Emerge+さんが開発したBluetooth基板「はちわれRN52」とSabreberryDAC ZERO
Emerge+さんが開発したBluetooth基板「はちわれRN52」にSabreberryDAC ZEROが繋がります。
ざっと特徴を書きますと、BT基板+DAC基板での消費電流が約70~80mAで、Bluetoothを経由でスマホやPCと接続できるようになります。つまりSabreberryDAC ZEROがBT接続のヘッドホンアンプになるのです。
このアイデアには脱帽です。ちなみにDAC基板上の操作ボタンも効きます。(PLAY、NEXT、PREVキーのみ)
<< 電源は横にあるスライドスイッチ >>
スライド型の電源スイッチをONにすると、裏面のLEDが 赤<->青 を繰り返して接続を待つようになっています。
スマホのBTをONにすると「hachiware-FE75」 というモノが見えます。 これに接続すると繋がります。 簡単ですね。 この写真のFE75というのは、macアドレスの下位4桁ですので、基板によって異なります。
オーディオ信号は、BT基板からI2SでDAC基板に送られてきてアナログへ変換しています。ヘッドホンアンプを搭載してありますのでこの組み合わせでヘッドホンをドライブできます。
BTオーディオコーデックはSBCのみですが、想像していたよりも十分な音質と感じました。皆さんもご存知だとは思いますが、BTのオーディオコーデックには、標準のSBCの他、appleが推しているAACとAndroidが推しているaptXがあり、更に拡張したaptX HD(48k/24bit)とソニーが開発したLDAC(96kHz/24bit)も存在します。
しかし、ショップで聴いたことがあるという方も多いと思う BOSE社の小形BTスピーカー SoundLink Mini Bluetooth speaker II も実はSBCしか対応していません。
<<SoundLink Mini Bluetooth speaker II は SBCのみだが。。。>>
私もamazonで一番人気のAnkerのBTスピーカー(SoundCore)を2年前に買ってしまいました。 これがレビューとは真逆で、全くもって耐え難い酷い音で、コーデックのSBCのせいだと思っていました。
それに比べて、同じSBC接続のSoundLink Mini は、多くの人が良いと認めざるを得ない音を出してきます。(ピュアオーディオとしてではなく、カジュアルなリスニングにおいて。)
会社の同僚も2名ほど買って、とても満足しているそうです。
つまりSBCというだけで、AnkerのSoundCoreの音が悪いというのは間違いでした。
Bluetoothのコーデックだけがボトルネックになっている訳じゃないということなのでしょうね。
スピーカー技術がウリのBOSE社も 「BT接続はSBCで十分な音質が得られる」 と判断しての製品化なのだと思います。(モデルチェンジでLDAC対応を望む声も多数あるとは思いますが。)
音を決定する要素は、音源ファイルのフォーマット&ビットレート。BTのコーデック。クロックジッター。DACの品質(精度)。アナログ回路。電源回路。アンプ回路。スピーカーユニット。スピーカーエンクロージャなどなど様々な要素が複雑に絡み合っています。 一筋縄ではないのがオーディオですね。
さてさて、特性を測ってみました。
ダイナミックレンジ:109dB (LPF20kHz、A-WAIT)
歪率(THD):0.0014% (1kHz、LPF20kHz)
という特性がでていて、ほぼSabreberryDAC ZEROのスペックそのままです。
Pi ZERO W をつかってBT受信機にして、同じようなことも可能かもしれませんが、この 「はちわれRN52」の方が遥かにお手軽なのは間違いありません。
<< 別売の専用パネルケースもあります >>
非常に消費電流が少ないのでバッテリーも長持ちするのですが、モバイルバッテリーの中には、出力電流が少なくなるとオートパワーダウン機能が働いてしまい、このBT基板を動かせないものが存在します。
お気を付けください。
詳細はこちら
もっとマニアックにBluetooth Audioを使いこなしたいという方は、こちらに情報があるようです。UARTコマンドを送信して操作するみたいです。 このBT基板を応用したモノを作るのにも良いかもしれませんね。
個人的にはカーステレオにBT入力を付けたいです。 このBT基板の電源入力は何Vまで耐えられるんだろうか。。。
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