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2013年9月11日 (水)

Ubuntu Studio と mpd でらくらくPCオーディオ(3) + AirPlay

昨日で終わりのように見せかけて、まだ続きがあります。

 

http://ad.impress.co.jp/special/intel1308/av/ こちらでNUCをつかってPCオーディオやっていますね。 さすが藤本健さん。  こちらはバリバリlinux道を突き進みます! 
もちろんNUCやBRIXも狙っていますよ。 

 

mpdをPCベースで実現するまでは、まあ普通ですね。 NASや外部PCのライブラリを利用せず、mpd内に楽曲を入れているのが今回のPCベースmpdの特徴かもしれません。

 

実はEthernetは多くの方が思っているより処理が重たいんですよね。 それに起動しておく機器が少ないというのも気分的に良いポイントかもしれません。 

 

Airplay00

 

さてさて
  ココでは更に AirPlayにも同時に対応 させます。

 

  mpd内の楽曲を鳴らすもヨシ。

 

  iphone、ipad内の楽曲やビデオの音声を鳴らすもヨシ。

 

どんだけApple好きなの と言われてしまいそうですが、私はipod touch 1台しか所有していません。

 

 

 

結果から申し上げますと、同時にというのは少し語弊があります。

先にALSAデバイスを奪った方の音が鳴ります。 一旦再生を停止すると、次に再生したソフトウェアがALSA出力を奪えるようになります。 いわゆるセマフォによる排他処理です。 実用上これで問題ないと思います。 というより、ビットパーフェクトを求めるなら、この排他処理の方が望ましいのではないでしょうか。

 


 

ShairPortをインストールする

 

ShairPortはPerlスクリプトで記述されたAirPlay互換サーバです。

AirPlayは、iphoneなどのiOSやPC/MAC上のiTunesで再生した音をALAC(ロスレスデータ)

で転送して、スピーカーを鳴らすというシステムです。 可逆圧縮データのため、同じく電波で飛ばすBluetoothと比較して音質に優れています。

 

ShairPortでは、色々とややこしいことをやっているらしいのですが、詳しく説明できるほど知りません。 ただし、ある程度のCPUパワーが必要なようです。

ここでは、ubuntu studio 12.04へインストールしたときに、webで調べた一般的な方法では一発で動かなかったので、備忘録として手順を載せておきたいと思います。

 


 
昨日に続いての作業です。 mpdサーバーへtelnetでログインします。  
 
もろもろインストール

$ sudo apt-get install build-essential libssl-dev libcrypt-openssl-rsa-perl libao-dev libio-socket-inet6-perl libwww-perl avahi-utils pkg-config

 

cpanの設定
$ sudo -H cpan -i Net::SDP

 

gitでShairPortをダウンロード

$ mkdir git

$ cd git

$ git clone https://github.com/albertz/shairport.git

 

makeと実行
$ cd shairport/
$ make
$ ./shairport.pl --ao_deviceid=1 -a air-test

 

 
音声の出力先は、昨日調べた方法(cat /proc/asound/cards)で、番号を指定します。
   
この状態で、iTunesに三角マークのairplayアイコンに 上記 air-test が現われて いれば成功です。
 
「コントロール+C」 で一旦ShairPortを止めます。
 

 

ShairPortを自動で起動するようにする

$ sudo cp /home/ユーザー名/git/shairport/shairport.init.sample /etc/init.d/shairport

$ sudo vi /etc/init.d/shairport
 

 

 

NAME=ShairPort

 DAEMON="/home/ユーザー名/git/shairport/shairport.pl"

 DAEMON_ARGS="-w $PIDFILE -a $NAME --ao_deviceid=1"
 

 

NAMEは好きな名前を入れてください。 また音声の出力先も番号で指定します。
ユーザー名は、telnetログインしているユーザー名です。 すでにフォルダがあるはずです。

 
 
サービスの起動確認
$ sudo /etc/init.d/shairport start

 

 
これで、airplayが正常に起動することを確認します。 iTunesから見えていればOK。

サービスが自動で起動するように設定

 

現在のRUNLEVELの調査
$ runlevel

N 2

 

 

この数字の /etc/rcX.d/ へ シンボリックリンクを作成  以下は「2」の場合です。
$ cd /etc/rc2.d
$ sudo ln -s /etc/init.d/shairport S99shairport

 

こんな感じですね。

 

サーバーPCを再起動してみましょう
$ sudo reboot

 

どうでしょうか。 airplayできていれば、一旦再生を止めて、10秒くらい待ってから mpdの方も正常に音が出ることを確認します。

どちらからも音が出せれば、終了です。


 

ちょっと長かったですが、これで、のんびり音楽を楽しむだけですね。

airplay は iphone でyoutubeとか動画を見るときにも スピーカーから音が出せるようになりますので便利です。 若干、音がずれるようですが、ご愛嬌ということで許してあげてください。

 

これで、airplay対応のネットワークプレーヤや、AVアンプなどを購入しなくても済みます。mpdでは、インターネットラジオやradikoも聞けるらしいです。 今回の場合はこのPCにsambaも入れたので、mpd+airplay PC自体がNASの役目も果たします。

 

スキルのある方は、カーネルをRTにするとか、余計なドライバなどを削ぎ落としてもう少し軽量なlinuxにしてみるとか、色々楽しめるのではないでしょうか。

 

今回は、お古のpentium4 3.0GHz PCで実験しましたが、お金があれば NUCやBRIXなどの超小型PCで作るのがよいでしょう。  高音質で使い勝手もよいPCオーディオ、 高機能ネットワークプレーヤが構築できます。

 

いかがでしょうか。

 






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コメント

こうやってホームネットワークがどんどん進化していくんですよね。

私の場合、NASがホームサーバーになっていて録画や写真、音源ソースを一元管理しています。
そこから家の中にあるいくつかのプレイヤーからアクセスしています。

そうなると、LANに繋がったストレージの意味合いがでてきます。


しかし、Wifiは不安定で困りますね。
なので、今はPLCを導入しています。

mr_osaminさん こんばんは。

NASは持っていないんですよね。 会社で使っていましたが、3台ものNASが2年から3年くらいで
壊れてイタイ目にあったので、電源入れっぱなしのHDDをあまり信用できなくなりました。
ひどいのは、ミラーリングされているHDDが2台とも週末に壊れたことです。
HDDを取り出すと、サムスンので、なんとなく納得しました(笑

PLCとは、マニアックなネットワークですね。 あれって電源にノイズが乗ってアナログTV画面に
シマが出るとか、アマチュア無線が聞こえなくなるとか。。。 すごい反対派がいましたよね。

WiFIは、2.4Gは、混雑しているってよく聞きます。 わたしの所ではあまり影響はないようですが、
マンションとか、都会では厳しいんでしょうか。  

たかじんさん

民生品のドライブはIDCなどで使われる高信頼性のドライブと違い、
バルク品と思った方が良いです。
なので、使い方にもよりますが、2,3年で入れ替えたほうが良いと思います。

PLCは昔と比べて、ノイズフィルターや通信規格の進歩によって安定性とスループットが改善されています。
いよいよ実用段階に入ってきましたね。
最近では、PLCモデムにWifiが搭載されたモデルも出ていて、
宅内の部屋同士はPLCで、各部屋内はwifiでという構成が一般化すると思います。

今後、IP家電が普及すると家電がそれぞれIPアドレスを持つようになるので、
PLCモデム内蔵コンセントに炊飯器のケーブルを挿すというような世界が来るかもしれませんね。

PLCも進化していたんですね。 WiFiの進化具合が半端無くて忘れていました。 
802.11 a b に始まって、 g n acときてますからね~  無線で 6.9Gbpsってありえない理論値。
有線のギガbitイーサだって実効速度が300Mbpsを超えるくらいがいいところなので、そんな速度はいらない
と思うのですが、予想を遥かに上回る進化具合ですよね。

コンセントに挿しただけでネットに繋がるのは便利ですね。 いろんな物がPLC内蔵になると
そういう世界になるかもしれませんね。

上で使ったPCのHDDは、保証年月日が平成14年って書いてあるので、
もう10年前のHDDでした。 2年前までは現役だったので、結構タフなのかもしれません。

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