ヘッドホンアンプにぴったりなトロイダルトランス
あのデジットさんからヘッドホンアンプにぴったりのトロイダルトランスが発売になります。
電圧は、AC 6.3V が 2回路です。
実は、HPA-12に合わせて作っていただきました。
ありがとうございます。
TRS-12というRコアトランスを特注していたのですが、国内で少量生産(10個単位)のため、どうしても高くつくのがネックでした。
TRS-12は、本来は25VA~33VAとれるコアに対して6.3V 1.6A を2回路、つまり20.16VAしか使わない贅沢仕様になっていました。
通常、市販のトランスは磁束密度を上げて大きなVA値を表示した方が売れます。
コア容量が一緒なら、コストも殆ど一緒なので = 価格が一緒。
例えば、同じ 3000円で外形も一緒。
10V 3A と、10V 2A のトランス
どちらを買いますか?
普通は 3A品を買ってしまいますよね。
ところが、オーディオアンプ用のトランスとしては、磁束密度を少し下げて、取り出すパワー(VA値) を下げた方が、発熱、振動(うなり)、リーケージフラックスが劇的に減るというメリットがあります。
磁束密度を下げるとレギュレーション(負荷がかかったときの電圧降下)が悪くなるというデメリットもあるのであまりに下げすぎるのも良くないのですが、目一杯大きな数値を得るために過大な状態(磁気飽和ぎみ)にするよりは遥かに良いのです。
当然、オーディオメーカーがアンプに使うトランスは市販トランスではなく、その製品に合わせて特注しているので、上のように無理やり大きな数値をうたう必要はありません。 ノウハウもあるので、どのくらいの余裕度を持たせているのかは公表してはいないと思います。
< 固定用の金具も標準で付いている親切なトロイダルトランスです >
ということで、デジットさんに作ってもらったトロイダルトランスは、本来25VA巻けるものを約20VAにしてもらって、少し余裕な状態にしてあります。
仕様は、6.3V 1.6A 2回路です。
整流すると、おおよそ8V程度になる予定で、2回路ありますので、そのままHPA-12などのヘッドホンアンプの±電源へ使えます。 プリアンプやフォノアンプに使用しても良いですね。(電源電圧が±15Vよりだいぶ低いので、沢山アイドリング電流を流しても低発熱ですむというメリットがあります。)
また、DC8Vからレギュレータで5Vへ落として一般電子工作用の電源としても使えます。
さらに、真空管の6.3Vヒータへも直結で使用可能です。
実測で約36mmと高さが低いので1Uラックケースにも入ると思います。
このような贅沢仕様の市販トランスは他にはないですから、ぜひご活用下さい。 しかもデジット様のおかげで、かなりお求めやすい価格になっているようです。
まだこのトランスでヘッドホンアンプを駆動していません。
結果は、また後日報告したいと思います。
Rコアとトロイダルの対決が楽しみです。
追記======================
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是非購入したいと思います。
が・・・発売直後すぐに無くなりそうですね。
継続的な販売に期待・・・です。
投稿: 通りすがりのおじさん | 2016年11月19日 (土) 00時41分
通りすがりのおじさんさん
デジットさんがどのくらいの数を用意されているか把握しておりません。
トランスは製作に1ヶ月以上かかると思うので、いちど売り切れたら再入荷までしばらく待つしかないですね。
投稿: たかじん | 2016年11月19日 (土) 10時01分
3.3/5Vデジタル系に使えるパーツがやっと増えて来ました、1A以上扱える超高性能のLDO探さんといかんですね。
投稿: CR-X | 2016年11月19日 (土) 22時57分
CR-X さん
このくらいの電圧のトランスは、意外と少ないんですよね。 わりと需要はあると思うのですが。。。
投稿: たかじん | 2016年11月20日 (日) 08時47分