Tinker Board 版のVolumio2.349用のSabreberry32プラグインドライバ
Tinker Board 版のvomuio2が12月25日に更新されていました。
今まではi2s出力がなく、オンボードのオーディオ出力とUSBのみだったのですが、ついにI2S出力に対応してきました。
おそらくベースのOSは、公式のTinkerOS v2.0.4と思います。
Hifiberry DACで標準的なI2S出力を出して、SabreberryDAC ZEROを鳴らすところまでは、順調でした。
少々Kernelのセルフビルドにてこずりました。Kernelをビルドしないとドライバモジュールのコンパイルができないのは、今のRaspberryPiと同じですね。
https://qiita.com/mt08/items/890a71d0b399ac1a9b49
ここがとても参考になります。 さすがにビルドが速いです。へたなAtom搭載PCよりも速いかもしれません。30分かからなかった。。。(ちなみにRaspberryPi 3は90分くらい)
とりあえず、以前のように44.1kHzで問題になることもなく、音が出ているようです。
352.8kHz/384kHzとDSDは再生できません。勝手にリサンプルされて192kHzで再生することもなく、エラーで再生できなくなっています。ある意味その方が親切ですね。
さてさて、Sabreberry32のドライバは、RaspberryPi版のvolumio2と同様にプラグイン形式にしました。
こちらからダウンロードして導入してください。
さすがにTinkerBoard版へ対応しているドライバの数は少ないので、迷いませんね。 特にMaster/Slaveと分けていませんが、TinkerBoardのハードウェア仕様のためSlaveのみです。
ボリュームは、音質劣化が少ないDAC内蔵のHardwareVolumeが使えます。
このVolumeはESS社のDACの特権のようなもので、非常によくできています。私もデジタルボリューム懐疑者だったのですが、少なくとも-40dBくらいまでは鮮度が殆ど変わらないように聞えます。
ssh ログインは http://volumio.local/dev にアクセスしてsshをイネーブル後
Host:volumio.local
User:volumio
Pass:volumio
$ alsamixer と コマンドを打つと、
右はじにSoftMasterという項目がありますが、これはSoftwareVolumeです。
Digitalという名称のものがHardwareVolumeです。 SoftMasterを100%にしておくと良いです。(両方、同時に効きます)
以前テストしたときのように、音飛び(L/R入れ替り)のような不具合もなく普通に再生できるようです。 ようやくスタート地点に立ったようで、よかった。よかった。
動作は、RaspberryPi 3よりもキビキビしていて、音の方もどっしりと安定感がある図太い音が出ています。 このどっしり感は、どこからやってくるのかとても不思議です。 アンプでいうと、電源トランスを巨大なものに載せ換えたかのような雰囲気です。
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コメント
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2.348から2.349公開の間隔が早かったですが、2.349のリリースノートが見つからず、どこを直したか分かりません。
正確にはわかりませんが、TinkerBoardからの出力クロック周波数のずれも若干改善したような。お気楽さんのメモリーバッファー、KALI reclockerとも動作しています。これらを通すと音がすっきりした感じがします。
同様にこの状態では、新しいディストリビューションのRock64も、似たような音質になるように思います。
ところで、新しめ?のESSのDACは、どれもマスター、スレーブの両モードを持っているのでしょうか?
投稿: AYOR | 2018年1月 4日 (木) 15時39分
AYORさん
2.348なんてあったんですね。確かにリリースノートは、大きな追加機能などしか書いていないですね。
出力クロック周波数のずれがあったのですか。 気がついていませんでした。 RaspberryPiのほーりーさんのものは、あきらかに再生速度が違うというほど周波数が違っていたので、絶対音感がない私でも気がつきました。
クロックのジッターや(フラクショナルPLLによる)揺れ具合と音の傾向は、なかなか難しい面があるように感じています。
私は、なるべく位相ジッターが少ないものが正解と考えてはいますが、世の中には、むしろジッターが多大な小形TCXOを積極的に使う例があります。(低価格オーディオにおいて)
昔のアナログ温度補正していたTCXO(15x25mmサイズくらい)ものは良いらしい。
ESSのDACは、なんともいえないですね。 Masterモードがあるものと、無いものがあります。 独自のASRCはみんなつんでいるように思います。
投稿: たかじん | 2018年1月 5日 (金) 10時46分
たかじん さん、
弁当箱のTCXO、今も使っていますが高価ですね。
ボードによって、クロックのばらつきがありそうです。メモリーバッファを通せば一緒になって、音色も一緒になると思っていましたが....
ドライバの作り方に興味があったのですが、探していた雑誌が散逸してしまったので、CQ出版のLinuxオーディオの特集を買い直しました。改めて、著者略歴も興味深く拝見させて頂きました。
投稿: AYOR | 2018年1月 5日 (金) 19時55分
AYORさん
そうです。 最近ではそのサイズで小型のOCXOまで出ているので選択しが多くて迷いますね。
メモリバッファは、ジッターの縁切りとしては最適解と思います。そのメモリバッファの読み出しに使っている発振源次第ですが、PLL(ジッタークリーナーも含めて)よりは確実に良いでしょう。
音の方は、なぜかそれだけでは断ち切れない何かがあります。 例えば、同一のRaspberryPi基板でも、ディストリビューションを入れ替えたり、MPDのバッファーサイズを変えても音に変化がでますよね。 Masterクロックを持ったDAC基板を使ってもです。
また、クロックを低ジッターのものに乗せ換えると、すっきり、さっぱりして、つまらないという感想をもつ方もいらっしゃいます。 MEMS発振器のようにセラロック並みの盛大なジッタークロックを使って音作りをしている例があるくらいです。 最終的には人の好みなんでしょうね。
私は、そういう音作りの方法は気持ち悪いので、クロック源は可能な限り低ジッター低位相ノイズのものを使って、音はアナログ部や電源回路で整えるようにしています。
投稿: たかじん | 2018年1月 5日 (金) 21時14分