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« パワーアンプVFA-01基板のC50について | トップページ | 新DAC基板の進捗報告 »

2016年2月 6日 (土)

ゼンハイザー HD598 リ・ケーブルならぬ、リ・コネクタ!?

一昨年に購入したゼンハイザーのHD598  通称「プリンちゃん」 

独特なプリン色から、この名前が付くのは想像に難くないですね。  今日は、そんなHD598を改造してしまおうというお話です。 

Hd598_01  

左から、HD598の標準のプラグ。 となりは標準のφ6.3->φ3.5変換プラグ。 そして右の2個は秋月で売っているRCAプラグです。 

プラグとジャックって、つい間違ってしまうのですが、オス側がプラグでメス側がジャックと呼びます。  

 

 

リケーブルといって、ヘッドホンのケーブルを高品質なものに交換してヘッドホンの実力を余す所なく搾り出す方法が、マニアのなかでは流行っています。 近年のヘッドホンは、そういったユーザーを意識してか、ケーブルがヘッドホンの根元から抜けて簡単に交換できるようになっているモデルが沢山あります。 

HD598も多分に漏れなくヘッドホン本体側にコネクタがあってケーブルが簡単に交換できるようになっています。 ということでリケーブルをしようと思いました。。。  が、ケーブルが高い。 

 

個人的に気になっている点は、ケーブルの品質というより、TRSホーンプラグ(ジャック)の構造です。 

T,R,S は3極しかありませんので左右のGNDが共通になっています。 電位的にはGND(0V)ですから一見、問題がないように見えます。 しかし、アンプなど電流が多くなる部分では大抵左右でGNDを分けて設計します。 

ヘッドホンの電流が多いほうに入るか、少ないほうに入るかはちょっと微妙です。

 

ということで、実験の意味も兼ねて、GND分離をしてみることにしました。 

Hd598_02  

思い切ってブチっと行きます!   貧乏症なのでドキドキしますね。 

切ってしまったら、もう元には戻らないので、諦めて作業を続けるしかありません。  

 

Hd598_03  

入念にケーブルの極性を確かめてRCAプラグへ配線します。 

HD598は、白/赤 がそれぞれL/Rでした。 分かりやすいです。 GNDもそれぞれ分かれてます。 まとめると、

左: 白(hot) 黒(GND) 
右: 赤(hot) 青(GND) 

です。 同じHD598全てがこの通りかはわかりません。 製造の年代によって違う可能性もあります。 

 

Hd598_04   

完成した写真です。 手作り感満載ですみません。 熱収縮チューブはダイソーのモノを使いました。 恐るべし100円ショップ。 

 

バランスアンプ用にXLR端子に交換する手もあるのですが、ちょっと仰々しくて。。。 
GND分離するならRCA端子で十分だと思います。 

3.5mmジャックでは、一部のUSB-DACなど接点問題も起きていたりと安定した音質を確保するのは、実は難しかったりするようです。 それでも2.5mmよりはかなりマシで、SONYがポータブルのバランスアンプを製品化するときに、2.5mmは耐えられないとの判断で3.5mmを使ったらしいですね。 

まあ、正直なところ接点不良はジャックの品質次第だとは思います。 

RCA端子は、とても安価に安定した接点にできるのと、GNDを分離できる点、そしてヘッドホンにも通常アンプへも簡単に接続を切換えられるのが良いと思います。(BTL出力はGND電位じゃなくなるのでNG) 

 

Hd598_05  

ということで、こんな風にヘッドホンをダイレクトに接続できるようになりました。 
このDAC基板は、DAC-IC自体も左右で電源-GNDがそれぞれあるため、デカップリングコンデンサも分離して、GNDパターンも分離しました。 可能なかぎり左右のセパレーションを意識して設計しております。 

 

ざっと聴いてみた第一印象としては、 ヘッドホン+ヘッドホンアンプの品質がワンランク上がったんじゃないかと錯覚するほどの違いがでました。 ただ、音色が変わったとか、迫力が増したとか、低音が力強くなったとか、そういう根本的な部分に違いがでる訳ではありません。 (あたりまえか。。) 

それに、スピーカーで聴いたとき左右それぞれの音は左右の耳に個別にしか届かないのか? と言うと全くそんなことはないハズですからチャンネルセパレーションだけの違いではないと思います。 不思議ですね。 やっぱり接点が効いている? 

解かりやすいたとえとして 「ベールを一枚剥がした」 というイメージが近いと思いました。  

 

 

■本日の結論 

 3.5mmジャックよりもRCA端子の方が、遥かに接点が良い。

GND分離も、基板側の設計次第で効果あり。 

 

 

 

 

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ヘッドホン」カテゴリの記事

コメント

「プリンちゃん」、購入時に若干の不満があったようですが、その後、如何でしょうか。HD650、僕もほしいなと思いますが、高すぎですよね・・・^^;
ほとんどのヘッドフォンは片出しで3線=共通アースなので、リケーブル(GND分離)の効果は絶大のようですね。HD598はコネクタまで4線なので、ケーブルによるセパレーションの悪化はほとんどないと思われます。今回体験された改善は、やはり接点の影響でしょうか。
今年の僕のテーマは、「バランス」です。たかじんさんのパワーアンプ基板も2セット購入させていただきました。DAC出力からバランスで直結したいと思ってます。HPAもバランスを考えてますので、ヘッドフォンの「改造」は必須です。^^
ところで、写真に写っているSabreBerry32は、新DACですね。領布を楽しみにしております。^^

7/19にちょっと書いて、1/1に基板写真出したESS SABRE9018Q2Cですね。

RCAから直接ヘッドホンなんて大丈夫かな?って思ったけど、Q2Cなら問題ないですね。

kontikiさん

HD598は使い方が限定されるようです。 大音量には向きません。 ただし、それさえ守ればなかなかの音を聞かせてくれると思います。 RCA端子にかえると、さらに良くなりました。 やっぱり接点なのでしょうか。 

ヘッドホン(イヤホン)のケーブルは、意外と4線でプラグまで引っぱってくるモデルが多いと思いますよ。 ヘッドホン本体側を開けてみると3線なのか4線なのか判別できると思います。 

にゃんとも さん

おしゃる通りです。 SABRE9018Q2Cはヘッドホンドライバつきです。 通常のDACでも300Ωや600Ωのヘッドホンならダイレクトに駆動はできるとは思いますが、HD598は50~60Ωですのでヘッドホンアンプ(ドライバ)が必要ですね。 

たかじんさん
レスいただき、ありがとうございます。そうですか、HD598は大音量に向かないですかぁ・・・ 購入しようか、どうしようか、迷っていたのですが・・・ 現在使用中のAKG K240MKIIも小音量では問題ないのですが、大音量で聞くと「ワヤワヤ」と変な音がバックに聞こえてきます。歪んでるのですね。
「4線でプラグまで引っぱってくるモデルが多い」のですか。勘違いしてました。手持ちのHPも調べてみますね。^^
4線で、大音量でも心地よく聞けるコスパの高いHP、どなたか推薦いただけませんかぁ^^;

kontiki さん

確かに、大音量でもおおきく崩れない音が聴けるヘッドホンってほしいですね。 まあ、あまり大音量で聴いていると耳に悪いとは思いますが。

昔、楽器をやっていたころ、担当した楽器の関係で、いつもトランペット、もしくは、トロンボーンのベルの軸上、1.5mの位置で毎日数時間の練習。。。  通常生活ではありえない音圧にさらされていました(笑
冷静に考えると、ヘッドホンなんかの音圧を遥かに超えていたと思います。

Rock, Pops, Jazz系では、できるだけ「音圧」を上げて収録されているケースが多いので、むやみにvolを上げて聞くことはないのですが、特にクラシックでは、良い録音ほど非常にダイナミックレンジが広く収録されており、ピアニッシモをよく聞こうとvolを上げていると、フォルテッシモで爆音が響き渡り音が割れることが多いです。
たかじんさんはブラバンをやられていたのですね。^^ トランペット、トロンボーンの前と言いますと、木管楽器でしょうか。僕も金管楽器の耳をつんざく様な音は苦手です。^^ 音圧はHPの比ではないですね。^^

kontiki さん

クラシックは、それがありますね。 本当の意味でダイナミックレンジを多く使っていると思います。 16bitより24bitの方が有利になってくる領域でしょうね。 

大編成オケはCDで聴くのと、生演奏を聴くのとでは別物ですね。 生演奏のよさもあるけど、CDの良さもある。 マルチマイクで拾った各楽器の表現力は、コンサートホールの特等席でも聴き取れないかもしれません。 どちらも捨てがたいです。 

将にその通りです! ゲバントハウスの最前列真ん中の席で聞いた感動は忘れられません(特等席ではありませんが、個々の楽器の音が良く聞こえました)。あの感動を自宅でもってあがいてますが、未だ遠く及びません・・・ CDの録音も良いのから悪いのまで、様々ですね。器楽曲の録音はそれほど難しくないのでしょう。良い録音が多いですが、オケの録音はホントいろいろです。
ところで、JazzでもLinnの録音は「音圧」が高くなく、優れた録音が多いです。さすがLinnですね。

kontiki さん

確かにLinnの録音、マスタリングは優秀ですね。 
ラジカセやTV等のスピーカーで鳴らしたとき、ボリュームを絞っていても大きな音で聞えさせるというのを狙っているのでしょうかね。 音圧競争は。。。  

たかじんさん
はじめまして。いつも楽しく読まさせていただいております。現在、DACはsabreberry+を使っております。新しいDACの方もすごく良さげで非常に楽しみです。
一つ気になったのですが、ヘッドホンを直接DAC基盤に繋がれておりますが、音量調整はどうされているのでしょうか?volumio内のデジタルボリュームをお使いでしょうか?デジタルボリュームですとビット落ちが気になりますが・・・
初心者なものであまり詳しいことはわかりませんが、よろしくお願いします。

momo さん

なかなか鋭いですね。 そのあたり、近日中に記事をUPする予定です。 どうぞ、お楽しみに。

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