Select Your Language

免責事項

  • 本サイトの情報の利用、内容、サービスによって、利用者にいかなる損害、被害が生じても、著者は一切の責任を負いません。ユーザーご自身の責任においてご利用いただきますようお願いいたします。

    本サイトで頒布している基板およびキットは、技術者、またはそれに準ずる電気的知識をお持ちの電子工作ファンの方のためのものです。一般のオーディオファンの方のためのものではありません。
    また、頒布基板およびキットは、いかなる条件でも動作を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。

    電子工作では、火傷、感電、火災などの可能性があります。十分に注意をして作業して下さい。

    営利目的のご使用は認めておりません。 記事の転載や、基板・キットの商用利用の方は、ご連絡ください。学生やサークルの学習目的でまとめてご購入する場合は特別価格でご提供させていただきます。
無料ブログはココログ

スポンサー

« そうだ!ヘッドホンをバランス接続してみよう!? | トップページ | AVIOT DAC-01の音質はPCM5122らしくない音作り? »

2018年3月10日 (土)

DAC-01の3.5mmアンバランス出力と2.5mmバランス出力の音を比較

AVIOTのDAC-01でアンバランスとバランス出力の音を比較してみました。3.5mmアンバランス出力と2.5mmバランス(BTL)出力の2つの出力があるのがDAC-01の特徴です。

 

最近はヘッドホンのリケーブルが流行っているためか、ゼンハイザーHD-598の純正ケーブルがヤフオクで安く出ていたのでGETしました。

これで、ケーブルを挿し替えても配線材による音質の差は発生しないハズです。先端のプラグだけが3.5mm3極と2.5mm4極の違いになります。

Balance01

細かいことをいうと、改造した方のプラグの材質や表面処理が違うというのはあるのですが、そこまでは気にしないことにしましょう。

 

同じ曲を聴きながら、ケーブルを入れ替えると一聴して音量が違います。原理的にはBTLで電圧振幅が2倍になると、出力パワーとしては4倍になってしまいます。

 

Power= V x V ÷ imp. なので

例えば、500mV x 500mV÷50Ω = 5mW ですが、BTLで2倍の出力電圧になると

 1V x 1V÷50Ω = 20mW となります。

ということで適度に音量を調整しながら比較しなければいけません。A/Bテストでは音量が大きい方が良いと勘違いしてしまう罠があるからです。

Balance02

<< 3.5mmと2.5mmの2本ケーブルを挿しています >>

ヘッドホンの本体側でケーブルを挿し換えて比較します。

 

 

バランス接続の音

個人的な感想としてですが、

 

 中低域の左右の分離感が全く違って聞えると思いました。

 

違和感すら覚える程に左右から個別(ばらばら)に音が出てくるようです。

もう少し分かりやすく表現すると、スピーカーで音楽を聴いたときに、角度60度の三角形配置で聴くのと、180度配置で左右にスピーカーを置くような違いがあります。(あくまでも例えです。)

Balance04

曲のミキシングの仕上げ次第とは思うのですが違和感を拭いきれません。

そう考えるとGNDが共通になっている一般的なヘッドホン端子や、3線式ケーブルを採用しているモデルなど、この違和感を低減する効果があるという事なのかもしれません。

 

ただし、中域の明瞭度が高くなっていて、音のひとつひとつの粒がはっきりと聴き取れます。その結果、分解能が高く聴こえてオーディオ的な快楽性は高いです。

どちらか一方を推すのではなく、曲やアルバムごとに好みの方を選択するというのが正しい使い方のように思います。打ち込みを多用した楽曲など元々自然な音像定位が存在しないような場合は、明らかにバランス駆動の方が面白いです。

AV watchのどこかで目にしましたが、バランス出力タイプのDAPでも-信号をGND化(アクティブ・グラウンド)して聴くのが良いと書いているレビューもあるので、私と同じようにバランス駆動に違和感を感じている人もいるようです。

ちなみにGND分離してもここまでの違和感は発生せず、まとまりのある音で聴くことができます。

 

まとめ

私なりの結論として

 バランス駆動のヘッドホンは中毒性がありそう。

です。

この音に慣れちゃうと、スピーカーや普通のヘッドホンでのリスニングがつまらなく感じるのではないでしょうか。なにかヤバイ香りがしますね。。。

そもそも、スピーカーで音楽を鳴らすと左右の耳に、それぞれのスピーカーから個別に音が届き、音が混ざらない。 なーんてということはないので普通のヘッドホンでも違和感を持つ人も少なくありません。特にクラシック系の音楽をやってる方々。

 

ということで、

ヘッドホン独特の聴こえ方として、行く所まで行ってしまうバランス接続というのもアリでしょうね。

 

追記: Dnote デジタルヘッドホンを試聴した時にも、この妙な違和感を感じていたかもしれません。

 

 

 

にほんブログ村 PC家電ブログ PCオーディオへ にほんブログ村
ブログランキングに参加中です。 めざせ1位! 
もしよろしければ「ぽちっと」お願いします。 

« そうだ!ヘッドホンをバランス接続してみよう!? | トップページ | AVIOT DAC-01の音質はPCM5122らしくない音作り? »

ヘッドホン」カテゴリの記事

コメント

AVIOT DAC-01のバランス出力はBTLアンプなんですか?
私は断然バランス接続派です。最低3極プラグでも4線ケーブルにしています。違和感はSP再生を前提としたソースをHP等で聴く上で付きまとう問題かと。昔のあるプリアンプに付いていた左右ブレンドボリュームを思い出しました。

onajinn さん

BTLです。トランス式のバランス化も味があると思いますが、小形化しにくいというのがありますね。

Linkwitzさんが左右の音をまぜて聞かせるようにしたのが始まりなのではないかと思っています。http://www.linkwitzlab.com/headphone-xfeed.htm

録音としては、バイノーラル録音とかワンポイント録音であれば、ヘッドホンで聴いても自然な空間として再現できるでしょうね。

http://pinocoa.com/one-point-recording/
これは、なかなかイイです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: DAC-01の3.5mmアンバランス出力と2.5mmバランス出力の音を比較:

« そうだ!ヘッドホンをバランス接続してみよう!? | トップページ | AVIOT DAC-01の音質はPCM5122らしくない音作り? »

サイト内検索(new)

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30