回路」カテゴリの記事

コメント

我が家にも妙なものがありますが、それは、受注製造をやめた時点で採用した形のロゴが入ってます。 まあ紛い物でしょうが、使ってみると動作はしてるんで、なにかしら中身は入っているようです。 外見は新品のようにきれいです(笑)

最近、似たタイプのものを買いましたが、前者と違いロゴは古く、全体に古びた代物でした。 微妙ではありますが、機会があったら使ってみようと思います。

早速記事にしていただけたようで恐縮です。偽物判別の方法はスルーレート測定が有効なようですね。ファンクションジェネレータを買うことになるのか・・・。OPA2604は10.5mA消費するので100Ωを介して電源入力すると1V降下します。まだ比較できていませんがこれも参考になるかもしれません。ちなみに6種の2604の写真を掲載されていますが、送られてきたのは左側の真ん中のタイプです。

fakecomponentsさんにはお世話になっております。
3年前にザイコストア(現コアスタッフ)にてOPA627AUを1個115円で買った際にここに載っている真贋判定方法では本物でした。

天 婦羅夫さん

偽物でも一応(?)はOPAMP回路が入っているらしいです。 1個10円とか20円で売られる安いもの。なので、わからなければそのまま使うこともできると思われます。
ただ、FET入力ですらない。という噂もありますから、使える回路も完全互換ではありません。


ymokQTD さん

矩形波なら、マイコンなどでもOKですよ。でもオシロは必須です。

アナログディスカバリは、ファンクションジェネレータとオシロ、10MHzまでのネットワークアナライザの機能があるので、うまくすると、これ一つで多角的に判別可能かもしれません。


Ising さん

そんなに安く買えたんですね。 1個2500円という価格は、ちょっと・・・と思わなくもないですが、偽物も同じように価格を高めにしている業者があって厄介です。
スルーレート判定と帯域幅判定の両方が通れば安心ですね。

たかじんさん、
 
 いつもながら、示唆に富む情報、有難うございます。

ニセモノ事件は、オーディオの世界がオカルト?と言われている所と、根は関係しているのではと思いました。

今回はOPアンプですが、高額なケーブルやアクセサリー等、何が入っているか分からないもの(それ自体が偽物だったり?)が、沢山あるように思います。大した影響もない理論やブランド名で効果を思い込んだり、最後は本人が良ければいいと言う風潮で価格が上がったりしますね。

数値(測定結果)で効果が示されない限り、ニセモノ事件は続くし、もっと増えてくるように思います。結局、割を食う(騙される)のは消費者であり、その片棒も担がされていると思いました。

AYOR さん

確かに。音さえ出れば違いは分からないだろう・・・という所につけ込むんでしょうね。

高価なケーブルやアクセサリーの偽物が出回っているという話はあまり聞きませんが、ブランディングに成功したメーカーのまがい物が出てくる可能性はあるでしょうね。私もナカミチと書いてあるバナナプラグを格安で購入してしまいました。無名よりは知った名前の方がいいかな。っと思ってしまったんですよね。

電源ケーブルやボリュームなど、多くの人が違いを体感できるわりに特性を測ると違いが見えてこないというものは実際にあります。おそらく測定方法自体に問題があるのでしょうね。連続の正弦波では見えてこない部分があるんだと思います。

「特性がこんなに違います」なんて数値やグラフを出していると、むしろ怪しいオカルト製品と受け取られることもあるし。購入者の絶賛する声ばかりを載せている宣伝も怪しく見えてきます。なかなか難しい問題ですね。

何が入っているか分からない製品としては、「アクティブアース」とか「グランドボックス」「レゾナンスチップ」ですね。これらは、何かを模倣した偽物でもなく、独自の世界を切り開いているとも言えます。(効果はさておき)

こんにちは〜。
こんな偽物(正確には再生品)もあります〜。

uskdさん

リードを延長する再生品なんてあるんですね。写真があると、もっと分かりやすいかもしれないです。

そもそも、基板から取り外してきれいにして売るだけでも手間がかかって、かかったコストを回収できるか分からないのに、さらに足を加工するなんて手間をかける人がいるとは驚きですね。

ご無沙汰しております。

最近、TIのオペアンプが入手困難になって来ています。
トランプ政権の中国への輸出禁止措置のあおりを受けているようです。
秋月ではもう、OPA2134やLME49720といった定番品が消えています。商社のMouserでも注文ができません。
困ったものですね。


昨年秋にYouTubeチャネルを開設しました。
内容は札幌・北海道の紹介動画です。ハンドル名をクリックすると、最新のJRタワーからの展望が見られます。よろしかったら、どうぞ。

三毛にゃんジェロさん

TIは、一昨年くらいから個人向けの販売チャンネルを絞る方針にしたというのを聞きました。なので、デジキーやMouserでもデータシートのリンクが切れまくって調べにくくなりました。

更に禁輸措置が追い打ちをかけたのでしょうか。

OPA2134の独特のキラキラ感は、曲によって面白い音を聴かせてくれるので、わりと好きなのですが。。。残念。

Youtube拝見させて頂きました。ゆっくりした時間の流れを感じるイイ映像ですね。癒やされました。ありがとうございます。

たかじんさん

TIの販売方針変更は知りませんでした。
もしかしたら、トランプ政権の政策のせいというのは、自分の勘違いかもしれません。
お騒がせしました。

現在、OPA2134とLME49720は少量でも確保しているところです。
OPA2604がもう入手不可なのは残念。
OPA627はどうしようかな〜? せめて1ペア確保しておきたいけど、1万円を超えるので悩ましいところです。
巷の評価を信じれば、OPA627は禁断のClassAAのC-ampに最強かもしれないと思ってるんですけどね。V-ampにはLME49860を当てがって。

三毛にゃんジェロさん

調べてみたら、個人に卸すのを止めたというより、2次代理店契約を全てやめたらしいです。
2次代理店が電子部品ショップに卸していたので、個人でも買えたということらしいです。

デジキー、Mouser、マルツあたりで購入するしかないですね。OPA2604は秋葉原の若松通商がまだ販売しているようです。
この会社は、偽物を扱ったりしないので信用できると思います。

OPA627は、独特の味がありますね。1週間ほど聴き続けるとそれに慣れてしまい、他の音がつまらなく感じるという闇もあるのかもしれません。

たかじんさん

藤商電子の業務を引き継いだという、樫木総業という店でOPA2604のDIP8品が残っているのを発見し、確保することにしました。
以下のモデルに関し、手持ち分と合わせて各6点になるように。
・OPA2134PA
・OPA2604AP
・LME49720NA
・LME49860NA
ついでに、OPA627APを2個も。
これで、今後自作予定のヘッドフォン・アンプでTIのオペアンプには不足しなさそう。

三毛にゃんジェロさん

おお、いいですね。
OPA627の価格の高さと、偽物の多さは、一級品です(笑)

樫木総業さん、頑張っていますよね。 良心的な価格ですし。

いつも興味深く拝見しております。わたくしOPA2604の記事写真左中と同一と思われるものをもっております。これは20年近く前、おそらく偽物が出るはずもない時代のものです。
ご参考までに。

メルカリで変換基板を使ってOPA627AUを2回路にしたものを1個当たり1,900円で新品として販売していますが怪しすぎです。
『偽物では無い事を証明するのに必須とされる抵抗値は、平均で1-5ピン間が約50KΩ、1-7ピン間と5-7ピン間が約25KΩでした。
抵抗値に多少の誤差はありますが、1-7ピン間と5-7ピン間が、ほぼ同じ値で合成抵抗値が1-5ピン間の値と同じとなります。 』
売れているところを見ると真に受ける人もいるのですね!
正規の1次代理店に2,500個注文しても、約2,600円位までにしか価格は下がらないです。2回路なら原価5,000円以上でしょ!どう見ても中国のaliexpressで数百円で売られている偽物を販売しているようにしか見えないが?

確かに安いですね。

要らなくなった中古品を安く売りに出したというならあり得ますが、同じものを何個も売り続けているのなら怪しいですね。

調べてみたらNFJさんもAmazonで売っているようです。NFJはそれなりに広く販売している業者ですし、いまさら偽物で儲けようとはしていないと思います。

半導体部品の価格は、いまひとつ読み切れないですね。 正規代理店でも顧客が変われば価格が全然違ってきます。 1/2とかのレベルではありません。 

NFJで売っているOPA627AUは、バーブラウン時代の中古を使っているはずです。だから2,980円で販売できるのです。ヤフーショッピングの同製品にも「OPA627オペアンプICはBB社時代製造のビンテージタイプとなり、現行のチップとくらべてプロセスルールが違い、内部配線が太いため中古パーツながら一部の間で非常に人気の高いオペアンプICです。」と記載されていいます。
現行のTI製 OPA627AU 2回路8PinDIP化オペアンプ作成キットは、5,480円です。
これを組み立てて販売するのなら、人件費等のコストが上乗せになるのでもっと価格は上がるはずです。
個人レベルの出品者で、数千個大量に買い付けてコストを下げるなど資金的に無謀・無理です。メルカリで売られているものは、限りになく偽物の可能性が高いと思います。

たしかに、NFJさんは、古い在庫品をどこかで見つけてきては製品に搭載するという手法で魅力的なものを沢山作ってきてますね。

中国在住で優れたバイヤー(?)発掘係りの人がいるらしいです。 メルカリで売ってる個人とは比較にならない入手ルートでしょうね。

本物と偽物

偽物でいいという人は反社である。

本物にはグレードというものがある。最高グレードから標準、廉価版
車でいうとスカイラインにもGT-R、GT, 4ドア、四駆などとオプションなどがあるわけ。

そして廉価版は正規であれば本物、偽物は反社である。
偽物をつかむよりは廉価版のほうが正規のものである。

ブランドものでもそうだ。
コピー品でいいという人は反社である。まずテレビとか表に出してはいけないもの、アンダーグラウンドなものである。
モデルチェンジしようがマイナーチェンジしようが本物が偽物に負けたり劣ったりすることはない。
それを良しとする人はクズでありやはり反社である。
あらゆる半導体はOPAMPに限らず、トランジスタ類にも及んでいるとか。趣味の世界だけじゃなくメーカも偽物をつかまされているらしい。中身が空っぽのがらんどうもあるらしいです。モノづくりの仕事のところでは商社も偽物をつかまされているんだろう。

沖エンジニアリングがそういった偽物かどうかを試験するという事業が生まれる程だ。
これはテレビで特集も組まれたからありえない話ではない。

おそらく支那が絡んでいるでしょうな。音楽でも映像でも昔から海賊版を出しまくっている。

半導体部品などには、規格品、互換品、という概念(?)があって、例えばロジックICの多くは最初に製造した会社のICに右に倣えで、多くの他メーカーが互換品を作っていました。

現在の形の8pinのOPAMPを最初に販売した会社がどこかは知りませんが、殆どの会社のOPAMPはpin互換で製造して、(特殊な回路でなければ)差し替え可能なケースが多いですね。

また、現在のPCの基本になったIBM PCも、互換品が多く出てきて最終的にはIBMがPC製造から撤退することになったのは有名です。 BIOSなど一部の著作権に対しては、クリーンルーム設計という手法でクリアされています。
https://gigazine.net/news/20160617-how-compaq-clone-ibm/

ようするに、独自に開発した(高い互換性をもつ)商品は違法でないし、販売する権利もあるということです。

とはいえ「コピー商品」は、本物のブランドを付けて売っているため、完全にNGです。販売している場合は違法です。当然、メルカリやヤフオクなどの個人売買でも。
https://brandbank.co.jp/brand/522.html

OPA2604のフェイク判定写真について、一番左下の写真のパターン(純白ペイントでのマーキング)は正規品の可能性があります。(別型番ですがOPA2134の初期ロットを小売りではなく正規代理店から直で仕入れた時がこのタイプのマーキングでした)「可能性がある」と表現したのは、正規品のマーキングをコピーした模倣品の可能性があるためです。ご参考まで。

情報ありがとうございます。

OPA2604の外観はそんなに変わっているのですね。 工場移設とかしていたのでしょうか。 バーブラウンがTIに吸収されたあと、色々とあったのかもしれませんね。

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