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2013年11月10日 (日)

DAC実験 PCM1792A デジフィルバイパス

PCM1792A基板として、デジットのキットを使わせていただきました。
 
このキットは、殆ど素のDACの状態に近く、最低限の周辺部品しかないのと、ICが実装済みですので、ちょっとした実験には最適です。 こんな便利なものを用意してくださってありがとうございます。 
 

Dactest01

 
このキットで、ちょっと驚いたのは実装されている部品がリフローではなく、手付けされているという点です。 秋月のキットの実装済みというのはリフローなのですが、さすが大阪という感じですね。
きれいな手ハンダでOKだと思います。
 
DAC基板のとなりにあるのは、オプティマイズさんのMAX2基板。

久しぶりに使わせて頂きました。 こちらも、ホントに便利なものをお手ごろ価格で提供されていて助かります。 オプティマイズさんにお世話になるのは、これで3回目です。 前回までの2回は仕事で使いました。 別のキットですけど。

 

さてさて、本日は、実験の第一段階をクリアしたので、そのご報告です。

PCM1792Aは内蔵デジタルフィルタを「シャープロールオフ」と「スローロールオフ」の2種類から選択できます。 方形波応答とインパルス応答を見てみましょう。

サンプリング周波数は48kHz、フルスケール信号(0dB)です。

インパルス応答の波形がサカサマなのはご愛嬌ということで。 プローブで掴みやすいほうが逆相だったというだけです。 ちゃんと+側も出ています。

 

■シャープロールオフ

Sharp_1ksqa 

Sharp_1kpls 

 

■スローロールオフ

Slow_1ksqa 

Slow_1kpls 


方形波応答時、波形がクリップしているのがちょっとだけ気になります。 -3dBくらい減衰させてあげると、本来のリンギングが乗った波形が見ることができます。 このあたりは音を聴いてみて判断するしかないですね。 

さてさて、今回の実験の目玉です。

 

 

■デジタルフィルタバイパス(NOS)

Nos_1ksqa 

Nos_1kpls 

正弦波もとってみました。 カクカクしているのが見えます。 1kHzです。

Nos_1ksin

いかがでしょうか。 

このDACシリーズでは、本来は48kHzでのデジフィルバイパスは規定外なのですが、ちょっとした工夫で出力が出せるようです。
 
プリエコーが一切ない音は、実は結構ガツンと来る力を持っています。 しかし、DAC後に強力なアナログフィルタを入れてあげないとエイリアシングが盛大に混入してきて計測上はひどい値になってしまいます。 
 

    .....音は、まだ聴いていません。

その後の回路や構成は、現在、考案中です。 

 

期待はしないで下さい。 

ちなみに、サラっと書いていますが48kHzDFバイパスで正常な波形を得るのは、ちょっと苦労しました。  MAX2さんのおかげです。 



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コメント

イエーイ!(意味不明)

前回の波形の上側はPCM179xに-30dB程度の信号と予想していましたが
下側はなんとNOSでしたか。なぜマルチビットDACのような波形が並んでいるのか疑問でした。

黒田徹さんがPCM55を使ったDACの製作記事で
NOSで問題になりやすいのはイメージノイズとの混変調ひずみだと書いていました。
2倍以上のOSではIMD2が発生しても可聴帯域外になるのもOSの利点の一つなのだそうです。
このIMD2はSHAが必要なDACではより問題になりやすかったのだと思います。

NOSDACの作例は緩めのフィルタのことが多いですが、たかじんさん流のフィルタとその解説を楽しみにしています。

もしかしてNOSDAC製作への序章ですか?
わたし、気になります

電流出力ですけど、オシオは電流波形ですか?
何V出力させるとまずいのか少し気になりました。

mr_osamin さん    いえーぃ  (意味はあるの?

hen さん
正解です。 さすがですね。 
-30dBの波形をトリガーするために下の段は0dBで出力させていました。
周波数は10kHzで、8倍OSのときの波形です。 
デルタシグマのOSをデフォルトの64timesから128timesへと変更してみました。

今回は、1kHz NOSの波形。
おっしゃる通り、折り返しノイズは、かなり厄介ですね。 96kHzサンプリングの
ソースでNOSなら実用上アリ。 だと思っています。

エリーさん
序章の序章ですね。 基礎検討段階です。
波形は、抵抗によるIV変換の電圧波形です。 電圧が2.75Vくらいで歪みが
発生してきています。  抵抗IVは、ちょっと実用上問題アリですね。
電圧の振幅が取れず、S/N的には不利すぎです。 

ということで、IVにパッシブ抵抗という線は消えました。

データシートと照らし合わせてどうやって48kHz NOSで出したのかを考えていましたが、BCKから4xfsまたは8xfsのLRCKを作り直して、モノラルデータをゼロ次ホールドで出していると推察しました。

AUDIY さん

PCM1792Aの外部デジフィル入力モードでステレオで動かしていました。
(データシート Figure 40 の DFMS = 0)

8fsにしている点は、ご推測の通りです。

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