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2014年4月 6日 (日)

ニール・ヤング氏が設立したPonoMusicが開発したハイレゾ音源対応音楽プレイヤー「PonoPlayer」

4億円以上を集め名だたるミュージシャンが絶賛するハイレゾ音楽プレイヤー「PonoPlayer」は一体何がすごいのか?

という記事があのニュースサイトに掲載されました。 3/18の事です。 

Pono00

なぜか私のブログもこの時、一時的にアクセス数が伸びています。

原因は、コレ!

Pono02

プリリンギングについて書いた記事が、リンクされていたのです。 びっくり。

今、読返してみると、さほど優れた記事とも思えない拙い文章なのですが、簡素に特徴をまとめているのかもしれません。

 

 

 

それはさておき、

ニールヤング氏のこのプレーヤー。 何やら面白い構造になっています。

昨今のポータブルプレーヤーは、サイズを小さくするため、電源には電解コンデンサなど一切使われず、セラミックコンデンサで済ませてしまうケースが殆どです。 

しかし、PonoPlayerは大きなコンデンサを積んで音質に配慮しているのが覗えます。

Pono01

 

オーディオアナライザで測定しても、デカップリングコンデンサの違いはあまり出ないのですけど、実際に音楽を鳴らすと電源デカップリングコンデンサがセラコンのみの場合と、セラコン+電解コンデンサでは明らかに違います。 

文章で表現するのが難しいのですが、音楽性や躍動感、グルーブ感、そして残響感がまるで違うのです。 

 

これは、測定器が悪いという意味ではなく、測定に使う信号が連続の正弦波で、音楽信号のように常に電圧レベルが変動しているものから、かけ離れているからだと思います。

連続信号だと、電源に流れる電流が一定のためそこで安定してしまいます。 

ところが音楽信号は、ドラムの「ドン」「カン」の瞬間などで、ものスゴイ電流が必要とされます。 その瞬間的な大電流を供給するのがDACや出力OPAMPの近傍に配置されたデカップリングコンデンサなのです。 配置がちょっと遠くなるだけでも音に影響がでます。 種類や容量を変えても音質へ影響がでるは、自作派のみなさんの知る頃るところですね。 デカップリングコンデンサが無いなんて、考えたくもありません。

適切な部品を適切な位置に配置して、適切な配線パターンとすることがいかに重要であるかは、知っておくべきです。 

S/N比やダイナミックレンジ、歪み率などの数値は正弦波で計測されており、その数値だけで音質を表すことはできないということです。 

ということで、PonoPlayerの構造が音質的に意味があるのか、否か。 結論は、わかりますね。

 

ただし、このプロモーションは少々ずるい。

スタジオ品質の音源が手に入る立場の人が手がけている(スタジオ品質の音源を使って試聴してもらっている)のと、ビデオに出てくる人があまりに著名なアーティストばかりです。 Kickstarterで出資を集めるには出来すぎな気がしないでもありません。 

願わくは、このスタジオ品質の音源を、妙な加工をしないで、そのまま一般販売して欲しい。 ってところです。

 

 

昔、勤めていた会社の先輩が一時期、小さなスタジオのレコーディングエンジニアだったのですが、ミキシングした音をDATに入れて、レコード会社(CDのプレス会社)へ納品して、完成したCDの音を聴いて愕然としたって話を聞きました。  1日に何枚のディスクをマスタリングしているか知らないけど、やっつけ仕事にもほどがある。 なんて言っていました。 

その音の違いを聴いた訳ではないですが、納品のDATの音(スタジオ出荷の音)を聴かせてもらって、音のすごさは印象に強く残っています。 ボーカルの生々しさは、もう、その場で歌っているかのよう。ギターやドラムの音も異常にソリッドでキレが抜群でした。 あのDATをコピーしてもらえば良かった。。。

 

 

 

 

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他の方の記事も興味深いものがあります。


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