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2015年4月 9日 (木)

Archphile でリモコンを使う方法

すでに、情報通な自作オーディオマニアの人は知っているという方も多いかもしれません。

RaspberryPiで動作するMPDを使ったディストリビューションの「Archphile 」です。 

本家は、こちら。 

Archphile00 

名前から想像できるように、ベースOSはArch Linuxとなっています。 

そう、Runeaudioと同じです。 

 

私もこちらに書き込んでくださった方から教わって知ったのですが、起動が速いのと安定した動作で気に入りました。

RuneAudioも起動は35~40秒程度と速いものの、webUIの応答が遅いのと、あれ?応答しないなって思ってwebUIのボタンをたて続けに押してしまうような行為をすると、フリーズしてしまうという不安定さを持っています。 webUIを使わずGMPCなどのMPDクライアントだけを使うなら、他のディストリビューションより一呼吸遅れるような動作だけで実用に耐える動作をしてくれます。 

 

 

Archphile は、その点問題ありません。 今のところ非常に安定した動作を見せてくれています。 

I2S-DACやNASの設定などセットアップ方法はこちらです。 

ひとついえることは、volumioやruneのように全てをwebブラウザから設定できるわけではないので、少し敷居が高いです。  

 

そして本日は、IrBerryDAC旧Model Bを使って、
赤外線リモコンで操作するための手順を書こうと思います。 

Arch Linuxは、比較的マイナーでマニアックなディストリビューションで情報量が少なく困っている人が多いと思います。 かくいう私も困りました(笑

 

■ SSHでログインする

host: Archphile.local

user: root

pass: archphile

 

■gccのインストール

pacman -S gcc

 

■RPi.GPIOのインストール

wget http://pypi.python.org/packages/source/R/RPi.GPIO/RPi.GPIO-0.5.6.tar.gz

tar xvf RPi.GPIO-0.5.6.tar.gz

cd RPi.GPIO-0.5.6

python2 setup.py install

 

一旦 rootフォルダに戻ります。

cd /root

 

■pythonスクリプトをダウンロード

wget nw-electric.way-nifty.com/blog/files/mpd_ctrl_arch.py

 

■サービスのスクリプトをダウンロード

ディレクトリを移動

cd /etc/systemd/system

wget nw-electric.way-nifty.com/blog/files/mpd_ctrl.service

 

■サービスの有効化

systemctl enable mpd_ctrl.service

サービスを開始します

systemctl start mpd_ctrl.service

 

以上で完了です。 

既にサービスを開始しているのでリモコンが効くと思います。

もちろん、次回起動後も自動でサービスを開始しますので大丈夫です。 

起動が約30秒と、爆速でこれに慣れるとvolumioは遅く感じてしまいますね。 

 

ついでに、標準のArchphileは電源を落とすとき、UIからはできず、電源をぶち切るか、SSHでログインしてシャットダウンコマンドを打つしか無かったのですが、赤外線リモコンを使うことで簡単に電源を落とすことができるようになります。 

「MENU」キー(STOPキーとして機能)のダブルクリックでシャットダウンです。  

 

■ソフトウェアボリュームを使う

/etc/mpd.conf     を編集します。

mixer_type      "software"

とするとソフトウェアボリュームが有効になります。 これでリモコンからもボリュームを操作できるようになります。  有効化はmpdの再起動後です。 

systemctl restart mpd

 

 

 

 

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コメント

ログインの必要はありますが、自分はwebminをインストールしてWebUIからシャットダウンしています。

python導入とスクリプトのご紹介ありがとうございます。早速、導入させていただきました!

mpd_ctrl.serviceで指定するスクリプト名をmpd_ctrl_arch.pyに変更して動かしています。以前、runeaudioをリモコン化できないか考えていたことがあったのですが、pythonを導入する段階で挫折しておりましたので、非常に助かりました。おかげさまで、volumioをクビにしてから、お蔵入りとなっていたリモコンが復活しましたし、いちいちSSHを使うのも面倒でしたので喜んでいます。

Archlinuxはシステム自体が軽いので、NFSサーバーとか他にも使ってみたいのですが、仰る通り、debianと違い情報が少ないので、先は長いかもです。

kaamuraさん

なるほど、そういう手もあるんですね。 勉強になります。 ありがとうございます。 ympdにシャットダウンコマンドを入れてもらいたいなって思いました。 

hide さん

失礼いたしました。 mpd_ctrl.serviceを修正しました。 確かにarchは余計なものが走っていないので動作は軽くしやすいですね。 起動の速さはsystemdによる部分とarchのプロセスの少なさとで実現できているんだと思います。

RaspberryPiはSDカードの速度にも依存するのでclass10カードは必須で、その中でも高速なタイプを選択するのが吉ですかね。 サーバ用途だと特に速度が求められるような気がします。

アドバイスありがとうございます。 現有のNASがNFSに対応していないので、Pi2+USB-HDDの組合せを考えていました。

手持ちのSDカードで試してみましたところ、おそらく気のせいだと思いますが、何となく音がスッキリしたような。・・・。 あとは、不要プロセスを削ってみます。転送速度とか評価する方法はあるのでしょうか。

今は、SAMBA導入でハマっています・・・。

Archphileのご紹介ありがとうございました。

SDカード作成後、ものの数分で再生することができました。随分簡単になったものですね(^^;
以前、RasPiに一からArchを導入したことがあったのですが、結構大変でした。それでもArchに拘るのは、私も含めて一部の人間には数々のLinuxの中でも音が良いと感じているからですが。

IrBerryDACとも相性が良くて、本当に素晴らしい音だとおもいます。

hide さん

fstab設定ですね。 うまくいかないNASだと苦労するかもしれません。
私のところではnfsとcifs(smb)とで明確な差が感じられませんでした。 nfsなのにtcp接続だから思ったより低負荷になっていないのかもしれません。

えふさん

素のArchlinuxからのセットアップは大変でしょうね。 情報が沢山あるRaspbianでも面倒です(笑
OSによる違いは確かに音にでるようです。 不思議ですね。
Archphileの音は存在感が濃厚でみずみずしいように感じます。 少し緊迫したlightMPDより聴き疲れが少ないので長時間聴き続けられますし、ゆったりとリラックスしても聴けるように思います。

まあ、volumioのふわっと広がる残響音の心地よさとPCM5102の低レイテンシ・フィルタとの組み合わせはBGM的に聴くのにはいいなって思います。

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