Select Your Language

免責事項

  • 本サイトの情報の利用、内容、サービスによって、利用者にいかなる損害、被害が生じても、著者は一切の責任を負いません。ユーザーご自身の責任においてご利用いただきますようお願いいたします。

    本サイトで頒布している基板およびキットは、技術者、またはそれに準ずる電気的知識をお持ちの電子工作ファンの方のためのものです。一般のオーディオファンの方のためのものではありません。
    また、頒布基板およびキットは、いかなる条件でも動作を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。

    電子工作では、火傷、感電、火災などの可能性があります。十分に注意をして作業して下さい。

    営利目的のご使用は認めておりません。 記事の転載や、基板・キットの商用利用の方は、ご連絡ください。学生やサークルの学習目的でまとめてご購入する場合は特別価格でご提供させていただきます。
無料ブログはココログ

スポンサー

« MUSES72320電子ボリューム基板 再発注 | トップページ | アップサンプリングの方法(1) »

2013年10月12日 (土)

デジタル録音機の歴史

とある資料を探していて、全く別のものが出てきたので紹介しようと思います。

Pcm_rec

 

PCMレコーダの歴史です。

 

 

PCM(Pulse Code Modulation)方式が発明されたのは、なんと1937年のことだったようです。

LPレコードが発売されるのが1947年ですから、その10年前にPCMが発明されていたとには驚きます。 ただし、機器として実現に至ったのは発明されてから30年後です。
 
 
世界初のデジタル録音システムは1969年にNHK技研により開発されました。 サンプリング周波数は30kHz。 量子化は12bitで、1インチのVTRを使って記録するものでした。

周波数特性の高域限界は13kHz。 ダイナミックレンジが70dB程度だったようです。 この録音システムは試作機であって、実用化はもう少し先になります。
 
 

VTRを利用する初期のPCMレコーダ

1969年 NHK           ----    40kHz/12bit   試作機
1972年 日本コロンビア    DN-023R 47.25kHz/13bit  実用機
1977年 ティアック       PU-101   46.06kHz/12bit  試作機
1977年 NHK/日本コロンビア ----    47.25kHz/14bit  実用機
1977年 NHK/ソニー      ----    44.1kHz/16bit   実用機
1977年 ソニー      PCM-1     44.056kHz/13bit  民生機
1978年 ソニー      PCM-1600 44.1・44.056kHz/16bit 業務機
1980年 日本ビクター   BP-90   44.1・44.056kHz/16bit 実用機
 

Pcm1

 

その後、東芝、松下、シャープ、三洋、日立などなど各社各様のフォーマットで登場していくらしいです。 サンプリング周波数としては44.1kHzと44.056kHzが多いですが、この周波数はVTRに記録させるためにNTSC(アナログのTV信号)に合わせた周波数だったようです。VTRの水平同期周波数はなぜか2種類あって、そのどちらにでもあわせられるようになっていました。

 

 

CDのマスタリング作業としては、PCM-1600の後継機のPCM-1610、PCM-1630が事実上の標準機として活躍していったらしい。

 

 

この他にも、ほぼ同年代の1972年から1980年に、固定ヘッドを使ったマルチチャンネルのPCMレコーダも登場してきましたが、それはまた別の機会にしましょう。

 

当時は、日本のデジタル機器が世界で最も進んでいて、市場を独占していったようです。

 

 

 


« MUSES72320電子ボリューム基板 再発注 | トップページ | アップサンプリングの方法(1) »

DAコンバータ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: デジタル録音機の歴史:

« MUSES72320電子ボリューム基板 再発注 | トップページ | アップサンプリングの方法(1) »

サイト内検索(new)

2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31