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2017年9月18日 (月)

アレキサンダー電流帰還アンプ × MUSES02

5月ころからアレキサンダー電流帰還アンプ ALX-03 をMUSES01/02用にチューニングしていて、ようやく定数FIXできました。

Alx_muses02

今回のOPAMPは、新日本無線のMUSES02です。

なぜ、こんなに時間がかかったのかと言いますと。。。 

途中にイベントがあって伸びたというのもありますが、はやり一番の理由は 

 

  「自分が納得できるかどうか」 

 

という1点に尽きます。 OPAMPを高級なものに交換したからといって即座に素晴らしい音になるわけではありません。

実は、2017年10月号のトランジスタ技術にも寄稿していて、そちらにはMUSES01を使った回路を載せています。 01がJFET入力というのを踏まえてチューニングした回路定数になっています。 

回路説明など色々書いてみたものの、編集の都合上で残念ながら基板の写真だけが載っている状態です。。。 高周波は反射波など不具合が明確で、分かりやすい説明が可能です。しかし、AF帯域の信号の重要度は、編集者も理解するのが難しく、大切な部分がカットされてしまったのが残念です。 (繋げば音がでる。と考えるとそれ以上必要ないと思われてしまう。)

ただ、考えようによっては、雑誌に載った部分は筆者が勝手に公開することは契約違反になるのですが、カットされて載らなかった部分は自由です(笑  近いうちに記事にしようと思いますのでご期待下さい!? 

 

さてさて、MUSES02バージョンは、いくつか定数を変えてバイポーラ入力向けにしています。 

02バージョンでオープンソースカンファレンスでデモをしていました。 ただし、あの会場とあのスピーカーでアンプの実力を見極めるのは困難だったと思います。

 

 

この辺りのOPAMPを乗せ換えて比較した人はご存知かと思います。 MUSES01とMUSES02の音の傾向は結構ちがいますね。 

んまぁ、こんな価格のOPAMPまで手を出してしまう時点で重症だと思います。 おそらくは500円までのOPAMPで十分に良いものがみつかります。 

 

比較してみた感じでは、私は02の明瞭さの方が好きです。 01は少し線が細身で響き重視な音が出ます。 好みが分かれる部分かもしれません。 

 

Alx03_mu2  

ALX03_MUSES02.pdf  回路図

ALX03_bmuses02.pdf   部品表

電流帰還アンプで特徴的なのは帰還抵抗の低さです。 ALX-03でいうとR7で、この抵抗値が帯域幅に直結します。 今回は680Ωまで小さくしています。 小さい方が帯域が伸びます。

ALX-03基板が完成してから半年以上も色々とイジってきて、すこしづつアレキサンダー型のチューニングの要点が見えてきたような気がします。 20年近く昔に作った120W+120Wのアレキサンダー型電流帰還アンプは、ほとんど作りっぱなしで、測定だけしてその特性に(自己)満足していました。 まだまだ本領を発揮できていなかったのかもしれません。 

久しぶりに引っぱり出して音を聴いてみましたが、高域は伸びているものの、繊細さが足りず細かい音も出てきません。低域もあっさりしすぎています。 MUSES02を使ったALX-03の方が遥かに魅力的で音楽性があると感じました。 

こうして比較すると、ほぼ同じ構成なのに全く違うアンプといえるほどの差があります。 

アナログ回路は奥が深いですね。 

 

最近、ようやくMUSES03も在庫がある状態になったようです。 そちらも気になりますが。。。  またの機会ということで、お願いいたします。 

 

※) ヤフオクでMUSES01/02を売っている業者のはニセモノという噂がありますのでお気をつけください。(正規代理店「秋月電子」での購入をおすすめします)

 

※2) 電流帰還アンプ(Current FeedBack Amplifier)を理解する上でアナデバの資料はとても参考になります。

 

 

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パワーアンプ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは

これはなかなか興味をそそりますね~
1stクロップとの違いを洗い出してソケット化し試してみたいと思います。
近頃はずっとこのアンプと8cmメタルコーンスピーカーの組み合わせです。

ご苦労様です。
変更は抵抗だけのようですね。 一見、改造は容易なようですが。
用意できないのはMUSES02の方で(資金がままならない)、手持ちの8820が代用できるかな、と。

こんばんは
これからALX-03を作るのですが、変わる可能性がある抵抗は変えやすいように付けておくのが良いですかね。あるいはこの回路図で作成して代用できるオペアンプを使用するとか。(いきなりMUSES02は危険な気がするので)
トラ技も買ってみてみます。

ひるねさん

ありがとうございます。 抵抗などを全てソケット化するのは、動作安定上おすすめできません。  特に、今回換えたNFB抵抗回りは流す電流が大きいので接点が増えてしまうのはよくありません。OPAMPソケットで1回は接点ができてしまっているけども。。


天 麩羅夫さん

抵抗値を変えることで、トランジスタの動作電流が変わります。そこが音に影響するんですよね。 ちなみに、ドライバ段(TO-220)は、今回、電流を増やしたのでヒートシンク必須になりました。


teruさん

まだ試していませんが、従来の推奨OPAMPでもこの定数で動作する可能性が高いです。 MUSESシリーズは、新日本無線がオーディオ向けに独自チューニングされたものです。 が、それ以外のOPAMPも良い音がするものが沢山あります。 500円前後のものと差があるかと言うと、音の傾向が違うというだけで、明確に優劣は付けられないですね。

ALX-03の回路図(2017-9-17)版で疑問点があります。
OPアンプの4番端子にV+が、8番端子にV-が接続されているように見えますが、逆ではないでしょうか。
それとも、回路図通りでよろしいのでしょうか、ご教授ください。

SHIRAI さん

ほんとですね。ご指摘ありがとうございます。 修正いたしました。 ちなみに基板の方は大丈夫です。 どこですり替わったのだろう。。。

ALX-03 基板の在庫 ゼロです。

半年以上かかって100セットほど出たようです。 誠にありがとうございます。

パワーアンプはヘッドホンアンプに比べて大きな電圧と電流を扱うのと、ケース加工などで敷居が高いのですが、完成したときの喜びもひとしおです。

従来はLAPTのような音響向けパワートランジスタは個人では入手できませんでしたが、秋月電子で取り扱い始めたことで市販製品に負けないパワーアンプを作ることが可能になりました。

次のロットの生産までしばらくお待ち下さい。

連休を使用してALX-03改MUSES02版をたかじんさんの推奨部品、定数にて作製しました。

気に入って愛用しているVFA-01も2年近くになり、そろそろ後継機をと思っているところに、たかじんさんがALX-03改MUSES02版を公開され、MUSES02は風評だけで自分の耳で聞いたことが無かったので、これを機会に従順な信者としては、「たかじんさんのお告げ」に従い「清水の舞台」から飛び降りちゃいました。?

今回は、放熱が重要な要素であるとの事から基板の組み上げと同時にケースを作製しました。最終的に選定したケースにピッタリと収まりなかなか良い仕上がりと自賛しております。(上手くケースに収まって1発再生出来たので安心したのが本音です。)
エージングはsabre32の相方探しもあって、最近degififanさんが公開されたXenomai-lightmpd/upnpPlayerで実施しました。sabre32は
sabreberry+とは異なりドライバーの関係で対応ソフトが限定されていることから、自分で納得できるソフトが無くて放置されておりました。

最初エージングをアイドリング電流7W位で実施しておりましたが、音の分離は素晴らしいですが音自体の鮮明性が足りないと感じました。もしやと思いたかじんさんが推奨されているアイドリング電流を9Wに上げたところ、見事に音が鮮明になり素晴らしい「たかじんさんの音」が鳴り響く様になりました。ALX-03改MUSES02版のアイドリング電流は9W以上が必須と思いました。
調子に乗って14W位まで上げてみましたが、稼働3時間位で唸りだしたので現在は12Wに下げております。今後もこの辺は様子を見ながら調整して行こうと思っております。

敢えてXenomai-lightmpd/upnpPlayer+sabre32でのVFA-01との音の比較を一言で言わせて頂くと、ALX-03改MUSES02版は「キャンパス一杯に描かれたゴッホのひまわり」とするとVFA-01は「光と影が強調されたレンブラントの絵」でしょうか。自分の好みでは、無音部分と演奏音が明確に分離されているVFA-01かなとこの時点では感じておりました。

ALX-03改MUSES02版のエージングが進んだところで、最近当ブログでも話題になっているsymphonic-mpdを導入して聞いてみました。
Jplayに迫るソフトはなかなか無く、増してやUSB周りに問題を抱えるRasPiでは不可能でlightMPD/upnpgwの様な「飛び道具」を使用しなくてはならないと信じ込んでおりましたが、symphonic-mpdの音を聞いて驚愕してしまいました。
後で、たかじんさんのsymphonic-mpd関係のブログを読まさせて頂くと皆さんも私と同じ様に感じられている様に思われました。たかじんさんも随所で控えめに高く評価されておられると感じました。

symphonic-mpdとsabre32の組み合わせは本当に素晴らしいですね。symphonic-mpdの作者様とタイムリーに紹介して頂いたたかじんに感謝申し上げます。

最後に、宅内システムをDLNA前提で構築してしまってあるのでsymphonic-mpdの作者様の意図に反する愚策ではありますが、symphonic-mpdをUpnpRenderer化してしまいました。最終的に現在のシステム構成は、JMCMediaServer(TinkerBoard+USBHDD)→コントロールポイント(iPhone+JRemote)→symphonic-mpd改UpnpRenderer(raspi3+sabre32+DC-Allow)→ALX-03改MUSES02版(トロイダルトランス+RTF-01)となっております。
使い勝手も従来通り、音も自分好みの「光と影が強調されたレンブラントの絵」になって大変満足しております。

申し訳ございません。一箇所たかじんさんを呼び捨てにして投稿する形になってしまいました。「じん」「さん」と混同してしまったと思います。お詫び申し上げます。

とんぼのめがねさん

既にあるオーディオ機器としての一員にくわえるならDLNA(OpenHome)が使いやすいかもしれませんね。
自前でUpnpRenderer化できる腕前をお持ちでしたら、sabreberry32ドライバのコンパイルは簡単だと思いますよ。

ALX-03に限らず、AB級アンプは、アイドリング設定でB級にちかいAB級から、ほぼA級に匹敵するくらい電流を流すこともできます。 ヒートシンクの放熱量と電源の供給能力次第といったところです。

そして、電流を多く流した方がドライブ能力が増して、音質も良い方向に向くことが多いと思います。 その代わり発熱が多くなってしまうのが難点です。 

電源電圧が低い10W~20W程度のアンプならA級にちかい設定にしてもさほどの発熱ではないので、デメリット部分が少なくなりますね。

symphonic-mpdのパパリウスさんは、耳が良いのだと思いますよ。 音を聴いて確実に音の良い方向へとチューニングされてらっしゃいます。 

たかじんさん

>電流を多く流した方がドライブ能力が増して、音質も良い方向に向くことが多いと思います。その代わり発熱が多くなってしまうのが難点です。

確かに、9W以下に比べると9W以上の方が明らかに鮮明になるように感じました。たかじんさんが紹介されたデジットのトロイダルトランスの110V入力線を用いてDC17.5V入力にしておりますが、AC100V入力線にしてDC21V位にしても大丈夫でしょうか?今でも十分満足しておりますが、音がよくなる方向に向かうのであれば変更したいと思っております。

>symphonic-mpdのパパリウスさんは、耳が良いのだと思いますよ。 音を聴いて確実に音の良い方向へとチューニングされてらっしゃいます。 

現在は、DLNAServerとRasPi3との間にApu2(lightMPD/upnpgw)を挟んでsymphonic-mpdをUpnpPlayerとしております。ここまで来ると、私にはsymphonic-mpdのStandalone、DLNARenderer、UpnpPlayerの音の違いが明確に分からなくなりました。きっとパパリウスさんには分かるのでしょうね。素晴らしいです。超人ですね。

とんぼのめがめさん

FLACとWAVで差があって、無圧縮FLACを推奨しているくらいですからね。

私も以前、FLACとALAC、WAVを比較したのですが、違いがあるような「気がする」曲と違いが分からない曲とがありました。
オーケストラの方が違いが分かるかと思ったのですが、そうでもなくて自信がなくなりました(笑

「レンブラントの絵」は、わかりやすい例えですね。 
名前と絵が一致していなかったのですが検索してみて、 ああっ この絵か! と納得しました。


パワーアンプの電源電圧は、アイドリング電流と発熱とのバランスがあるので、どちらが良いかは明確には答えにくいですね。 

ただ、17Vという電圧ならR32,R33の抵抗値を少し下げてツェナーの動作電流を増やすと音が変わる可能性があります。 1kΩは25V程度まで電源電圧を上げても問題が起きないという定数で、最適解ではありません。 
560~680Ωくらいで試してみると良いかもしれません。 
ここは安全面に関わる部分ですので不燃性の酸化金属皮膜抵抗が適切です。 カーボン抵抗は万一のときに燃えるため使わないで下さい。

たかじんさん

>FLACとWAVで差があって、無圧縮FLACを推奨しているくらいですからね。

私のコレクションは全て無圧縮FLACと同じ曲構成のWAVの2本仕立てでストックしています。普段は無圧縮FLACを聞いています。良くWAVの方が優れている言われておりますが、それぞれがそれぞれに合った再生が出来れば良いのではないでしょうか。私はフォーマットにこだわったことがありません。違いが判らないというのが本音ですが。

>「レンブラントの絵」は、わかりやすい例えですね。

今回は短期間で種々やりすぎた事とALX-03+Sabre、symphonic-mpdの音にカルチャーショックを受けて余計な事を申し上げました。
今日久々にジャズ曲を聴いてみました。ピアノが左スピーカーの前で鳴り、右スピーカーの1m奥でドラムが抑え気味でリズムを刻む、その間が無音でそれぞれの音がより際立つ様で、広い音場空間と立体感がある。これもALX-03とMUSES02の成せる技なのでしょうか。
今は、思い切って「清水の舞台」からダイブして良かったと思っております。たかじんさんには素晴らしいアンプとDACを提供して頂き、改めてお礼申し上げます。

>17Vという電圧ならR32,R33の抵抗値を少し下げてツェナーの動作電流を増やすと音が変わる可能性があります。

今のシステムで出ている音は今までに聞いたことが無い素晴らしい音で、自分のJPlayシステムよりも上かもしれません。今の状態で、もう少し聞き込んでから試してみたいと思います。

とんぼのめがねさん

> 今のシステムで出ている音は今までに聞いたことが無い素晴らしい音で、自分のJPlayシステムよりも上かもしれません。

ありがとうございます。 大変光栄です。

実のところ、ALX-03の低音部にはまだ不満があり、改善できないか考えている最中です。 VFA-01の方がDCアンプということもあってか、極低音の表情が豊かなのです。 具体的に書くと、バスドラムのドラムヘッド(皮)が波打つような部分での音色表現が今ひとつ乏しく感じています。

中高音域に関しては、無色透明で素直すぎるVFA-01に比べてALX-03の方が鮮やかさがあって歌い上げるように鳴りますね。 演奏者の躍動感を感じるというのでしょうか。

この辺りは好みの問題かもしれません。
私は、正確な音というよりも、楽しく演奏を聴きたいだけです。


無圧縮FLACは、流行なのでしょうか。 まだ試したことがないので、近いうちにテスト試聴してみようかと思います。 無圧縮ということは、WAVデータを入れたコンテナのようなイメージかなっと捉えています。 

ALX-03の初期バージョンがまだ未ケーシングだったので記事を見直していたら“同じOP-AMPでも進化バージョン(2017年9月)の方が音が良くなっています”と気になる記述が!!組み立て中の最新版(MUSES-03)と比較するのも一興ですが、面倒でも抵抗の交換等をすべきか迷っています。初期バージョンでも十分楽しめる音質だと思っているので尚更です。どんな風に音質向上したのか御教授ください。因みに基板解説ページのスペック及び測定図はどのバージョンでOP-AMPは何でしょうか?

onajinnさん

主に変えた部分は、出力段の動作電流とフィードバックの配分です。
抵抗の番号でいうと、R16、R17、R7、R8、R9です。

音的には、すこし落ち着いて深みのある音に変化しました。 特に低域側の表現が深くなったと感じています。

そうそうR30、R31も1Ωにした方が、ズシンという低音の出方に安定感がでます。

測定値は全て初期のときのもの(LME49720)です。 おそらく特性は変わっていません。 こういう微妙な音の変化は計測値には現われないのです。

ALX-03+MUSES02で音楽を楽しませて頂いていますが、更なる音質向上を目指し電圧増幅段と電力増幅段で電源を分けようとしています。
前段用に追加するトランス(12v-0.5Ax2)は整流後DC21vあるので、せっかくならオペアンプ(Muses02)への印加電圧も少し高くした方がより良いのでは、と考えていますが
・良くないアイデアでしょうか
・印加電圧変更はツェナーの変更(12→15v)だけで良いでしょうか
なお後段は共立さんのトロイダルトランス(0-120v線を使用)でDC17v、アイドリング電流450mAです。

ヨシダ さん

それで問題ないと思います。 15Vツェナーに電流5~10mAくらい流すように設定してあげてください。

たかじんさん
回答ありがとうございます。
R32,33も680Ωに変更して試してみます。
(追加するトランスは『15v』-0.5Ax2でした)

ヨシダ さん

電圧増幅部と電力増幅部の電源を分けると大電流出力時の影響をうけなくなるので、音は良くなると思います。 GNDは、どこかでつなげておく必要があります。

たかじんさん
GNDをどこかでつなげる、について。
電圧増幅段に追加した電源(トランス+RTF-01)は、R30,31を取り外したALX-03のTP01,TP02とその近くのGNDに接続しましたが、これ以外に何か必要でしょうか。

ヨシダさん

+電源と-電源で独立巻線、独立整流回路(RTF-01)であれば
TP01、TP02のそばのGNDにつなげていれば大丈夫です。

たかじんさん
回答ありがとうございました。

電源分離したところ、音の品位は向上し少しおとなしい音にかわったようです。躍動感が増すような変化を期待していましたがちょっと違うかもしれません。様子見です。

ヨシダ さん

電源分離に成功したようで良かったです。
アレキサンダー型の電圧増幅部は、OPAMPの電源で一度レギュレートしているのと、OPAMP自身もPSRRが非常に高いので電源からの影響はさほど多くはないという事なのかもしれませんね。

躍動感やパワー感を変えるポイントとしては、電源GND-シグナルGND間に挿入されているR27の抵抗値です。

標準では、OPENですが、これを100Ω、10Ω、2.2Ω、1Ω、0Ωと換えてみて、好みの抵抗値にするというのでいかがでしょう。抵抗値が低いほど力強い音になると思います。

それよりも変わるのは最終段のパワートランジスタ、ドライバ段のトランジスタです。
派手で、躍動感がある組み合わせはドライバ段2SC4883A/2SA1859A、最終段2SC5100/2SA1908です。 そのかわり繊細さは減ってしまいます。

最終段をMOS-FET(J313/K2013)で、ゲインを絞ってヘッドホンアンプにしようと計画中です。
電流検出にオペアンプのVCC/VEEを使用していますが、すべてのステージがオペアンプの電源電流に反映されるのでリニアリティーに影響が有るのではないかと勝手に想像しています。
そこで、オペアンプの出力にA級のディスクリートSEPPバッファを追加して、このバッファに流れる電流だけを検出させるように改造しようとしているのですが別基盤の空中配線になりそうで実装が悩ましいです。配線などのインピーダンスが気になります。

piper さん

確かにおっしゃる通りですね。OPAMPの電源端子から信号を取り出すって部分がアレキサンザー氏の特許の根底にあるような気もしています。
もちろん改造して出力バッファのみを帰還ループに入れてOPAMP電源を別の定電圧源に接続しても動作すると思います。

アンプのゲインを下げる場合は発振にお気を付けください。ほぼ1段増幅なので発振しにくいとは思いますが、NFB抵抗の比率(OPAMP部の2個と終段からの1個)は音質の傾向も左右する大事な部分です。

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