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2017年4月24日 (月)

バランス型ヘッドホンの端子の規格ができて統一なるか?

ヘッドホンアンプのバランス出力端子は、今まで規格がなく、各社各様で統一されていなかったのは皆さんご存知のとおりです。 中には同一メーカー内でもモデルによって別の端子になっていることがあり、その混乱具合がうかがえます。 

Balanceamp5

このように、出力端子をひとつだけ乗せるのではなく、複数のコネクタを搭載するモデルが少なからずあります。 ヘッドホン側も最初からバランスタイプになっているものは、特殊なモデル(特定DAPとの組み合わせ用)しか存在しません。 大抵はリケーブルで対応させているのが現状です。 

 

ざっと見ても下記の種類があります。

 

■通常ステレオ

Trs02  先端から順に L  R  GND

  ( 6.3mm /  3.5mm / 2.5mm )

 

 

■2.5mm バランス

Trs01_2  順に +  -   2本 (Ratoc)

Trs03  順に R-  R+  L+  L- (iriver)
 < DAPデファクトスタンダード

 

■3.5mm バランス

Trs02  順に +  -  GND   2本(SONY)

Trs03  順に L+ R+ L- R- (OPPO/HiFiMAN)

 

■4.4mm バランス(規格 JEITA RC-8141C

Trs04_2  順に L+ L- R+  R-  GND   

 

 

■XLR 3

Xlr31:GND  2:HOT   3:COLD    2個

            (LUXMAN/Pioneerなど) 

 

■XLR 4

Xlr41:L+  2:L-  3:R+  4:R-

           (SENNHEISER/OPPO/SONYなど)

 

■XLR 5

Xlr5_21:GND  2:L+  3:L-  4:R+  5:R-

            (AES規格バランス転送) 

 

■その他

Iris4   カメラのアイリス操作用 4極コネクタ (Pioneer)

 

 

ヘッドホンのバランス駆動は、スピーカー駆動と同様にインピーダンスが低いのでGNDによるシールドは必要なく、HOT(+)とCOLD(-)のみでOKです。

 ※) XLR 5極はヘッドホン用の規格ではなく、バランス信号を機器間で転送するためのもので基準GNDが必須です。  JEITAで新しく規格に加えた4.4mm コネクタにもGNDがありますが、おそらくDAC-アンプ間などにも使えるようにという配慮のためと思われます。

 ※) 3.5mm 4極は、スマホのmic/sw端子を加えたもやVideo信号を入れたものがあり、コネクタ部品としては入手しやすいものの、統一されている訳ではないので注意が必要です。

 

さてさて、ようやくバランス型ヘッドホン端子としてJEITAにて4.4mmコネクタが規格化された訳ですが、これを作っているコネクタメーカーがまだ1社しかなく、採用しているのもSONYだけという状況です。 実際に触ってみると、サイズや、剛性、差込み時の感覚、安心感は非常に良いです。 しかしながら部品が高価で、まだ自作向きとは言えません。

ということで、 

 自作ヘッドホンアンプでバランス端子として適しているのはどれか?

 

という観点で考えると、3.5mm 4極 OPPO/HiFiMAN方式あたりが良いのではないかと思っています。 「高級オーディオグレートの3.5mm 4極コネクタが売っていない」 という話もあり、なかなか決定打とは行きません。 2.5mm 4極のアイリバー方式は、ポータブル用途では確実にシェアがあると思います。 しかし、2.5mmジャックの接点問題で採用を見送ったとされるSONYの意見や、なぜか先端がRchという、通常のTRSフォン配列に則っていない不思議なアサインで微妙です。

 

 結局のところ

汎用性があるという意味では、XLR 3 を2本使うタイプか、

使い勝手からすると良い妥協点なのは、XLR 4 ですかね。 入手性も悪くありません。

メス(アンプ側)  XLR4-31F77  XLR4-31

オス(ヘッドホン側) XLR4-12C  NC4MXX-B

 

ケーブルの引っ掛けなど安全面からするとロックなしタイプをメーカーでは採用しています。 なかなか売っていないので、ロック機構を壊してしまうのが良いかもしれません。  2.5mm 4極や3.5mm 4極と比べてハンダ付けしやすいというところも自作向きと思います。

 

Hphone

ヘッドホンの多くは、1本のケーブルの中の線材が左右で独立している「4線式」が採用されているので、端子部を交換するだけバランス入力にすることができます。

ただし、近年は、ヘッドホン本体側にコネクタがあってケーブルを簡単に交換できるものが増えていますので、リケーブルする方が手間は少ないかもしれません。

※) AKGなど一部のメーカーでは3線式が採用されていて、バランス化はヘッドホン本体も改造をしなければいけないものがあります。

 

 

 

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コメント

据置はXLR3ピン x 2で、ポータブルはアイリスー3.5mm4極変換コネクタを自作して、ヘッドホン・イヤホンをバランス駆動させてます。お蔵入りにした自作(ポータブルも無理すればできる)バランス駆動HPAでは、XLR3ピン x 2とXLR4ピンでいきました。理由は、たかじんさんが述べられているとおりです。苦労したのは出力端子よりもボリュームの方でしたがw
iFi-AudioさんのiEMactchはバランス接続にも対応してくれていますが、これも3.5mm。これが決定打になって(そもそもアイリバー製品持ってないし)イヤモニのバランス駆動は3.5mmです。4極3.5mmならば、そのままGND分離接続にも対応できますし、私の手持ち機材を考えれば最適解です。

4.4mmは本当に決定打になるのか?なんかビデオテープ「ベータ」の二の舞になるような気がします。採用しているのが、よりにもよってソニーだけってところが、なおさら「ベータ」の顛末を連想させますね。

バランス接続用は2.5mm4極のケーブルに換えてますが、これを自分でハンダ付するのは難儀だなぁと思います。
チップ部品ならいいけどこういうのは苦手で(^^;
いっそのこと3.5mm2極×2でいいでしょとまで思う私。

Sound WarriorのヘッドフォンにはXLR3極×2のケーブルも付属してますね。

コネクタの規格統一よりもヘッドホン側引き出し線4芯を標準仕様としてほしいですね。一個人内での統一ができてれば不便は無いですし。

ジャイアンさん

4.4mmは実際に抜き差しなどしてみると、いい感触ではあります。 が、しかし、他のメーカーが追従するかどうかは不明ですね。 ジャック1つに5000円のコストをかけるとは思えないですし。

ポータブルとしては、おっしゃる通り3.5mm 4極がいいと思います。 バランス出力ではないアンプも根元の2極をGNDにしておけばいいですし。

天 麩羅夫さん

Sound Warriorはノーマークでした。 一昨年くらいまではXLR3を2個というアンプが多かったようですが、昨年から少し変わりましたね。 L/R個別のプラグ・ジャックというのは使い勝手から考えると微妙で、 XLR4 1本の方がシンプルで使いやすくなったと思います。 

onajinn さん

いや、おっしゃる通りですね。 http://www.sennheiser.co.jp/sen.user.ItemList/id/80.html
同一メーカーでも、こんなことになっているのは、企画ミス、設計ミスとしか思えないです。


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