SabreberryDAC ZEROの裏面コンデンサについて
SabreberryDAC ZEROの基板の裏には、電解コンデンサを増設できる場所があります。 ここにコンデンサを付けなくても動作に問題ありませんが、追加することで電源を強化することができます。
< 最初に足をこのように曲げておくと付けやすい(ハンダ前) >
コンデンサの容量は、基板にシルク印刷(白い文字)で書いてあるものをご使用下さい。 多少は大きい容量に変更しても問題ありません。
耐圧は6.3V以上 が必要です。
太さは、Pi ZEROと組み合わせる場合は、支柱が7mmなので太さ5mmまでです。
Pi2/Pi3と組み合わせる場合は支柱が11mmと余裕があるので太さ8mm程度のコンデンサまで使うことが出来ます。 (こちらの方が選べる品種が多い。)
付ける手順
↑一番上の写真のようにコンデンサの足を曲げてランド(銀色の部分)に乗るように加工します。 余った足の部分はニッパーで切ります。 曲げる前に電解コンデンサの極性に気をつけてください。 逆に接続するとコンデンサが破裂する可能性があります。 基板のシルクの白い帯が「-」、電解コンデンサも帯があるのは「-」です。
このようにランドの片側にハンダを盛ります。
そして、盛ったハンダをハンダコテで溶かしながらコンデンサの足を突っ込みます。
1本のみ付けた時に位置を決めます。
ピンセットでコンデンサを摘みながら作業すると位置を調整しやすいです。 四角の枠に収まるようにします。
位置が調整できたら、もう片方もハンダつけします。
全てのコンデンサがついたら完成です。 念のため極性を再確認 します。 また、ハンダが別の場所にショートしていないかも確認 します。
<<注意>>
ショートしたまま電源を入れると壊れる可能性があります。
RaspberryPiと接続するときは、コンデンサがRaspberryPi上の部品にぶつからないか慎重に確認しながら行なって下さい。 もしぶつかるときはコンデンサの位置をずらします。 ハンダがついた状態でも少しなら曲げられます。
※) ラズパイオーディオの会の会長さんがショートしたまま電源を入れて、トランジスタを燃やしています。 お気をつけください。
にほんブログ村
ブログランキングに参加中です。 めざせ1位!
もしよろしければ「ぽちっと」お願いします。
« SabreberryDAC ZERO 頒布開始しました | トップページ | GPIO未実装タイプが売り切れ SabreberryDAC ZERO »
「SabreberryDAC ZERO」カテゴリの記事
- 注意!! 低背コネクタのハンダ付け(2018.05.19)
- Emerge+さんが開発したBluetooth基板「はちわれRN52」とSabreberryDAC ZERO(2018.03.07)
- SabreberryDAC ZERO用のアルミケース発売(2018.02.20)
- アクリルベース for SabreberryDAC ZEROが薄型化(2017.11.18)
- 共立電子のSabreberryDAC ZERO用ケース(2017.10.27)
コメント
« SabreberryDAC ZERO 頒布開始しました | トップページ | GPIO未実装タイプが売り切れ SabreberryDAC ZERO »
なべの雑記帳様のmsBerryDACのヘッドホンアンプ部のチップトランジスタのハンダ付けがうまくできず、怖くて一切のサポートもしてもらえず露頭に迷っていたところ、このサイトにたどり着きました。 某2chでもなべ様の天狗っぷりは話題になっています。
DAC ZEROの音は素晴らしいのひとことです。
ハンダ付けしなくてもそうとうレベルの高い音がでて喜んでいました。そして電解コンデンサを裏につけると更に品が良くなります。
ラインアウトをつかって聞いた時でmsBerryDACを遥かに上回る繊細さと上質な柔らかさ、それでいて高域の抜けの良さも兼ね備えいます。 msBerryDACは、音源によってサ行が突き刺り耳が痛くなることがあります。
DAC ZEROのヘッドホンアウトはまさに理想の音です。 重低音が鳴り響いて歌声が浮かび上がるような、それはもうゾクっとする音で鳥肌が立ちまくりです。
先週から、こんな音が入っていたのかとお気に入りのアルバムを聞きまくってます。
このたびは本当にありがとう御座いました。 たかじん様に救われた気持ちでいっぱいす。
投稿: Renoma.P | 2017年7月25日 (火) 12時43分
Renoma.P さん
こちらこそ、喜んで頂けているようで嬉しいです。 ありがとうございます。
あのDAC基板は、ヘッドホンアンプがオプションだったんですね。 ジャイアンさんが大変苦労されているブログがヒットして、初めて全貌を見た気がしました。
あれだけのチップ部品を全て手実装するのは、それなりに高いハンダ付け技術が必要で、初心者お断りという雰囲気もありますね。
SabreberryDAC ZEROの方、気に入って頂けたようで、何よりです。 私の個人的な味付け、音作りになっています。
音質的には、これが最高なのではなく、世の中の製品にはもっともっと上があります。
300万円のDACが最高ともいえないのが、オーディオ沼の恐ろしいところではありますが、私も日々精進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: たかじん | 2017年7月26日 (水) 21時06分
野次馬根性を発揮して見物してまいりました。 面積的・数量的になかなかな難物のようですね。 トラ技付録で表面実装部品仕様のRPi用基板がありましたが、以降はリード部品仕様のものしか出てないところを見ると、どうもアレは非難轟々だったのかなと(笑)
ハンダも0.3ミリ径くらいでないと量が多すぎてしまいますし。 秋月のデジタル電圧計のリワークで太いハンダでは無理と理解しました。
私はもういい歳なので、表面実装ものは1日6個くらいが腰が耐えられる限界です。
投稿: 天 麩羅夫 | 2017年7月27日 (木) 15時36分
天 麩羅夫さん
チップ部品のハンダ付けは、ある程度道具を揃えなければ難しいですね。 私はハンダ線は0.6mmを愛用していますが、濡れ性のよいものを使っています。
それでも1005サイズになると、ピンセットの先で飛ばしてしまったりで、予備は必要です。
ハンダ付けの方法を知らないとき、0.5mmピッチのSOPは、果てしなく難しいものと思っていました。(実際、全然できなかった) ハンダブリッジしたら二度と取れないものって思っていましたし(笑
投稿: たかじん | 2017年8月 6日 (日) 20時51分
SOICとか手では出来ないと思ってましたよ。 同僚に教えてもらいまして、実態顕微鏡下で練習しました。
その同僚によると、会社に来てた技術系派遣の人はBGAの一列奥のボールにコテ突っ込んで、測定用の線をつけることができるという話でした。
ド近眼が年取ると、目を近づければ裸眼で小さい物が見えるんで、家には顕微鏡なんて持ってないです。
投稿: 天 麩羅夫 | 2017年8月 7日 (月) 00時36分
SabreberryDAC ZEROお見積もりいただきたいのですがどちらに連絡すればよいでしょうか?
投稿: ことぶき | 2017年9月18日 (月) 15時42分
天 麩羅夫さん
返信が遅れてしまいました。 BGAで一列奥にハンダですか? 物理的にコテが入るとは思えないですが、そんなリワークをかつてやってもらったことがありました。 0.5mmピッチBGAだったためか、1チップあたり、5万円くらいかかりました。。。
顕微鏡までは欲しいとは思いませんが、時計屋さんが使っているバイザータイプのルーペは欲しいなって思います。
ことぶきさん
お見積りといいますと、サークル用などでまとめ買いでしょうか?
只今、GPIO未実装版の方は在庫がわずかです。
new_western_electric@yahoo.co.jp にメールをお願いします。
1枚、2枚でしたら、スイッチサイエンスさん、または共立電子さんへお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
投稿: たかじん | 2017年9月19日 (火) 17時18分
たかじんさん
初めまして。年寄りの冷や水で電子工作を楽しんでいるmiyanと申します。
SabreberryDAC ZEROを購入し楽しもうとしていますが、基板上のスイッチによる再生・音量コントロール欄の wget https://nw-electric.way-nifty.com/blog/files/mpd_ctrl_zero.py を実行するとResolving nw-electric.way-nifty.com (nw-electric.way-nifty.com)... 121.94.171.150
Connecting to nw-electric.way-nifty.com (nw-electric.way-nifty.com)|121.94.171.150|:80... failed: Network is unreachable.
とエラーが出ます。PINGは通りブラウザからもmpd_ctrl_zero.pyは見ることが出来ます。
知識がなくて対処できずにいます。何かヒントでも授けていただけないでしょうか。
申し訳ございませんが、よろしくお願いします。
投稿: miyan | 2018年4月20日 (金) 10時22分
miyanさん
それは、RaspberryPiがインターネットに接続できていない状態と思います。
wget コマンドは、インターネット上からファイルをダウンロードするコマンドです。
ルーターが見えていないのか、ルーターのdhcpサーバー設定の関係かと思います。
もしうまく接続できない場合は、mpd_ctrl_zero.py を一旦ローカルのPCへダウンロードして、そこからwinSCPなどでRaspberryPi上(/home/pi/)に転送すれば続きを進めることができます。 macの場合はターミナルからscpコマンドで転送できるはずです。(詳しくはググって下さい)
投稿: たかじん | 2018年4月20日 (金) 23時45分
たかじんさん
早速のご回答ありがとうございました。
apt-updateが問題なく出来ていたのでインターネットに接続できていたと思っていました。教えていただいた方法でうまく行きました。お手間を取らせまして申し訳ございませんでした。音質も良く大変満足しております。今後ともよろしくお願いします。
投稿: miyan | 2018年4月21日 (土) 16時04分
miyan さん
apt-get update でデータが取得できているのであれば、niftyのサーバーも見えていても良いと思うのですが、、 なにが悪かったのでしょうか。
とりあえず、うまく行ったようで良かったです。
こちらこそ、よろしくお願いします。
投稿: たかじん | 2018年4月22日 (日) 22時58分
コンデンサ 耐圧6.3v以上とありますが、上記写真だと、基板に10uf、100ufと見えますが、推奨値がわかれば、教えてください。なお、参考までに、写真に付いている品物のキャパシタの商品名も教えて頂けると、たすかります、ちなみに、手元に6.3v47ufのelna silmic ii black gate nx があります、違う用途で購入しましたが、取り付けできるかだけでも、教えていただけると助かります。やはり、sabreberry dac zero 他のdapよりも感覚的に私は好んでおります。
投稿: よこやま | 2021年3月23日 (火) 06時28分
よこやまさん
ありがとうございます。 印加される電圧が5Vなので、耐えられるものでしたら何でもOKです。
特に推奨というのはありません。裏面の電解コンデンサなしでまともに聴ける音に調整してありますので、その音から変えたいという人は電解コンデンサを付けてみてくださいという趣旨でした。
中には電解コンをつけないときの方が良かったといって、付けたあと、外して戻した人もいらっしゃいます。
個人的な感想としては、電解コンを付けると中高音域が大人しくなると思います。賑やかな曲を聴き続けるなら電解コンを付けた方が聴き疲れしない音調になります。
ルビコンのブラックゲートは素晴らしいコンデンサですよね。製造中止したときショックでした。エルナーも勢いがなくなってしまったのが残念。標準品でもとても音が良かったです。
投稿: たかじん | 2021年3月23日 (火) 20時15分
たかじんさん、ま。 です。
半年以上間が空いてしまいましたが、昨日、突然その気になって初めてDACzeroを使ってスピーカーから音を出しました。電源が面倒なのでDACzeroはラズパイ共々モバイルバッテリーから電源供給しています。
実際にはうちのDAC(自作のpcm1704を使ったもの)と比較してみました。zeroは音の粒立ちは流石にいい感じでした。音場感やダイナミックレンジ感が違うな〜と感じたので、これは電源の差と思いこのページを思い出して久し振りにやってきました。
たしか基板裏のコンデンサについて、いくつか異なる役割だと認識した絵をどこかで見た気がしたのですが、ここではなかったかな。。。
投稿: ま。 | 2021年9月20日 (月) 05時35分
たかじんさん、ま。です。
遅ればせながらやっとZEROのにコンデンサ追加をしてみました。
とりあえずオシレーターと5V向けコンデンサ(CC5/CC2)へ、手持ちにあったちょっと大きいですが、560uF/6VのOSコンを追加。だいぶボーカルの圧迫感が薄れてスッキリしてきたかも。
次にきっとオペアンプの入力コンデンサだろうと思ったCC3/CC4、写真にあるFGでは面白くないので固体タンタルの10uF/25Vを奢ろうかと。テスターで調べていくと、あれ?これオペアンプの電源なのね〜、とりあえず追加して試聴、良いですね。うけていた不満はかなり解消した感じです。
ただ、電源系統に違和感があり念のためにオペアンプの電圧を確認したら±3.5V。えっ!どこにマイナス電源があるの!?って、たしかにヘッドホン出力に大容量のケミコンないし、そうだよね。。。
9023って自らマイナス作るんですね!ちなみにCC1も役割が分からず未追加のままです(笑)
投稿: ま。 | 2021年12月 5日 (日) 16時11分
ま。さん
SabreberryDAC ZEROの裏面コンデンサは、大きな容量を入れると大人しくなりますね。 そうそう、マイナス電源をチャージポンプで作っています。 ES9023の良い所は、このチャージポンプのクロックがDAC内部のクロックと同期していて、変な干渉が起きないって部分です。
なので音が滑らかで静かなのです。
投稿: たかじん | 2021年12月 7日 (火) 21時17分