Stereo誌 2017年版のメタルコーンの感想
早速組み立ててみましたので感想をちょっとだけ。
今回はネットで予約していたので、書店を探し回るようなことをしなくても入手できました。
過去、デジファイ誌で、あまりに激戦で書店を6店舗くらい回っても買えなかったという苦い経験がありますので、ネットのほうが確実です。
こうやって書店がなくなっていくんですね。
私の自宅の近辺にあった書店も、会社の近くの書店もここ2年間で相次いで閉店してしまいました。 人口密度が高い都市部でもこんな状況。。。
さてさて、昨年のメタルコーンとの比較です。
横からみると一目瞭然。 センターキャップの代わりにフェーズプラグが鎮座しています。 かなり派手な見た目になりました。
写真ではちょっと判りにくいのですが、マグネットも昨年より一回り大きく強力になっています。
昨年のケースにそのまま取り付けられるので、すぐ聴けます。
まだエージングを始めてもいない状態で聴いた感想は
非常におとなしい。
歪が少ないのか付帯音をまったく感じられず、とても静かです。
耳への刺激が全くないので、ついついパワーを入れてしまってコーンが10mmくらいストロークしてます。 やりすぎるとボイスコイルを焼いてしまうので注意しなければいけないですね。
M800が昨年モデルで、OMF800Pが今年のユニットです。
300Hz-1500Hz(ボーカル領域)あたりの歪が少ないのと、13kHz近辺の位相のずれ(共振?)がなくなった影響が大きいのかもしれません。
大きめな音量にしてもうるささがないので、パワーを入れられます。
結果的に録音されている中の細かい音まで聞分けることができて、少し高級モデルっぽい味も感じます。 元気な音がするスピーカーは、聞いているうちにうるさく感じてボリュームを下げてしまいますからね。
低音が出ないのは、エンクロージャーのサイズの影響もあるので何とも言えません。 それをもってしても、やっぱり足りないなぁ と感じます。 昨年のモデルと変わりません。
ここは電気回路的に低域ブーストするしかないですね。
昨年、こんな記事を書いていました。
sudo -u mpd alsamixer -D equal で出てくるAlsaイコライザ画面
Volumio2とSabreberryDAC ZEROの組み合わせで試してみました。 こんな特性にするとよいようです。
Volumio2最新版は相変わらず動作不安定です。 ソフトウェアボリュームをイネーブルにしようとするとフリーズして、3回焼き直しの刑のあげく、最終的に 2.141に乗り換えました。
V2.141は一発動作。 安定してますね。
Alsaプラグインのイコライザーは、設定を憶えてくれるので、次回以降、電源をいれてもこの値を保持してくれています。
イコライジングしたOMF800Pの音は、かなり面白い。
低音がある程度でてくると印象がまた違ってきますね。 このサイズのスピーカーからは想像できないスケールの大きな空間が現われます。
イコライジングやブーストは、小型のパワードスピーカーやミニミニコンポでは当たり前のようにやっています。
ピュアオーディオのようにトーンコントロールをいじらない世界とは違いますが、サイズを考えると多少の加工を許容した方が音楽を楽しめるかと思います。
にほんブログ村
ブログランキングに参加中です。 めざせ1位!
もしよろしければ「ぽちっと」お願いします。
« RaspberryPi ZERO W の販売は7/18から | トップページ | ステレオサウンド誌とN2ファクトリーさんのRaspberryPiケースを加工 »
「雑誌付録」カテゴリの記事
- stereo 2024年8月号に禁断のヘッドホンアンプが紹介されました。(2024.07.27)
- stereo ムック本 2021 onkyo製10cmスピーカー OM-OF101(2021.09.11)
- 2019年ステレオ誌のOM-MF519を購入しました。(2019.07.20)
- 今年のステレオ誌 ムック本もマークオーディオ(2019.07.11)
- MarkAudioの8cmユニット OM-MF5 を計測してみました(2018.07.23)
コメント
« RaspberryPi ZERO W の販売は7/18から | トップページ | ステレオサウンド誌とN2ファクトリーさんのRaspberryPiケースを加工 »
買ったけどまだ取り付けてません。 プラグが重いんでマグネットを強化しましたとステレオ誌の人が言ってました。
投稿: 天 麩羅夫 | 2017年7月22日 (土) 20時50分
天 麩羅夫さん
フェーズプラグは振動部ではないので、振動板の重さはセンターキャップがなくなった分だけ軽くなっているはずなのですがね。。。
でも、マグネット強化は、素晴らしいことだと思います。 低域boostしたときのパワー感、存在感は昨年よりも良くなっていると感じます。
投稿: たかじん | 2017年7月23日 (日) 08時13分
去年のM800をM800-DBに入れて使ってますが、
ニアフィールドでは不満はないですね。
OMF800Pとパイオニアの方も気になりますが、
これ以上スピーカーを増やすと怒られそうなので、
自重してます(笑)
あとスピーカー増やす前にVFA-01+BLA-01を完成させねば…
投稿: vasovaso | 2017年7月23日 (日) 16時17分
やっと組み付けました。 鳴らすのは深夜(オイ)になってからです。
あまり音は出せませんね。
プラグはネジで固定だそうで、動かないですね。 オーディオショーの会場にいた人は動くもんだと思ってたみたいですが。
投稿: 天 麩羅夫 | 2017年7月24日 (月) 18時58分
vasovaso さん
ダブルバスレフですか。 評判いいですね。 確かに、増殖すると色々と問題が発生しますね。。。
天 麩羅夫さん
おお。完成しましたか。 深夜だと大きな音では鳴らせないですね。 そうそう、フェーズプラグは固定されていて振動系ではありません。
投稿: たかじん | 2017年7月24日 (月) 21時45分
こんにちは。
小口径スピーカーは、エンクロージャー(小型)に組み込んだあと、デジタルイコライザーで自分の好みの音色を探りますが、個々のスピーカーには、バッフルステップ補正回路をつけています。
でも、何らかの補正をすると、結局、自分の好みに沿った、同じ傾向になってしまいますね。それぞれの素の特性を活かすべきでしょうが。
投稿: AYOR | 2017年7月27日 (木) 06時14分
AYOR さん
確かに、自分好みに調整できると、傾向として似た音になるかもしれないですね。 補正をしないで完全な音がでるスピーカーを自作するとなると、技術もサイズも必要とも思います。(それが本来のスピーカー工作の醍醐味?)
デジタル領域でのイコライジングは自由さがあるものの、分解能は悪くなる傾向があるので、アナログのパッシブ素子で補正できるならその方が理想的でしょうね。
小型でもパンチのある低音を求めるなら、何かしらの方法で低域BOOSTしたくなります。メーカー製の小型パワードスピーカーは、みな補正してます。
投稿: たかじん | 2017年7月27日 (木) 07時31分
やっと午前中から音量を上げて聴いています。 今日は涼しいので、締め切って鳴らしています。 さすがに高音の出てるって感じが前と違いますね。 もっともチャンネルディバイダーで3kくらいから切っていたので、ちょっと前を忘れ気味ですが。
この手の付録誌は、地下鉄みなとみらい駅にある書店に残ってたりしたので、毎回余裕で買ってました。 2年くらい行ってないので最近のことはわかりませんが。 ランドマークプラザの本屋にも残ってたような記憶もあります。 今回近所の本屋には、なぜかバックロードホーンのキットだけ置いてありました。 スピーカー置けよ…
投稿: 天 麩羅夫 | 2017年7月27日 (木) 10時18分
天 麩羅夫 さん
私も先日、大きな書店に行ったとき、見てみたらパイオニアの方だけ置いてありました。 人気ないのかな? メタルコーンと比べてしまうと、厳しいのかもしれませんね。
その後、エージングが進んできたと思うのですが、大きな変化を感じません。。 不思議なスピーカーですね。
投稿: たかじん | 2017年8月12日 (土) 19時09分