もはや過去の遺産!? 20年近く前のアレキサンダー型電流帰還アンプを掘り出しました
おそらく、96年か97年頃に作った電流帰還アンプです。
1台だけ捨てずに取ってあったので、久しぶりに分解してアンプ部の拡大写真を撮りました。
当時は、片面紙フェノール基板でした。 といいますか相当な高級機種でない限り、みんな片面基板でしたね。
部品がぶつかったり曲がったりしているのは気にしないで下さい。 ステ基板部分に押し込んで作った試作・検討基板です。
ちゃんとした測定データは残っていないのですが、スルーレートは250V/us出て喜んだ記憶があります。
基板からはみだして最終段をLAPT、2パラにしています。 先輩からよい部品をもらって、てんこ盛りしてました。 なにやら豪華なパーツが載っています。
実は、検討の初期段階では4パラにしていました。 出力段は3段ダーリントンです。
4パラだと、負荷をかけてクリップした瞬間に寄生発振がでてしまい、最終段のベース抵抗を10Ωにまで大きくして、どうにか対策したのです。
ところが、その音があまりにモッサリしていて、、、、諦めて2パラにしました。 ベース抵抗は2.2Ωくらいまでが抜けが良くて明るいですね。 少し我慢しても4.7Ωまででしょうか。
トランジスタを多数パラって、発振させずに、しかも音もよく動作させるのは難しいという事を身を持って経験しました。
某、高級オーディオメーカーは10パラ以上と派手な回路を組んでいますが、どうやっているのでしょうね。
当時、このアンプを作ったときは、とても喜んで使っていたのですが、今、聴くとVFA-01の方がリラックスできる音(つややかで滑らかな音)がして、複雑な気分です。 アンプも私も歳をとったということでしょうか。
もはや過去の遺産と言ってもよいでしょう。
サンケン LAPTが秋月電子で購入できるようになったのは、感慨深いものがあります。
金属プレート抵抗も最近、扱い始めましたね。 こっそりVFA-01の部品表を更新しました。
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コメント
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通販主体の方は、販売店が一緒の方が送料が節約できるので、秋月で扱う部品が増えるのは良いことですよね。
秋葉では、秋月の方が営業時間が短いんですがw
投稿: Yosyos | 2016年7月11日 (月) 20時36分
この変わった形の円筒形セメント抵抗は見覚えがあります。以前から疑問だったのですが、セメントの中身は巻き径を大きくしてインダクタンスを減らした巻線ですか?ご存知でしたら教えてください。しかし秋月にオーディオ用板抵抗が並んだのには驚きました。
多数パラレルは余裕をとってクリップコントロールしてパワトラを(準)飽和させないというのでどうでしょうか?もとより多数パラの目的である低インピーダンス負荷への対応は普通の8Ω負荷ではパワトラの許容電流が過剰投資ですし。
投稿: ダンベルカール | 2016年7月11日 (月) 22時49分
はじめまして。EaseUS SotwareのTeiと申します。
メールアドレスなどのご連絡先をいただけませんでしょうか。
弊社の製品レビューのご執筆をお願いしたいんですが…
恐縮ですが、メルアド:teiisyou@easeus.comまでご連絡いただけますでしょうか。
お手数ですが、ご覧になったら、このコメントを削除していただけませんか。
投稿: Tei | 2016年7月14日 (木) 12時21分
Yosyos さん
私も関東圏内ですが、秋葉原へいく電車・バス運賃よりは、送料の方が安く、じっくり注文できます。
部品の取り揃えがよくなって、ますます便利になったと思います。
ダンベルカールさん
円筒形の抵抗は先輩から頂いたものです。 これ、昔、高級機に多用されていましたね。 JRMというメーカーの抵抗らしいのですが、今、webサイトをみても情報が載っていません。 生産中止したのですかね。 おそらく、無誘導巻きしているのだと思いますが、詳細はわかりません。
並列化は、熱的にも分散しますし、出力インピーダンスを下げられる効果を期待できると思います。 NFBに頼って補正するのではなく、最初から低インピーダンスで駆動してしまうという思想なのだと思っています。
Tei さん
同じ内容をあちこちに書き込まれているようですが、そういうレビューはいたしません。
投稿: たかじん | 2016年7月15日 (金) 22時07分