注意!! 低背コネクタのハンダ付け
低背コネクタのメリットは、基板間の高さを低くすることができる点です。
<< 6~7mm 程度の空間で接続できます >>
当初は下記の方法で、スルーホールの内側に直接接触させていましたが、ピン曲げ具合に絶妙なテンションが必要です。
私もうまく接触させるのに少し苦労します。
<< ピンを曲げて接触させる”テンション”が重要 >>
というこで、今は低背コネクタを推奨しています。
ですが。。。
このコネクタ、標準タイプのコネクタと違ってハンダを熱しすぎると、ピンが挿入される部分にまでハンダが流れてしまい、ピンが奥まで刺さりきらないという不具合を生じてしまうことが分かってきました。
<< 標準コネクタ(左)と低背コネクタ(右) >>
<< 低背コネクタはハンダの流しすぎに注意!>>
1ピンでもハンダが下まで流れると、コネクタ挿入の妨げになってしまい、浅くしか刺さらず接触不良を起こす可能性があります。
ハンダの種類やコテの温度によっても違いがあるかと思いますが、おおむね3秒間から長くても5秒間くらいにとどめておくのが良さそうです。
ちなみに、もしハンダがソケット部まで流れ込んだとしても、ハンダバキュームがあれば修正可能でした。 このときは、たっぷり10秒間くらい温めて、逆さま状態で3秒間ほど吸い出します。
なにかとハンダ付けにはテクニックが必要ですね。
Emerge+さん ではハンダ付けサービスがあるようです。
ハンダ付けに自信がない方は、こういうサービスを受けるのもひとつの手かもしれません。
頒布開始より1年たったSabreberryDAC ZEROはとても好評で、多くの方にご感想を頂いております。ありがとうございます。
面白い意見として、プリアンプなしでパワーアンプに繋げた場合は、LINE-OUTよりもヘッドホン出力側に接続した方が濃密でパワフルな音になるとのことです。
ということで、私も試してみました。 電源ON/OFFのポップスノイズも少なく、パワーアンプ側のボリュームを絞りきらなくてもRPi の電源のON/OFFできます。
ボリュームなしのパワーアンプで使う(RPiでソフトウェアVol.)よりは、途中にアナログボリュームがあった方がDACの分解能が高い状態で使えるため有利です。減衰量が-20dBくらいまではソフトウェアボリュームでも割と平気なのですが、それ以上絞ると差が出てきます。
ヘッドホン出力側を繋ぐと、確かにベースなどの音階が明確に聴こえて芯がしっかりした印象になります。好みで選択するのもアリですね。
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コメント
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できれば拡大鏡のもとで、0.5mm位の細い半田線にて半田供給量が過剰にならないようにしたいですね。コネクタピンでの失敗経験からですが。
投稿: onajinn | 2018年5月20日 (日) 08時41分
onajinnさん
ですね。 私は0.6mmのハンダ線を愛用しています。 あとはリズムに乗ってテンポよくハンダ付けすることですね。
確認にはルーペが必須です。最近テレビで宣伝しているメガネタイプの拡大鏡が気になっています。 「Hazuki」でしたっけ。
投稿: たかじん | 2018年5月20日 (日) 22時20分
はじめまして
最近、ラズパイオーディオにハマった者です。
SabreberryDAC ZEROを購入して色々遊んでみようと思っているのですが
使用しているGPIOの位置が判りません。
配布されているPythonスクリプトを見ると
PIN_PREV_BTN = 7
PIN_PLAY_BTN = 11
PIN_NEXT_BTN = 13
PIN_STOP_BTN = 32
PIN_VOL_UP_BTN = 33
PIN_VOL_DW_BTN = 31
と、なっているのでタクトスイッチがつながっている場所は理解できました。
パターンを見てなんとなく繋がっているピンの位置は判るのですが…
ショートさせたくないので使用しているピンの確実な場所を知りたいのでお願いします。
どこで質問してよいのか判らなかったのでこちらで質問させていただきました。
お忙しいと思いますがよろしくお願いします。
投稿: こっさん | 2020年3月 1日 (日) 11時39分
こっさんさん
SabreberryDAC ZEROのご購入ありがとうございます。
こっさんさんに挙げて頂いたものが実際のピン番号です。
ラズパイのIOをプログラムで操作するとき、bcmのGPIO番号といういうのもあり、物理PIN番号とごっちゃになりますね。wiringpiというソフトでは、更に違う番号を振っているのもややこしいです。
https://www.denshi.club/make/.assets/gp02.png
ここで言うと、Physical 番号になります。
スクリプト内で、物理ピン番号を指定しています。
GPIO.setmode(GPIO.BOARD)
GPIO.BOARD 物理ピン番号
GPIO.BCM: 役割ピン番号(broadcomが命名しているもの)
また、下記で入力・プルアップONも指定してます。
GPIO.setup(pin, GPIO.IN, pull_up_down=GPIO.PUD_UP)
投稿: たかじん | 2020年3月 1日 (日) 12時37分
たかじん様
ラズパイの扱い自体よく判っていなかったので勉強になります。
お忙しい中、早々のご返事ありがとうございました。
投稿: こっさん | 2020年3月 1日 (日) 13時52分
こっさんさん
GPIOの番号は少しややこしいですが、上の通りです。
ラズパイでpythonを使う情報はネットに沢山出ていますので、いろいろ検索してみてください。
投稿: たかじん | 2020年3月 3日 (火) 21時11分
たかじんさん、お久しぶりです、ま。です。
今年も精力的に製作されてますね。
全く意識の外だったんですが、ほぼ3年も前にzoreフォームファクターでDAC作られていたんですね!
最近、私も仕事でpi3bとzeroのサイズの亀の子基板を起こしたのですが、やっぱ間隔は11mmなんだねーと納得してしまいました(笑)
拙宅にはpi zeroがメカサンプルで転がったままで、なんか使い道ないかと考えてました。
このDACは是非購入してみたいと思った次第です!!
投稿: ま。 | 2021年1月20日 (水) 22時19分
ま。 さん
お久しぶりです。
このDAC基板は、もう手元に在庫がありませんのでお早めにどうぞ。
https://shop.emergeplus.jp/sabreberrydac-zero/
投稿: たかじん | 2021年1月21日 (木) 22時17分
たかじんさん、ま。です。
先程ポチッとしてしまいました。
その後サポートページを見てみましたが残念ながら回路図とか公開してないんですね。
まぁ最近はパクって汗かかずに儲ける輩がいますから致し方ないですね。
到着が楽しみです。。。
投稿: ま。 | 2021年1月30日 (土) 00時55分
ま。さん
ありがとうございます。ESSは、データシートなどの資料をもらうときにNDAを締結しているのですが、その中でデータシートに記載された技術情報を公開してはいけないという項目があるのです。
もちろん回路図もデータシートに記載されている技術情報のひとつですので、公開できないのです。 ただ、昨年末からESSが自身のwebでデータシートを公開し始めたため、方針が変わったかもしれません。
投稿: たかじん | 2021年1月30日 (土) 07時54分