Archphile のセットアップ方法(RaspberryPi)
ArchphileというLinuxのオーディオディストリビューションをRaspberryPiにインストールしてセットアップする方法を紹介しようと思います。
こちらから入って Downloadsのページに移動します。
ファイルは「RaspberryPi Model B/B+用」 と 「RaspberryPi 2用」 とで分かれています。
私が試したのはRaspberryPi Model BとB+です。 ラズパイ2でも基本的には違わないような気がしています。
ファイルをダウンロード後、zipファイルを解凍します。
■イメージファイルをSDカードに転送
DDWin.exe実行ファイルを右クリックして「管理者として実行」でSDカードが見えるようになります。 同様のソフト「Win32 disk Imager」を使っても良いです。
■SDカードをRaspberryPiに挿して起動
早速RaspberryPiを起動します。 DHCPサーバーが動作しているネットワークに繋げておきます。
■I2S-DAC出力させる設定
ここからが本番、SSHにてログインします。
私はTera Termを使っています。 他のSSHソフトでもOKと思います。
この方法、知らなかったんですが、Hostの所に「Archphile.local」と入れても繋がるようです。 IPアドレスを探す必要がないので便利ですね。
Host: Archphile.local
User name: root
Passphease: archphile
Archphileにはi2sドライバの設定スクリプトがあるのですが、バグがあるらしいので最新版に入替えます。 (バグがあるのは 0.99.3 Beta)
rm /usr/bin/i2select
rm -r /root/.orig
pacman -Sy i2select
I2S-DACを設定します。
i2select
1 エンター
(IrBerryDACやSabreberry+など一般的なI2S信号を出力するHifiberryを選択)
設定が終わるとrebootしてくれってメッセージがでますが、そのまま他の設定も続けましょう。
■NASの設定(fstabの編集)
ここが、一番やっかいかもしれません。
私が所有している Rock Disk NEXT で説明します。 NASの種類によって多少異なるかもしれません。 Rock Disk NEXTはオーディオ用などと謳っていますが、私がこれを買った理由は、当時、価格が一番安かったからです(笑
nano /etc/fstab でファイルを開いてSAMBA Share部分を編集します。
該当部分はスケルトンが用意されています。 先頭の「#」を削除します。
#SAMBA Share - Share using username/paswword
//192.168.1.***/admin/Music /mnt/nas-samba cifs username=admin,password=*****,ro,iocharset=utf8,nolock,noauto,x-systemd.automount,x-systemd.device-timeout=10,sec=ntlm,rsize=8048,wsize=8096
基本的にはNASのIPアドレスと、公開しているフォルダの設定がメインです。 NASへログインするユーザー名・パスワードも入れます。 (ユーザー名adminのまま使っているのバレバレですが、インターネットには接続していないローカルな環境で使用してます。。。)
「ctrl」+「o(オー)」 後、そのままエンターで保存。
「ctrl」+「x」 で閉じます。
ここで再起動しましょう。
reboot
■webブラウザからコントロール
再起動しましたら、webブラウザからアクセスします。 ympdというwebUIが用意されています。
こんな画面が現われます。
標準状態でもWebradioが登録されているのでNASがなくても音楽は聞けます。 NASの接続がうまくいっていれば Update DBを押すと楽曲データベースを構築してくれます。
あとは、再生してみてください。
■その他の設定
Archphileの標準状態ではボリュームは効きません。 ソフトウェアボリュームを使うにはSSHにてログイン後、
/etc/mpd.conf を編集します。
mixer_type "software" <- ソフトウェアボリューム設定
audio_buffer_size "8192"
ついでに、バッファサイズを大きくしておくと曲の先頭で音切れしにくくなります。 これは私が使っているNASの応答のせいかも知れませんが192kHzFLACで頭切れが発生してました。
decoder {
plugin "ffmpeg"
enabled "yes" <- ALAC(m4aコンテナ入り) に対応させる
}
ついで、ついでです。 ALACを使うときはこのように変更します。
mpdの再起動に上記設定が有効になります。
systemctl restart mpd
または
reboot
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コメント
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ミスした部分が判明しました、音出し出来ました
「ctrl」+「o(オー)」 後、そのままエンターで保存。
エンターを忘れていました・・・ orz 情けない
SD余白への曲データ収納法、期待してます
投稿: オーシャン | 2015年4月11日 (土) 18時19分
オーシャンさん
「ctrl」+「x」のあと、「y」 エンターでもOKです。
音がでてよかったです。
投稿: たかじん | 2015年4月11日 (土) 20時27分
Godaiと申します。
以前IrBerry、Sabreberryを頒布していただきありがとうございました。
以来Volumio,lightMPDをSDカードに焼き楽しんでおりました。今回archphileを紹介していただき早速SDカードに焼いて聴いています。どれも素晴らしいですね、というか面白いですね。音の優劣は分かりませんがともかく毎日とっかえひっかえ試して楽しんでおります。今後も様々な情報よろしくお願いします。
投稿: Godai | 2015年4月17日 (金) 23時41分
たかじんさん教えてください。
Raspi BでArchphileでIrberry経由で楽しんでいます。今度はお気楽さんのMCKジェネレータ基板を使ってエレアトさんのP2Dでの再生を試みていますがうまくいきません。以前、VolumioのI2Sドライバーの出力するBCKが32fsということが話題になりましたが、Archphile のI2Sドライバーも32fs出力なのでしょうか。
よろしくお願いします。
投稿: Katsu | 2015年5月 6日 (水) 16時15分
Katsu さん
IrBerryDACはマスタークロックなしで動きますので、MCK入れてうまく動作しないときは接続しない方が問題が起こらないと思います。 お気楽さんのMCKジェネレータやエレアトさんのP2Dの仕様が分りませんので、それ以上は何とも言えません。
mpdの標準的な仕様としては、16bitデータの場合は32fsのBCK、24bit以上のデータでは64fsのBCKがでると思います。
投稿: たかじん | 2015年5月 6日 (水) 19時30分