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2016年4月17日 (日)

ArchLinuxでALSAドライバモジュールをコンパイルする方法

RuneAudioのベースになっているArchLinuxでsabreberry32のドライバモジュールをコンパイルする方法をご紹介します。 

先日、Raspbianでの方法を書いたのですが、あの方法ではArchLinuxではコンパイルできないからです。 

 

Sabre32_nm  

またArchLinuxはローリングリリースという、常に最新版のソフトのみを提供する方法を取っていて、安定版、非安定版、Ver.XXX という区別はしていません。 悪い方にとらえると 「常に不安定版である。 永遠に未完成。」 なんて言い方をする人がいるくらいです。 

このローリングリリースのおかげで、カーネルソースも常に最新版しか入手できません。 

先日用意したRuneAudio用のバイナリドライバもカーネルバージョンアップと同時に敢無く撃沈しております。 

 

ということで、RuneAudioのカーネルをアップデートして、そのカーネルソースを入手するところから始まります。  RPi2 RPi3 共通のRuneaudio 0.3-beta を使いRPi 2でテストしました。

 

まず、RuneAudioを起動してsshで接続します。 ピンク文字が入力する部分です。コピー&ペーストするとラクです。

Host: runeaudio.local
user: root
pass:rune

 

SDカードの領域拡大

パーティションの領域を拡大します。 (mmcblkdp2 を拡大)

fdisk /dev/mmcblk0

p で現在のパーティションを表示・確認
d で /dev/mmcblk0p2 を削除(デフォルトで 2 を削除)
n で /dev/mmcblk0p2 を作成
p Primaryパーティション
エンター (デフォルト・パラメータ)
エンター (デフォルト・パラメータ)
w でパーティションの変更を書き込み

再起動 reboot

resize2fs /dev/mmcblk0p2

df -h でパーティション・サイズが拡張されていることを確認します。

 

カーネルアップデート、ビルド環境インストール

pacman -Sy
pacman -S linux-raspberrypi
pacman -S raspberrypi-firmware-bootloader

ここで一度、再起動します  reboot 

pacman -S raspberrypi-firmware-examples
pacman -S raspberrypi-firmware-tools
pacman -S linux-raspberrypi-headers
pacman -S gcc

時々、サーバーからの応答がなくErrorがでることがありますので、画面にでる文字を読みながらエラーが出たときは再度、同じコマンドでトライしてください。 これを書いた2016/4/17時点でカーネルは4.4.7-2 でした。

起動しているカーネルのバージョンは uname -r  で確認します。 linux-raspberrypi-headers を入れたときに同じバージョンが表示されていれば問題ありません。 

 

ドライバのコンパイルとインストール

ドライバのソースコードをダウンロードします。

git clone https://github.com/SatoruKawase/SabreBerry32
cd SabreBerry32
rm Makefile.archLinux
wget https://nw-electric.way-nifty.com/blog/files/Makefile.archLinux

ドライバをコンパイル(make)します。  デバイスツリーもコンパイルします。

make -f Makefile.archLinux
make -f Makefile.archLinux dtbs

続けてインストールします。

make -f Makefile.archLinux modules_install
make -f Makefile.archLinux install_dtbo

何をしているか詳細を知りたい人はMakefileの中身を見てください。

 

起動時にドライバが組み込まれるようにする

/boot/config.txt に下記を追加

dtparam=i2c_arm=on     <= 元々あるので先頭の「#」を削除する
dtoverlay=sabreberry32

これで再起動すると、sabreberry32のドライバが組み込まれます。 
再起動後に dmesg | grep sabre でsabreberr32ドライバが組み込まれたかを確認できます。 

 

RuneAudioのWEB-UIに登録する

ここは、ArchLinuxではなくRuneAudio特有の設定です。

redis-cli hset acards_details SabreBerry32DAC "{\"sysname\":\"SabreBerry32DAC\",\"extlabel\":\"SabreBerry32 DAC (I&#178;S)\",\"mixer_numid\":\"1\",\"mixer_control\":\"Digital\",\"hwplatformid\":\"01\",\"type\":\"i2s\"}"

(↑長いけど改行せず1行でコピペしてください)

php /var/www/command/refresh_ao   (データベース更新) 

redis-cli hgetall acards_details | grep Sabre  で確認して、SabreBerry32DACの項が表示されば登録できています。

念のため再起動します  reboot

 

再起動後、WEB-UIにSabreBerry32DAC(I2S) が出ていれば成功です。 

Sabre32_040 

Volume Control をHardwareにするとDAC内蔵のバードウェアボリュームを使うようになります。 

ご苦労様でした。 ちょっと大変でしたがこれで完了です。 

起動が遅いなって思った人は、下記のコマンドを打ってください。 初期状態では、90秒間、無線LANの応答待ちをしているようです。 念のため rootフォルダにバックアップします。

mv /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/netctl-auto@wlan0.service /root/

 

 

 

 

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Raspberry Pi」カテゴリの記事

コメント

はじめまして
runeaudioのカーネルをアップデートすると、配布されているバイナリドライバのインストールがうまくいかなかったため、こちらの方法を試してみたのですが…現在もソースコードは配布されていますでしょうか。

hideshi さん

new_western_electric@yahoo.co.jp までメールを下さい。 
よろしくお願いします。

はじめまして

SabreBerry32基板を購入し、Raspberry Pi3 と runeaudio の組み合わせで使おうとしています。

https://nw-electric.way-nifty.com/blog/sb32j.html

に記載されている内容に従ってドライバーをインストールしようとしたのですが、
1. カーネルをアップデートする
pacman -Sy --force raspberrypi-firmware-bootloader linux-raspberrypi
の項目で、

error: target not found: raspberrypi-firmware-bootloader

とエラーメッセージが表示されます。
何度か試しましたが同じでした。

それで、このページを見つけて試してみましたが、
[カーネルアップデート、ビルド環境インストール] の
pacman -Sy
pacman -S linux-raspberrypi
までは OKですが、
  pacman -S raspberrypi-firmware-bootloader
で、やはり同じエラーになります。

どうすれば良いでしょうか?

ちなみに runeaudio は RuneAudio_rpi2_rp3_0.4-beta_20160321_2GB.img.gz を使用しています。

hiro さん

archLinuxは、ローリング・リリースで、常に更新され続けています。 Runeaudioの更新が昨年で止まってしまったので、不都合が出ている可能性がありますね。

こちらでも試してみますので、少々お待ち下さい。 

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