パワーアンプ用整流基板とトロイダルトランス SiC-SBDも使用
デジットさんに自作パワーアンプにぴったりのトロイダルトランスを作って頂きました。
仕様は、AC 15V 3Aが2回路です。 合計 90VAです。 10W~20W程度のアンプとしてはかなり余裕のあるトランスになります。
相変わらず、綺麗な仕上げなのと、台座のプレートも最初から付いているのでトロイダルトランスなのに使いやすいですね。
このトランスの整流に、SiC-SBD(シリコンカーバイトのショットキー・バリア・ダイオード)を使ってみることにしました。
CREEのC3D03060F です。
CREEは名前を聞いた事がないという人も多いと思うのですが、SiCのウエハーを製造している会社としては、世界的にもTOPを走っている会社です。 ウエハーを作りながら、LED照明など最終製品も作っているという、ちょっと変わった会社です。
通常、ダイオードは方向が分かるように何かしらマークが書いてあるのですが、このC3D03060Fには何も書いていないのでわかりにくいです。
今回は基板をつくりました。
とりあえず、ダイオードだけ付けたところです。 方向が間違っていないか、再度確認しました。 ここで間違うと、コンデンサ破裂という事故が起きるので慎重に。
先日のエルナーのブロックコンデンサもご覧のとおり収まりました。
とりあえず、バラック状態で火入れしたところ、無負荷電圧で21.65Vと出ています。
ブロックコンデンサの耐圧が25Vですので、少し余裕が少ないですが、予測から殆ど外れていなかったので一安心です。
つづきはまた後日。
上記のトロイダルトランスはこちらから購入できるようになりました。
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コメント
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これデジットブログで見たときに、VFA-01にぴったりだと思ったのですが、たかじんさんのリクエストだったのですね。
大阪出張を作らないと。
投稿: yosyos | 2017年4月 9日 (日) 07時54分
わあ、VFA-01/ALX-03の発売時にあって欲しかったですねえ!
成程ELNAはこれ用だったのか。
SiCは世代の新しいInfineonの奴がCreeよりさらに良い報告見ます。
Creeは100円台前半で買えますがInfineonも200円ちょいに値がこなれて来ましたので、最近はこっちばかりです。
http://jp.rs-online.com/web/p/products/1107110/
ヤフオクには[4個セット] Infineon 第5世代 SiC SBD IDH03G65C5 650V 3Aが\898常時出品されてたりします。
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k249466679
投稿: CR-X | 2017年4月 9日 (日) 11時01分
yosyos さん
じつはそうなんです。 海外で安く作れるルートをお持ちで、とても助かります。
CR-X さん
VFA-01の試作をしていた頃からいくつかトランスメーカーに聞いてはいたのですが、価格的に折り合いが付かず、実現しませんでした。 試作時に作ったRコアトランスは、1個1万円以上しました。
また、スイッチサイエンスさんの方も、重さと厚みがあるものを発送できるシステムではなく(メール便がベース)、そういう制約もあってなかなか実現できなかったのです。 申し訳ございません。
インフィニオンのSiCですか。 それは盲点でした。 さすがです。
国内だとロームが多いですね。 念のためロームも購入済みですが、インフィニオンも試してみようと思います。
じつは、定番の日本インター 31DFにも期待していたりして(笑
いまとなっては特筆すべき特性ではないのに、落ち着いてて音楽に浸れる音なんですよね。
投稿: たかじん | 2017年4月 9日 (日) 14時31分
これは朗報ですね。
こういうコラボが実現するのは我々含めてWin-Winの関係なのでとても歓迎できます。
SiCも価格が下がってきましたね。
そういえばJRCからもMUSES7001、7003が発売されましたけど、秋月の値段みてビックリです。
投稿: mr_osamin | 2017年4月11日 (火) 10時13分
この電源基板のリリースも間近かでしょうか?
私も以前、こういう基板があったらいいなと思ったことがありまして、
Prostさんの基板を入手しています。(その後、放置w)
これを2枚で組み合わせ。
https://www.switch-science.com/catalog/3063/
投稿: mr_osamin | 2017年4月11日 (火) 10時16分
私もmr_osaminと同じくProstさんの電源基板を利用しました。
ただSic-SBDとコンデンサの距離が近すぎたり、金属製のスペーサーを使うと、GNDとケースが導通してしまったりと少々使いにくい点があります。
たかじんさんの電源基盤もぜひリリースしていただきたいですね。
投稿: vasovaso | 2017年4月11日 (火) 13時33分
ようやくネットショップの方にも登録されましたね。
もろもろ必要なものと合わせてポチりましたw
投稿: vasovaso | 2017年4月12日 (水) 18時24分
mr_osamin さん
JRCのSiC-SBDは、なぜあんなに高いのでしょうかね。 他社ではSiC-MOSですら、もっと安くなってきています。
日本メーカーだと、ロームが積極的にみえますね。
三菱電気や富士電機など、電車や産業用途の大きなモジュールはさすがに使えないし。
電源基板は、ただいま準備中です。 もう少しお待ち下さい。 とりあえず基板は出荷できる状態にありますが、資料が揃っていません。
vasovaso さん
よろしくお願いします。 このトランスはおすすめです。
投稿: たかじん | 2017年4月12日 (水) 21時50分
重さから推測するに今回もオーディオ用としてコアサイズに余裕(120Wクラス?)をもたせた仕様ですか?引き出し線も長めでいいですね。食指が動きます。
投稿: onajinn | 2017年4月18日 (火) 15時51分
onajinn さん
パワーアンプの熱的な電源設計は、計算が単純ではありません。
音楽再生は正弦波の連続とは違っているという理由からで、EIAJでは8波ON、24波OFFのトーンバースト信号、IECではフルパワーの1/8で計測することになっています。
その状態で定格負荷に出力を出しっぱなしで温度上昇を見て飽和した温度が安全かどうか? という判断基準になっています。
IEC方式の1/8パワーの発熱量からみると、このトランスで2ch分(15W+15W)の電源とするなら、かなり余裕がありますね。
逆算すると合計80Wの出力のアンプに使えるコアサイズになるかと思います。 さすがに120Wには耐えません。
おっしゃる通りRSなどのトロイダルよりも重いですね。 RSのトロイダルトランスは数値(カタログ値)で無茶しすぎなのだと思いますよ。
投稿: たかじん | 2017年4月18日 (火) 17時25分
たかじんさん
詳しい解説ありがとう御座います。単純に重さだけで憶測してしまいました。
投稿: onajinn | 2017年4月18日 (火) 19時47分
手持ちの共立とRSのトランスの比較写真を撮ってみました。
2次電圧も電流も違うので純粋な比較にはなりませんが・・・
http://i.imgur.com/vfq5MHg.jpg
左:HDB-80(15V) 15V3A 1.45kg
右:RS 671-9113 12V3.33A 1.04kg
共立の方が径は小さいですが、厚みがあります。
http://i.imgur.com/r1FvCwD.jpg
左:HDB-25(6.3V) 6.3V1.6A 0.67kg
右:RS 671-9113 12V3.33A 1.04kg
流石にRSの方が大きいですが、HDB-25(6.3V)も6.3Vとは思えないぐらい大きいです。
http://i.imgur.com/kOzZT4s.jpg
左:HDB-25(6.3V) 6.3V1.6A 0.67kg
右:Nuvotem Talema 257-4907 12V0.63A 0.3kg
プリアンプを作るときにも使いましたが、Nuvotemは小さくて驚きました。
投稿: vasovaso | 2017年4月18日 (火) 23時54分
vasovaso さん
調査、ご報告ありがとうございます。
重さをVA値で割るとわかりやすいかもしれませんね。 1VAあたりの重量がわかります。
Nuvotem はヒートシンク形状なので、放熱が良いため、無茶できているのでしょうか?
onajinn さん
同じVA値、同じトランス形状で重さが重いというのであれば、容量に余裕があるという証しでもありますね。
投稿: たかじん | 2017年4月22日 (土) 10時56分
大阪まで届かず、名古屋出張になりました。
大須のパーツショップに売ってると良いな。
投稿: yosyos | 2017年4月27日 (木) 09時06分
yosyosさん
名古屋にもそういうパーツショップがあるのですね。
昔は、そういった部品屋さんってあちこちにあったと思うのですが、減ってしまいましたね。
いまでは秋葉原でも減りましたね。 ジャンク系の部品屋。
投稿: たかじん | 2017年4月28日 (金) 08時02分
たかじんさん
こんばんは。
このトランスと基板でALX03電源こしらえました。電圧確認して(同じように無負荷で21Vくらい)、スイッチオーン!パチッ
スイッチのトグル可動部からスパーク...
慌てて100V引っこ抜いて、あちこち点検。どうもスイッチ内部がイカれた模様です。スイッチ挟まず直に繋いでちゃんと鳴るのを確認できました(汗
投稿: ひるね | 2017年5月 4日 (木) 00時05分
ひるねさん
ACライン(1次側)は気を付けてください。
https://nw-electric.way-nifty.com/blog/2013/03/post-9f0a.html
https://nw-electric.way-nifty.com/blog/2013/03/post-5558.html
安全性の高い部品を使う必要があります。
投稿: たかじん | 2017年5月 5日 (金) 08時16分
たかじんさん
お叱り有難く頂戴します。もう一度しっかり選んだスイッチ、ヒューズでトライします。
HPA-12に積んだAC電源系統でノートラブルだったことで慢心していたと思います。
投稿: ひるね | 2017年5月 6日 (土) 12時54分
ひるねさん
安全面に関しては、ちゃんとしたものを使わないと危険ですのでお気を付けください。
また、トロイダルトランスは突入電流が大きいので、スイッチに負荷がかかります。 スイッチと並列にスパークキラーを入れる方がいいかもしれません。
投稿: たかじん | 2017年5月 6日 (土) 14時28分
たかじんさん
上記のデジットさんのトロイダルトランスとたかじんさんの整流用基板で2台のアレキサンダー電流帰還アンプは稼働可能でしょうか?
現在、菅野のトランスSP-123Wで2台のVFA-01を稼働させているので多分出来ると思うのですが、ちょっと不安で。
念の為、質問させてください。
よろしくお願いします。
投稿: bunta | 2017年12月11日 (月) 16時37分
buntaさん
このトロイダルトランスと整流基板で2ch分のアンプ基板は駆動可能です。
2台というのは、4ch分といいうことでしょうか。
フルパワーで出力しっぱなしという使い方でなければ、耐えると思います。
また、アイドリング電流を少なめにすると安心できます。 実際に使用したときの、整流ダイオードとトランスの熱を監視してみてください。
SP-123Wは、良さそうなトランスですね。
投稿: たかじん | 2017年12月13日 (水) 21時36分
整流基板にInfineonのSiC-SBD(4A,Vf=1.25V)をつけたところ、ALX-03のアイドリング電流500mAでSBDが90度くらいに。。。Vfの高さがネックですね。
ひとまずSBDにヒートシンクをつけたところ75度くらい。隣のコンデンサがやばそうです。デジットのトランスはほんのり暖かいくらい。300mAだと55度(25x25x5mmヒートシンク付)で一安心な感じになります。
かなり大きいヒートシンク付きの中華ケースにしたので、パワトラの放熱は問題なく、これは真剣にSBDの放熱を考えなきゃなりませんTT
投稿: 音無 | 2018年12月13日 (木) 14時11分
音無さん
SiC-SBDは、Vfが高いので効率という意味では、使用電圧が低いときはSi-SBDに敵いませんね。
ただ、SiCは熱に強いという側面ももっているので、120度くらいでも平気らしいです。(周りのコンデンサがダメです)
投稿: たかじん | 2018年12月22日 (土) 11時11分
たかじんさん、
この「パワーアンプ用電源整流基板 RTF-01」ですが、スイッチサイエンスには在庫がありませんが、たかじんさんはお持ちでしょうか。
投稿: 天 婦羅夫 | 2022年6月 9日 (木) 00時35分
天 婦羅夫さん
売切れの連絡ありがとうございます。
RTF-01はまだ在庫はあると思います。近日中に補充しておきま。
投稿: たかじん | 2022年6月 9日 (木) 23時00分
たかじんさん、ありがとうございます。
HTR-123が入手できたので、外付け電源を作ろうと。
投稿: 天 婦羅夫 | 2022年6月10日 (金) 01時13分
天 婦羅夫 さん
豊澄ですね。 12Vだと若干電圧が低めですが、電流が沢山とれるのでアイドリング電流を沢山流したA級に近いAB級にできますね。
投稿: たかじん | 2022年6月10日 (金) 20時04分
そうです。あるところにはまだ在庫があるようです。
昔作ったAB級は夏向きではありませんでしたが、暑い日でも32度もいかない時代でした。
今はちょっとねー(笑)
投稿: 天 婦羅夫 | 2022年6月10日 (金) 23時25分
天 婦羅夫さん
AB級でもB級に近い低アイドリング電流設定と、A級に近いものとがありますね。というか設定次第ですけども。
電源電圧が低い方が発熱は少ないので、アイドリング電流を多めにするなら低い電源のアンプの方が不快な発熱がなくて済みますね。
投稿: たかじん | 2022年6月11日 (土) 12時28分
おかげさまで買えました。
ありがとうございます。
まずは12Vx2でALX-03の電源にしようかなと。
投稿: 天 婦羅夫 | 2022年6月18日 (土) 01時25分
天 婦羅夫さん
AC12Vでは整流後17VくらいのDC電圧が得られると思います。 ALX-03にぴったりですね。
そういえば、ALX-03もVFA-01も手持ちがなくなりました。 そろそろリピートするか改版するか。。。悩みます。
投稿: たかじん | 2022年6月18日 (土) 17時04分
ケースに穴開けるのが億劫で2年越しでやっと完成しました。
トランスは東栄の12V2Ax2、SiC SBD、10000μFで16.2Vが得られました。
ALX-03のアイドル電流はすでに暑いんで150mAに抑えました。
投稿: 天 婦羅夫 | 2024年4月29日 (月) 12時18分
天 婦羅夫 さん
完成おめでとうございます。
150mA でも、スピーカーのインピータンスが8Ωなら、0.18W まで A級なので、よほどの低能率スピーカーでない限り、A級範囲にとどまります
トランスのほうも、DC 1.2A 供給可能ですから、余裕があります。
EIコアらしいエネルギッシュな音かと想像しておりますが、いかがでしょうか。
投稿: | 2024年4月29日 (月) 19時17分
ありがとうございます。
なにしろテスト用のACアダプタからの出世です。
低音が良く出る感じです。 全体にレベルが上がったようです。
気のせいですかな(笑)
投稿: 天 婦羅夫 | 2024年4月29日 (月) 22時13分
天 婦羅夫さん
製作2年の超大作ですね。 終段がバイポーラトランジスタでしたら±16Vあれば十分な音量が得られると思います。
アイドリング電流は低価格帯の市販アンプでも50mAくらいにして発熱を抑えているものが多いと思いますので、それよらより大き目な設定といえます。
投稿: たかじん | 2024年4月30日 (火) 07時04分
たかじんさん
終段は2SA1186/2SC2837です。
盛夏になってキツイようだったら電流値を下げるつもりです。
投稿: 天 婦羅夫 | 2024年4月30日 (火) 22時57分