Select Your Language

免責事項

  • 本サイトの情報の利用、内容、サービスによって、利用者にいかなる損害、被害が生じても、著者は一切の責任を負いません。ユーザーご自身の責任においてご利用いただきますようお願いいたします。

    本サイトで頒布している基板およびキットは、技術者、またはそれに準ずる電気的知識をお持ちの電子工作ファンの方のためのものです。一般のオーディオファンの方のためのものではありません。
    また、頒布基板およびキットは、いかなる条件でも動作を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。

    電子工作では、火傷、感電、火災などの可能性があります。十分に注意をして作業して下さい。

    営利目的のご使用は認めておりません。 記事の転載や、基板・キットの商用利用の方は、ご連絡ください。学生やサークルの学習目的でまとめてご購入する場合は特別価格でご提供させていただきます。
無料ブログはココログ

スポンサー

« DACに使用するIV変換の検討 (4) | トップページ | 木漏れ日 »

2013年12月17日 (火)

DACに使用するIV変換の検討 (5) nonNFB特許回路について

電流電圧変換合成出力装置

Iv011

こちらの特許回路ですが、近年、巷で流行ってきているベース接地受けで無帰還のIV変換+差動合成回路です。  

ご覧のように、少ないデバイス数ながら、とても良くできた回路と思います。

かなり大雑把に要約しますと

 

■カレントミラー回路が3つあり、2つのカレントミラー回路(CM2とCM3)の電流出力同士に抵抗をぶら下げることで電圧を得る。

■カレントミラー回路は、LEDでエミッタ電位を嵩上げしたベース電流補償型とする。

■そのLEDは省略してもよいが歪率は2桁ほど劣化する。

■TRをFETに置き換えてもよい。

■バランス出力回路を追加してもよい。

■入力TRのコレクタ間にコンデンサを入れてLPFを構成してもよい。

■負帰還がない。

 

といったところでしょう。  「 ~してもよい 」 という表現は、なるべく特許の及ぶ範囲を広く取ろうとする言い回しです。 あまり気にしないで下さい。

 

私が思うに、この回路の素晴らしい点は、回路規模が小さく、IV変換と差動合成を一気にできているところです。  この回路構成からNFBがかけられないのは、少し残念ですが、カレントミラー回路を工夫することで十分なリニアリティを確保して、NFB無しでもわりと低い歪率を実現しています。 

今、書店で売っているMJ無線と実験の記事では、IV変換抵抗を10kΩくらいのボリュームに置き換えて可変ゲインとしていますが、カレントミラーは、こちらの方が精度が高いと思われるので、あの回路で自作するなら、ベース電流補償型カレントミラーにする方が良いかもしれません。

まあ、特性と音質は一致しないことも多いので何とも言えませんが、この特許回路は、なかなか面白いと思いました。

2009年に出願しているようです。 4年前の新回路です。 

 

たった13個のTRで差動合成まで出来る素晴らしい回路です。 おそらく実用的には、この後に出力バッファが必要と思いますが、オペアンプにはない構成のディスクリート回路で、とても面白いと思います。 色々な人が真似をして流行るのは分かります。 音を聴いてみたいなと思う回路のひとつです。 

 

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへブログ村に参加してみました
他の方の記事も興味深いものがあります。


« DACに使用するIV変換の検討 (4) | トップページ | 木漏れ日 »

DAコンバータ」カテゴリの記事

コメント

Awesome post! I will keep an on eye on your blog.

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: DACに使用するIV変換の検討 (5) nonNFB特許回路について:

« DACに使用するIV変換の検討 (4) | トップページ | 木漏れ日 »

サイト内検索(new)

2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28