Select Your Language

免責事項

  • 本サイトの情報の利用、内容、サービスによって、利用者にいかなる損害、被害が生じても、著者は一切の責任を負いません。ユーザーご自身の責任においてご利用いただきますようお願いいたします。

    本サイトで頒布している基板およびキットは、技術者、またはそれに準ずる電気的知識をお持ちの電子工作ファンの方のためのものです。一般のオーディオファンの方のためのものではありません。
    また、頒布基板およびキットは、いかなる条件でも動作を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。

    電子工作では、火傷、感電、火災などの可能性があります。十分に注意をして作業して下さい。

    営利目的のご使用は認めておりません。 記事の転載や、基板・キットの商用利用の方は、ご連絡ください。学生やサークルの学習目的でまとめてご購入する場合は特別価格でご提供させていただきます。
無料ブログはココログ

スポンサー

« 50万アクセス | トップページ | ブログのなまえ »

2013年11月 1日 (金)

TI バーブラウンの24bit以上のDACを比較してみる

TI(バーブラウン)のDACはラインアップが多くてどれを選択するか迷います。

Pcm1792

この型名にはちょっとしたルールがあります。 PCM179x とDSD179xは、実は機能的に殆ど一緒なのです。 勘違いすることもあると思いますが、PCM179xでもDSD信号を受信できます。

両者の違いは、DSD入力ポートがPCMと共通か、独立かです。 DSDxxxxの方が独立した入力ポートを備えています。

ざっとまとめてみると下記のような3種類しかないことに気が付きます。

Bb_dac

世界最高音質のDACのひとつであるPCM1704がマルチビットDACの頂点だと思います。 しかしながら、既に製造中止しているのかTIのwebでは新規デザインでは推奨しないとなっていますので、今回は比較対象から外しています。

 

上の表の色分けした3種類は、主にデジフィル特性が異なります。 ゆえに最終出力のSNRやTHDに違いが出ているんだと思います。 いずれもsharpロールオフ/Slowロールオフと内蔵デジフィル特性を選択できます。  また特徴としては入力のサンプリング周波数によらず全て8倍オーバーサンプリングできるという点は優れていると思います。 アナデバやウォルフソンのDACは、48kHzが8倍、96kHzは4倍、192kHzは2倍と入力レートに合わせて倍率が異なります。

 

 

PCM1791ファミリー

<PCM1791A PCM1793 DSD1791 DSD1793>

電圧出力 2.1Vrms   後段の回路がシンプルにできます。

Filt1791

 

PCM1792ファミリー

<PCM1792A PCM1794A DSD1792A DSD1794A>

電流出力 7.8mA  最高性能を目標として作られた。 デジフィル特性は、半端ない。

Filt1792

比較例としてES9018のデジフィル特性も載せておきます。

Filt9018

 

PCM1796ファミリー

<PCM1795 PCM1796 PCM1798>

電流出力 4.0mA  1792よりは1791ファミリーに近いデジフィル特性。 1795は後から登場して32bit入力へ対応している。 出力電流は1792ファミリーに比べて半分程度。

Filt1796

 

やはり、最高性能のDACを作ろうとした場合、多くのメーカーは1792ファミリーを選択しているようです。 音質にも違いがあるようです。

電流出力タイプは出力が高インピーダンスのため、DAC-outからI/V変換するまでの配線を極力短くする必要があります。

基板を頒布・販売されているものの多くは、I/V変換を色々な構成をとることを可能にするため、この部分で一旦基板を分割しています。 メーカー製のDACはさすがにこの部分を最短で接続しノイズの混入を防ぐのと同時に、DAC-ICのアナログ部とフィルタ部の電位ずれを防ぐようなレイアウトをしています。 音質に関与する重要な部分ですから当然の処置です。 この違いは、「作って楽しむ」のと「音質を確保する」立場の違いが生み出したものだと思います。

ただし、1792ファミリーのように電流値が大きいと、相対的にインピーダンスが低くなるためSN的には多少有利になります。  データシートの測定条件の回路図を見ると、一旦大きな電圧(9Vrmsや4.5Vrms)にしてから差動合成をしていることから、意図的に有利な数値を出そうとしていると思います。  DACを作るうえでは参考になりますね。 

実際にはDACのアナログ出力は2Vrmsへと落とさなければなりません。 一応ガイドラインがあって、オーディオ機器のアナログ出力は2Vに統一しましょう ということになっているからです。 

デジタル機器以前のものは300mVや150mVと低い。(カセットやチューナー) SN比などの条件は、アナログ電圧が高いほうが有利になります。  古いアンプが、やけに増幅率が高くボリュームを僅かしか上げられないというのは、そういった歴史があるためです。

 

 

※この3種類の他に、新しいPCM5100シリーズもありますが、高級オーディオを狙っていないので、対象外としました。 ただ、音質は良いという評判もあるようですから、そのうち調査対象に加えるかもしれません。



« 50万アクセス | トップページ | ブログのなまえ »

DAコンバータ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
オーディオ初心者です。

実はケンウッドのDPF-7002というCDプレーヤーを使っていたのですが、引越しの最中に落としてしまい本体前面が激しく歪んでしまいCDを入れることも出来なくなってしまったので、別のCDプレーヤーを買おうと思っているのですが、この機種は外部DACとして使うと良いと知り、TEACのCD-P650という安価なプレーヤーを接続して使おうかと考えています。

しかし、カタログを見るとこちらにはBurrBrown製「PCM1791A」が採用(個数不明)されているそうで、DPF-7002には同じBurrBrown製の「PCM-1702」が8個も搭載されているらしく、素直にCD-P650自身のDACを使うか、あえてDPF-7002を仲介させるか悩んでいます。

まだCD-P650を買っていないので、DPF-7002を利用したほうが良い結果になりそうなら安くついて助かるのですが、お知恵を拝借できないでしょうか。

せんどくんさん

DPF-7002の音が気に入っていて、今後も使いたいと考えているかかどうかだと思います。  中古でDPF-7002を探すか、修理してもらうか。 

個人的には、PCM1791Aも良いDACだと思います。 

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: TI バーブラウンの24bit以上のDACを比較してみる:

« 50万アクセス | トップページ | ブログのなまえ »

サイト内検索(new)

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31