IOデータのオーディオ専用NAS 「Soundgenic」
これまでIOデータのRock Disk NEXTをNASとして使用してきました。
しかし、昨年の夏以降、ときどき音飛びが発生したりと不調になっていたので同じくIOデータの「HDL-RA2HF」(2TB-HDDモデル)を購入しました。
「fidataのソフトウェア技術を継承したエントリー向けネットワークオーディオサーバー Soundgenic」 という説明では、何が特徴なのか全く理解出来ませんよね。。
個人的にNASに求めるものは、HDDの音が気になるほど聞こえなければ、あとは使い勝手がよいだけで十分かなと思っていました。Rock Disk NEXTも、他のNASより安いからという理由で購入したものでした。
PCやネットワークに詳しい方々に聞いても同じ回答が返ってきます。データはパケット化されて、NAS本体-EthernetHub-受信機器の中でそれぞれバッファリングされて、バケツリレーを繰り返すため速度さえ間に合えばデータ自体に相違はなく、何でも問題ないハズ。と。
SPDIFの様にPLLロックしてダイレクトに再生するのとは異なり、ネットワークオーディオは数MByteのバッファにデータためて、展開し、バッファから再生する仕組みになっています。MP3/AACならまるごと1曲貯められうようなバッファサイズに設定することも可能です。
個人的に感じた音質的な感想は後述いたします。
オーディオ用NASとしての機能
なんと、USB-CD-ROMを接続すると、PCレスでFLAC/WAVリッピングする機能があったり、USB-DACを接続すると本体がネットワークオーディオ機器に変身するのです。またe-Onkyo/moraからのダウンロード機能などオーディオ機器として便利な機能がついたNASで、単に「高音質」なんていうのとは違う側面を持っています。
USB-DVDドライブでダイレクトリッピングを試してみました。FLACは圧縮率が3段階+非圧縮が選択できます。非圧縮FLACを搭載するとは超マニアックですね。楽曲情報は自動で取得するように作られていて、ある程度売れたアルバムはアルバムアートも取得できます。昨年末にリッピングした約50枚の中で半数くらいはアルバムアートが取得できました。
<< fidata アプリで見たアルバムの一覧 >>
海外で有名なアルバムだとアルバムアート画像も取得できるようですが、私のようにマイナーなCDを集めちゃう人や、日本のCDは壊滅的かもしれません。曲名取得はかなり頑張っていて、unknown 表示になったのは1枚のみでした。
何かへん?
このアルバムアートは、更にひと癖あります。画像は取り込んだアルバムのフォルダー内にFolder.jpgとして保存されるのですが、そのデータをネットワーク上から読み出すことが出来ません。PCから見ても、ラズベリーパイでマウントしてみても同様です。消すことは可能です。
また、楽曲データ(FLAC)に画像データは保存されておらず、この画像を扱えるのは「fidata」という専用ソフトウェアからのみとなります。
「fidata アプリ」はiOS専用で、AndroidやWindows、Linux、macから使うことは出来ません。
< アルバムアートは外部から読めない仕様 >
RockDisk NEXTのようにTelnetでrootログインすることはできないのでファイルのパーミッションを変更することもできない。
< MoodeAudioやVolumioからもアルバムアートは見えない >
完全にデータが無いのであれば「MoodeAudioの標準画像」が表示されますが、Folder.jpgがあるのに読めないという意地悪仕様のため、このようにエラーが表示されます。
セキュリティ面は???
オーディオ用途として潔い仕様ともいえます。 いちいちユーザーを作ってパスワードを設定して、ログインして・・・ なんてのはネットワークやPC、サーバーに精通している必要がありますからね。音楽を聞くのに、そんな知識はいらない。
volumio2からもMoode Audioからもパスワード無しですんなり繋がるのは初心者には嬉しい。蛇足ですが、ユーザー名・パスワードを適当に入れても何でも繋がってくれます。(たとえrootと書いてもゲストで繋がる)
どこかからユーザ追加&パスワード設定ができないか探したものの、見つかりませんでした。常にゲストログインという仕様のようです。この楽さはWin95の共有フォルダを思い出しますね。
話をfidataアプリに戻すと、このアプリからSoundgenicに接続したUSB-DACから音楽を再生することができます。
USB-DACはUSB-Audioクラス2.0仕様に準拠している必要があります。手持ちのUSB-DACのAKI.DAC-U2704とデジファイのUSB-DAC基板はUSB-Audioクラス1.0のため、デバイスを認識しているものの再生出来ませんでした。
驚くほどの音質の変化
USB-DAC再生は早々に諦めて、RaspberryPiからNASとしてマウントし、音楽を再生してみたところRockDisk NEXTと比較して楽器に存在感があり、より音楽的な要素を色濃く表現するようです。各楽器の音が鮮明に、そして生々しく聞こえてくるのです。
これにはちょっと驚きました。
まあRockDisk NEXTが不調ぎみというのもあるとは思うのですが、こんなに差がでるとは思っていませんでした。
複雑で頑強、高機能な各種サーバー機能を排除し、単純なファイルサーバーのみとしている部分も影響しているのかもしれませんね。
Telnetやsshでリモートログインすることができないため、内部の状態を知ることはできないのですが、オーディオを意識したNASとしてチューニングされている可能性が高いです。
IOデータもなかなかやりますね。
同容量のNASとしても価格が安いし、音も良いとは恐れ入りました。もし、ラズパイ・オーディオをやっていてNASを持っていない(USBメモリ/PCの共有フォルダで再生)という方がいらっしゃいましたら、おすすめしたい逸品です。
SoundgenicもRockDisk NEXTと同様にFANレス仕様なので、夏の間、エアコンがかかっていない部屋に置き去りにするときは電源をOFFする方がいいかもしれません。 締め切った部屋は40度を超え、いつもは止まっているHDDがなぜか回っていてNASの筐体が触れないくらいの温度になっていた事がありました。多分、あれでRockDisk NEXTが不調になったのだと思います。。。
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「ハイレゾ対応」等と同じように、IOデータもおかしなこと始めたなと思ったら・・・、極めて真っ当な「ネットワークオーディオサーバー」何ですね。
御免なさいして、今度データ置き場拡張時には手を出してみるかな。
投稿: CR-X | 2019年1月11日 (金) 09時02分
たかじんさん
お世話になります。
私も、このNASは去年の夏に購入しました。
初心者には、使い安いですね、
USBDACは、評判が悪かったので実験してません。
もっぱら、ラズパイ用です。
ちなみに、アナログ電源、オーディオグレードのLANケーブルに
変更しましたら、かなり音質良くなりました。
あと、ハブですが、M12 Switch GLODに変更すると
別次元になるとショップの方に言われましたが、
なにせ高価で、手が出ません。
余裕が出来たらSSDに換装する予定です。
投稿: 初心者AB | 2019年1月11日 (金) 20時18分
私もNASで音が変わるという話にはかなり眉唾に思ってる方なんですが、一方で「同じファイルでもローカルのSDカードから再生する方がNAS上から再生するより音が良い」ことは体験していて(ちなみにオーディオには疎い妻もハッキリわかるレベルでした)、ホント不思議ですよね。
せめて何をやってるのか、技術的な事をIODATAさんにも公開してもらえると助かりますが、この手の製品は曖昧な事しか開示してくれないですよねえ。「データの読み出し負荷」に関わるような話なんじゃないかとは思ってるンですが。
投稿: kichitaro | 2019年1月12日 (土) 10時20分
最近は、ラズパイのMoodeaudioをDLNAサーバー(NAS)として、独立に使っていますが、我が家でも、ROCK DISK NEXTよりも、高音質です。
HDDよりも、USB、更に、SDメモリが、もっとも音は良いのですが、SDメモリは、容量制限(32GB?)があるので悩ましいです。
投稿: SS | 2019年1月13日 (日) 08時18分
CR-X さん
ですね。ハイレゾ対応とか高音質と言われていても、その根拠が示されていないと信用できませんよね。
初心者ABさん
SSD版はちょっと高いですね。もう少しSSD版を安く提供してもらいたいです。
LANケーブルは、CAT5以降シールドがついたりしているので、オーディオ用としても効果があるかと思っています。
やっぱりNASやHUBからのノイズなのでしょうか。。。
NASの電源を替えるというのもアリなんですね。 勉強になります。
kichitaro さん
SDカードに楽曲を入れたとき、USBに入れたとき、NASやPCの共有フォルダに入れたときで音の差があるのは、原因がはっきりしないので気持ち悪いですが、可能性としては電源やGNDに対してノイズを混入する量が違うのかな? と思っています。
私の環境ではUSBメモリが最悪です。 NASとSDカードでは、SDカードが少しだけ上かなと感じることがありました。ここに来てNASを替えて音が向上したので、SDカードとNASでどちらが上かはまだはっきりしません。
また、Pi 3 B+では少しちがう意見が出てきているようです。
SS さん
なるほど、ラズパイをNAS代わりに使ってしまうというのもアリなんですね。 HDD(NAS?)よりもUSBが上という意見もあるんですね。 USBメモリの品種によっても音が違う可能性がありますね。 私の持っているUSBメモリが良くないだけかもしれません。
まだまだ調査が必要な分野かもしれません。
投稿: たかじん | 2019年1月17日 (木) 18時39分
buffaloのNASを使用していました。最近どうもたまにですが音飛びが生じます。
ラズパイにて再生しています。SDカードの不調かなと思いA1仕様してみましたが
音飛びします。NASのせいでしょうか。またデーター移管は簡単でしょうか
投稿: KAWAJIRI MITSUO | 2019年11月28日 (木) 18時40分
KAWAJIRI MITSUOさん
そうですね。私もNASが不調になったとき、曲の決まったところで音飛びが発生していました。
ただ、PCから同じファイルを選択して再生すると音飛びしなかったのでファイル自体が壊れているわけではなさそうなのです。
MPDのシステム特有の何かがあるのかもしれません。(WinPCに比べてバッファが小さいとか)
新しいNASの方は快調です。
新しくNASを入れ替えたとき、PCでまとめてファイル転送しました。 時間はかかります。100GB程度に2時間くらいかかっていたと思います。
投稿: たかじん | 2019年11月28日 (木) 23時01分
folder.jpg の件、自分もはまりました。
で、soundgenic をごにょごにょして ssh 経由でログインできるようにして、エラーが起きる folder.jpg をみてみると、rパーミッションが落としてあり、「chmod a+r folder.jpg」するとエラーがなくなることを確認しました。
CD Library ディレクトリツリー全体に以下のコマンドを適用しています。
$ cd /<コンテンツフォルダ>/CD Library
$ find -name "*.jpg" -exec chmod 644 {} \;
わざわざこうした制限をかけている理由はわかりませんが、Soundgenic のCD リッピング機能でアルバムアートを自動で取得する際、権利関係の微妙な問題があるのかもしれませんね。
投稿: フレ | 2022年9月25日 (日) 13時16分
フレさん
おお。 sshログインできる方法があるのですか。 以前、あれこれ調べたけど分かりませんでした。
確かに、画像の利権とか面倒そうですからね。 でもfidataアプリで表示しちゃっているし。
投稿: たかじん | 2022年9月26日 (月) 22時16分