新DACを測定してみたら驚きの測定限界・・・
DAC基板をざっくりと測定してみました。
まずは、残留ノイズから。
なんと驚きの測定限界値近くの数値が。。。 (入力ショートしても1.2uV表示です)
パナソニックVP-7722Aは、当時、ほぼ最強を誇るひずみの少なさと高精度な測定器で、これを”実力”で上回る歪率測定器はシバソクの「AG15C」「AD725D」のペアしかないでしょう。 というくらいのシロモノでした。 Audio Precision の System twoもアナログ部に関してはVP-7722AやAD725C/Dより数倍悪かった。。。
ということで、残留ノイズは、驚きの1.9uV!
S/N比でいうと、119.5dBです。
が、測定限界で頭打ちになりかけている可能性がありますね。
次に、歪率(T.H.D.)です。
44.1kHz 24bitのWAVデータで1kHz正弦波を再生しました。
L:0.00047% R:0.00046% !? (192kHz/24bit WAVでも同じ)
思わずVP-7722Aの取扱説明書を調べてしまいました。
こんな数値、アンプを作っていても見たことがない。。。 取説によるとアナライザスペックは0.0003% らしい。 ちなみに、この数値は業界標準ともいえる AP SYS-2700 も同じです。(15年ほど後発製品なので、さすがに実力値はAPの方が上だと思います) Rohde & Schwarz UPVはデータシートを見る限りアナログ部は一桁悪い。
ということで、こちらも測定限界に近い数値を叩き出していて値が正確かどうか不明です。
ちなみに、写真のとおりRaspberryPiもDAC基板もノー・シールドで計測してます。
にわかには信じがたい光景ですね。
もはや、正確な計測結果を得るにはAPx555(Z34が買えるような価格・・・)しかないのでは。。。
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測定系の測定をしているようですね。
持物SNSもVFA-01で盛り上がっているので、たまにはみて下さい。
投稿: yosyos | 2016年2月 9日 (火) 07時46分
オーディオアナライザーと言えばやはりHP 8903Bです。
確実な数値が得られます。
投稿: ヨコガワ | 2016年2月10日 (水) 17時09分
yosyos さん
ここまでくると測定環境もシビアです。 夜、部屋の蛍光灯(インバータ式)を付けると数値が変わってしまうので、昼間にしか計測できません。 SNS忘れてました。。。 みてきます。
ヨコガワさん
お詳しいですね。 私は使ったことがないのですが、HPの8903Bは、信頼性が高いと評判だったと思います。 ただし、発振器も歪率計も一桁ほど性能が足りません。 (開発された時代が早かったためと思います) 日本の計測器メーカーはスペックおたくだったのでしょうね。 本当にスゴイ。
投稿: たかじん | 2016年2月10日 (水) 21時25分