One Board Audio ConsortiumのCASE 01にSabreberry32を組み込みました。
中身はご覧のとおり。
銅板とTOPカバーの天然木が特徴的です。 ウォールナットでしょうか?
ちなみにTOPカバーの裏側(内部側)はアルミで埋まっていて、木材の部分もきっちりシールドされる構造です。
この木材は単なる飾りではなく、防振材の役目をしていると思います。 まったく金属っぽい鳴きがありません。
さっそく銅板を取り付けます。 表面は梨地仕上げですが直接手で触ると、後でサビがでるかもしれません。
取り付けた状態で銅板を叩いても、鳴きはありません。 コツっ という感じ。
今回は、CPUと銅板の間にクールスタッフをくるっと丸めて仕込みました。 これで多少のオーバークロックでもCPUの熱を逃がすことができると思います。
GPIOの高さが足りない。。。
というより、Sabreberry32の裏面のコンデンサがあたってしまうので嵩上げが必要です。
秋月電子の連結ソケットを買いました。 ピンが長すぎるので4mmほど切り落とします。
連結ソケット2×7(14P) 連結ピンソケット2×5(10P)
ついでに、11mmのM2.6の支柱も必要です。 六角オネジ・メネジ MB26-11
こんな具合につきました。 OSコンも銅板には当たりません。 3mmくらいの余裕があります。
ケースに組み込んでみます。 ぴったりです。
このアルミケースは、削り出しなんですよね。 この深さ全部削っていることを考えると恐ろしいです。 SDカードの差込口も完璧な仕上がりです。
もし、ショップで見る機会がありましたら、そういう細かい部分までじっくり見てみることをオススメします。
RCA端子は、秋月電子で売っているものを使いました。
配線は、距離が短いので抵抗のリード線の余ったものを使うと良いでしょう。 REY25はリード線に無酸素銅をつかっているので最適です。(写真の基板は試作時の検討基板でパターンも部品も違うものが載ってます)
Sabreberry32はDAC-ICの左右独立電源ポートを最大限に活かすようにGNDも分離パターン設計にしていますので、RCA端子のGNDも別々に配線した方が良いです。
全部を組み上げるとこのようになります。 TOPカバー側から内部にアクセスできるのでメンテナンスも容易です。
所感を少々
驚いたのは、各金属パーツのクリアランスがZEROに近いという所です。 通常、製品のバラつきを考慮して、こんなにぴったりになるハズがありません。
どういう精度(公差)で、
どのくらいの歩留まりで製造できているのでしょうか。
とにかく各所の仕上がりがビシっと決まっていて、この価格で売って良いのかと心配になるくらいです。
購入した人は高い満足感が得られると思います。
私のつたない文章では正確に伝えることができませんが、何かしらの製造業に関わっている人ほど、このケースの作り込みの高さを感じることができると思います。
ひとつだけ難点をあげるとすると、Pi 3のオンボードWi-Fiが繋がりにくいです。 それだけ密閉されたケースだという証しでもあります。 高音質なオーディオ再生を目指すならWi-Fiを切って有線LAN接続する方が良いので、(外部ノイズを遮断するという意味で)むしろ好ましいと言えるのかもしれません。
部品一覧
共立電子===============
秋月電子===============
六角オネジ・メネジ MB26-11 3本必要
これ、全部買うと相当な金額になりますので、万人にお薦めという訳ではありません。 ある程度オーディオに拘る人、高級な外観を求める人にとっては良いと思います。
すでにSabreberry32を持っていて、オーディオグレードのしっかりしたケースを探しているという人にとっては良い選択肢になると思います。
70万円、90万円、150万円・・・ というオーディオ機器の音が欲しいという人は市販の高級ネットワークオーディオを買ってください。
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