SqueezeBoxをRaspberryPiで作る
SqueezeBoxというモノをご存知でしょうか?
インターネットラジオ端末に機能がちょっとついたようなモノではありますが、いわゆるネットワークを利用したオーディオ機器です。
ネットワークオーディオの先駆け的存在です。
ユーザーインターフェースはWEBブラウザ上に出てきます。 が、このUIがとても洗練されていて、SqueezeBoxユーザが他の機種(システム)には移行できない。 と口を揃えて言うのが分るような気がします。
幾つかの種類がLogitechから販売されていました。 元々はLogitechが開発元ではなく、Slim Devices社という会社が開発し、Logitechに買収されています。
このSqueezeBoxはネットワークオーディオの先駆け的存在で、LINNのネットワークプレーヤやMPD登場より遥か前、2001年にSliMP3という端末を発表していました。
先進性があり過ぎで、LANを介してオーディオデータを流すとか、意味あるの? っていうレベルです。 2001年といえば初代iPodが登場した年で、誰かが宇宙を旅した年かもしれません。
システム的には、楽曲を管理・配信する「サーバー」と、音を鳴らす「再生端末」、そして「コントローラ」に別れる点は、UPnPをベースにしたDLNAのシステムに近いように思います。
DLAN(UPnP)の場合は、それぞれ「(DMS)サーバー」「(DMR)レンダラー」「(DMC)コントローラ」にあたる。 ネットワークオーディオの基本構成なのかもしれません。 微妙に複雑です。
サーバー(Logitech Media Server 以後 LMS)は、PC上のソフトウェア、もしくはNASに内蔵されたLMSのどちらかひとつが必要です。 QNAPやBuffaloの一部のNASに内蔵されてたようです。
コントローラは、WEBブラウザがあれば何でもOK。 iPhoneやAndroidから操作するアプリもあるようです。
実際にRaspberryPi用の再生端末ソフトウェア 「piCoerPlayer」 とPC上のサーバーソフトウェア「Logitech Media Server」 との組み合わせで音を鳴らしてみました。
DACには都合上IrBerryDACを使いましたが、赤外線リモコン機能は動きません。
まず、piCoerPlayer のデータをSDカードに転送します。 容量は60MBと小さくあっという間に出来上がります。 SDカードの容量も128MBあれば間に合ってしまいますね。
SDカードを入れたRaspberryPiを起動します。 LANは繋げておきます。 画面もキーボードも何も接続しなくてOKです。 DHCPが割り当てるIPアドレスも気にしないで下さい。 LMSが見つけ出してくれます。
次に、PC上のサーバーソフトウェア LMSもインストールします。 とりあえず、アカウントなどは入れずに使うことにします。
デスクトップにショートカットができますので、クリックするとLMSコントロールパネルが起動します。
ステータスを見るとサーバーが走っているのが判ります。 初回起動のときに、何か別の画面がでたような気もしますが、忘れてしまいました。 スミマセン。
インフォメーションタブを開くと、LMSのIPアドレス や 再生端末のIPアドレスが見えます。
下にスクロールすると、piCorePlayerがちゃんと認識されています。
ここまで来れば半分は終わりです。
さて、早速、ネットラジオを鳴らしてみましょう。
まず、I2S-DACを設定してみます。 3.5mmジャックから音をならすのであれば、この項目は飛ばして良いです。
WEBブラウザから、piCoerPlayerのIPアドレス:8077 にアクセスします。
この例では http://192.168.1.5:8077
2014年後半以降、新しいバージョンはポートナンバーを指定しない(80)でアクセスできるようになりました。
こんな画面が現われますので、Squeezelite settings をクリックします。
I2S-audio DAC(HifiBerry or Sabre9023)を選択して「Submit」を押します。
すると、こんな画面が出ます。 main ページに戻ってSqueezeliteをリスタートしてくれってことなので、戻ってリスタートしてみます。
と言っても、このボタンを押すだけ。
止めて、スタート、したらしいです。。。 とりあえず、この画面はほおっておいて次に行きましょう。
今度は、サーバー側 LMSの画面をWEBブラウザで開きます。
http://127.0.0.1:9000 にアクセスします。
LMSコントロールパネルの「advanced」タブから「Web Remote Control」を押しても下記が開きます。
こんな画面が出てきます。 PC内部の楽曲を鳴らすことができます。
今日はネットラジオを聴きますので、ここではセッティングに進んでプラグインを追加します。
セッティングのPlugins タブを開いて、一番下まで行きます。 そこに
http://j774plugin.googlecode.com/git/repo.xml
をコピペします。 これが 「らじる&ラジコ プラグイン」 のアドレスです。
Applyボタンを押します。
しばらくすると らじる&ラジコ プラグインが表示されますので、enable へチェックを入れてもう一度、Applyボタンを押します。
このようにプラグインのリストに表示されて、enableにチェックが付いていれば、セッティングは終了です。
元の画面(http://127.0.0.1:9000)へ戻りましょう。
どうでしょう。 左側のメニューの中のRadio欄に「らじる&ラジコプラグイン」がありますでしょうか。
それをクリックすると自動的にエリアが選択されていて聞くことができるラジオ局一覧が登場します。 あとは、再生マークを押して聞くだけです。
なんだか、Linuxコマンドに一度も触れずに終わってしまいました。 拍子抜けするくらい簡単です。
radikoの音声も特に途切れなく、普通に聞けています。 ネットラジオをRaspberryPiで聞くなら、このシステムはとても便利で使いやすいと思います。 radikoエリアフリーに対応したら鬼に金棒、虎に翼、駆け馬に人参。 素晴らしいシステムになること間違いなしです。
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おはようございます。
各クライアントPCに入れてLMSの音源が聞ける
「SqueezePlay」というソフトも無料で公開されています。
フォントの交換が必要ですが日本語も問題ないです。
UIは「Squeezebox Touch」と同じとなってますので
使いやすいと思います。
squeezeslave
https://code.google.com/p/squeezeslave/
参考:
rapi-log
http://d.hatena.ne.jp/rapids827/20110803/1312385239
投稿: tx2 | 2014年4月 9日 (水) 06時43分
tx2 さん
なるほど、こういうクライアントソフトもあるんですね。 奥が深いです。
ことろで、SqueezePlugを試しているのですが、できることが多くて、いまだ
セットアップできていません。
tx2さんはServerとPlayerは、何を選択しましたか?
黒松内さんの説明のページとは、既にバージョンが違っているらしく
メニューの内容が色々と異なっているようで。。。 撃沈しております。
piCoerPlayerの簡単さとは対照的ですね。
投稿: たかじん | 2014年4月 9日 (水) 22時28分
たかじんさん、こんばんは。
黒松内さんの説明ではサーバーのインストールの説明が
無いですね。恐らく別途PCかNASにインストールしていたの
でしょうか・・・。途中まではそんなに変わりません。
とりえあえず、どーだったか忘れてましたので
16GBのSDカードに仕込んで再チャレンジです(苦笑)
あとSSHのコンソール画面は大きくしましょう。
※Teta Term愛用です。
ID: root
パスワード: nosoup4u
SSHでログインしてSSH-keyを作る&自動アップデートは省略。
Main Menu(The Ultimate Platform For Medira-Server)画面
Basic Configrationの画面を選択すると出るので下記を実行。
・Expand_RootFS ← ファイルシステムをイメージファイルの
大きさより戻してくれまます。
リブートしますのでSSHで要再ログインです。
・TimezoneはAsia/Tokyo
・Hostname,Password変更はお好みで。
<Retum>でMain Menuに戻る。
・Advanced_Configuration ← SambaはWindowsマシンから
フォルダ認識できるので
インストールしておきましょう。
<Retum>でMain Menuに戻る。
・Server and Player
・Install a Media Server ← まずはServerからインストール
・LMS Install Logitec Media Server
※バージョンは1の「Latest 7.8 nightly」で問題無いです。
とりえず「YES」押し続けて少し待ちましょう。
<Retum>でServer and Playerに戻る。
・Server and Player
・Install a Media Player
・SqueezeLite
・Install (Install Squeezelite)
最後に「Please choose a Logitec Server (LMS) to Connect to!」
という画面が出てくるがAutodiscoveryにしとけば良いと思う。
どうせLMSのアドレスがわかってれば変えられるし。
・Pluse choose a sound card to use with squeezelite:
HiFiberry_DAC ← I2S接続DACの我々はコレでOK。
あとはMain Menuまで戻ってreboot
http://squeezeplug:9000/
投稿: tx2 | 2014年4月10日 (木) 02時59分
tx2です。
とりあえずSqueezeLiteでのFLACファイル、ネットラジオ再生は
問題ないんですが「らじるこプラグイン」がうまく認識してくれません。
QNAP TS-112 NAS または VortexBOXをサーバーに
しているLMSなら問題なく認識できてるのですが・・・
投稿: tx2 | 2014年4月10日 (木) 03時48分
Tera TermのSSHでrebootを繰り返してたら
らじるこプラグインが認識できました。
よし寝る!
投稿: tx2 | 2014年4月10日 (木) 04時21分
あらなんとNASのマウントまで出来てしましました(^^;
LMSはRaspberryPiにあるのでSABA(CIFS)かNFSで
マウントできるNASで問題ないですね。
あとRaspberryPiのUSBポートにUSB-HDもマウントで
きますね。試してませんが設定がちゃんとありました。
http://www.tx-2.net/img/pi_05.jpg
投稿: tx2 | 2014年4月10日 (木) 07時30分
tx2さん
ありがとうございます。
先ほど、ようやく設定ができて音が出たところです。 らじこプラグインを入れたら
他のRadioがリストから消えてしまいました。 しかもらじこがエリア不明なため
再生できず。。。
と思って、再起動したらできました。 こりゃ、情報をまとめて公開しないといけないですね。
せっかくの素晴らしいユーザーインターフェース。 ネットラジオを聞くのであれば
Squeezeboxは優れたデバイスと思います。 もちろんNASを接続してFLACやMP3を
鳴らすのもいいと思います。
リモコンを利かせられないんでしょうかね。 SqueezeServerのコマンドコントロール
方法がわかれば、pythonプログラムでどうにかなりそうですが・・・
投稿: たかじん | 2014年4月10日 (木) 20時37分
たかじんさん
>こりゃ、情報をまとめて公開しないといけないですね。
日本では未発売な製品だったため「知る人ぞ知る製品」に
なっちゃったのが残念ですねえ。UIはちゃんと日本語対応
してるのに・・・
あとネットラジオ以外でミュージックプレーヤーとしての
使いやすさにも注目してほしいところですね。
>リモコンを利かせられないんでしょうかね。
製品にはリモコン付いてくるんですが、みなさんPCとか
スマートフォンアプリでコントロールするのが一般的なものでw
私はiPad&iPhone5sで「iPeng」というAppでコントロールしてます。
必要があれば純正リモコンは差し上げますよ?
あーでも英語ですが「squeezeboxwiki」にIRのコマンド集が
あったかなあ・・・
squeezeboxwiki
http://wiki.slimdevices.com/index.php
Remote IR codes
http://wiki.slimdevices.com/index.php/Remote_IR_codes
投稿: tx2 | 2014年4月10日 (木) 21時48分
tx2さん
おっしゃるように、洗練されたUIはラジオもNAS内データも共通ですね。
リモコンは、IrBerryDACの方のリモコンのことを書きました。
海外の方もvolumioでリモコンを動かしている人がいらっしゃいます。 けど、LIRCというソフトをインストールして処理しています。 このソフトは、GPIOをusオーダーの高速スキャニングを常にしているため、CPU負荷が大きいのです。
一方、IrBerryDACではリモコン受信をPICが担当しているため、linux側は1秒に10回ほどGPIOを読むだけで受信できるようにしています。
CPU負荷をなるべく抑えながら音楽を再生をしてみよう。 という挑戦です。
そのシステムをsqueezeBoxにも適応できないかなっと思いました。
LMSには、CLIプラグインがあるようですが、なんとソケット通信によるコマンドラインインターフェースなんですね。 敷居がぐっと上がりました(笑
ソケット通信の本でも買ってこないといかんですね、これは。
投稿: たかじん | 2014年4月11日 (金) 20時54分
そうそう、赤外線リモコンの受信は、400us~600usくらいにパルスを監視するため、分解能的にいうと10usから20usくらいが必要です。 これが100usくらまで粗くなると受信しにくくなったり、誤動作、誤受信の可能性が高くなってきます。 LIRCというソフトウェアは専用のドライバをいれて高速にGPIOをスキャンするという、かなり凝った構造をとっています。
機能も豊富で、すばらしいソフトと思います。 しかしRaspberryPiにはちょっと重たいようで、他の負荷が殆どないような状態で使っても受信しにくいという情報がありました。
SqueezePlugをTOPコマンドで監視していると、時折90%を超えるような負荷が発生していますので、これ以上は厳しそうな気がしています。 よく音切れしないものだと関心しています。
投稿: たかじん | 2014年4月11日 (金) 21時12分
たかじんさん、こんばんは。
「IrBerryDAC」無事に届きました、ありがとうございます。
部品がそろい次第、作成したいと思っております。
現状ではコントールアプリ頼るのが一番ですかね・・・
とりあえず無料で使えるのは・・・
・Webブラウザから
http://:9000 or http://squeezeplug:9000/
・Android SqueezeboxControllerApp
http://downloads.slimdevices.com/SqueezeboxControllerApp/Squeezebox-5.apk
・Apple iPad、iPhone、iPod touch
Logitech Squeezebox Controller
http://samulife.com/iPhone/itunes-account
※規約的には違反だそうです。
投稿: tx2 | 2014年4月11日 (金) 22時26分
tx2さん
ですね。 アプリから操作するのがよいと思います。 ちゃんと日本語もでますし、
楽曲情報、番組情報も表示されるのがいいですよね。
私の使っているPCがデスクトップで、ちょっと音がうるさくて音楽を聴く
ときには電源を落としておきたいというだけなんです。
投稿: たかじん | 2014年4月12日 (土) 00時17分
らじるこプラグインが「Radikoプレミアム」に対応したようです。
350円で全国のネットラジオがLMSで聞ける!
かも・・・(^^; 試して無いので。
http://code.google.com/p/j774plugin/
投稿: tx2 | 2014年5月 2日 (金) 23時05分
tx2 さん
おぉぉぉぉ うれしい情報ありがとうございます。
やりましたね。 全国のラジコが聞けるなんて素晴らしい!!!
投稿: たかじん | 2014年5月 3日 (土) 19時17分
あいかわらずココでは異端(?)のIrBerryDAC+piCorePlayer使ってますが
piCorePlayerのバージョンを1.6に上げたところ、音質が上がったような
気がします。まあ気のせいかもしれませんがw
投稿: tx2 | 2014年6月15日 (日) 21時21分
Logitec Media Server(LMS)の最新版(BETA)は「7.9」になりました。
http://downloads.slimdevices.com/nightly/index.php
投稿: tx2 | 2014年6月15日 (日) 21時38分
tx2さん
piCorePlayerの軽さ、小ささは素晴らしいですよね。 これで音も良かったら本当に良い。
radikoの48kbpsというビットレートをどうにかして欲しいところでもありますが。
希望としては、FM波を超えて欲しいです。
LMSもバージョンアップですか。 本当に進化し続けている感じですね。
投稿: たかじん | 2014年6月16日 (月) 21時19分
どもです。
piCoerPlayerが1.17aまでバージョンアップしてたんですが、
web設定は1.16までは:8077 だったのが1.17から
:80 または に変わりました。
あとUIが少し洗練されたかなw
投稿: tx2 | 2014年9月10日 (水) 01時25分
tx2さん
いつも情報ありがとうございます。
思わぬところで、仕様が変わるんですね。
投稿: たかじん | 2014年9月10日 (水) 22時19分
はじめましてKAZUZUと申します。
piCorePlayerのインストールを調べていたらこちらのHPにたどり着き、大変参考にさせていただいております。
現在Squeezeboxを所有しておりますが、製造中止になってから、ラズパイでpiCorePlayerのインストールして有線で接続稼働までできたのですが、無線ドングルの接続が上手くいきません。
もし、接続方法をご存知でしたら教えていただきたく、こちらに書きこみさせていただきました。
ラズパイはRaspberry Pi Model b
WifiドングルはPLANEX
を使用しております。
投稿: kazuzu | 2016年2月 7日 (日) 08時35分
kazuzu さん
Wifiドングルが認識しているかどうかですね。 自動で認識していなければとても敷居が高くなります。 カーネルにwifiドングルドライバがなければ、諦めた方がいいかもしれません。
lsmodコマンドで、wifiドングルのドライバが組み込まれたかどうかを確認するのが最初だと思います。
投稿: たかじん | 2016年2月 7日 (日) 11時18分
早速のご回答ありがとうございます。
Wifiドングルは認識しているようですが、piCorePlayerのWifi設定画面をONにしてもWifiでは繋がりませんでした。
もう少し勉強してみます。
今後もたくさんの記事を期待しております。
投稿: KAZUZU | 2016年2月 7日 (日) 19時12分
お久しぶりです。
久々にpiCorePlayerの最新版2.05をインストールしてみましたところ
ベータながらLMSがインストールできるようになってました。
音楽データをUSBメモリとNASをマウントして問題なく再生するところ
まではできました。
正式に対応してくれればラズパイ+IrBerryDAC1個で完結するので
完成が待ち遠しいところです。
投稿: tx2 | 2016年5月20日 (金) 20時03分
tx2 さん
piCorePlayerも開発が続いて、どんどん進化していますね。
squeezeboxは復活しないのでしょうか。 2001年では、あまりに登場が早すぎて世間がついていけてなかったように思います。
今ならもっと広く受け入れられるような気がします。
投稿: たかじん | 2016年5月20日 (金) 21時51分
お久しぶりです。
5ちゃんねるに掲載した記事を元に更新・再構成したpiCorePlayerのWikiを作成致しました
稚拙な出来栄えですがよろしければ閲覧くださいませ。
piCorePlayerでSqueezebox Touchっぽいものを作る@Wiki
https://wiki3.jp/sqbt
投稿: tx2 | 2019年9月15日 (日) 10時08分
tx2さん
すばらしいwikiですね。 piCorePlayerをステップバイステップでここまで詳しく説明されているサイトは見たことありません。
タッチパネルの画面、いいですね。日本語対応も。
投稿: たかじん | 2019年9月18日 (水) 23時37分