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2013年8月 6日 (火)

DigiFi No.10 USBヘッドホンアンプの改造(2)

前回は、ホワイトノイズ低減をしました。 

そのおかげで、ノイズを気にせずに聴けるようになったのですが、セラミックコンデンサのあの嫌な響きがよく聴こえるようになってしまったので、今日は、そのあたりを改善する方法を紹介できたらと思います。

まずは、影響の大きそうな部分から手をつけます。

 

Digifi10_01

 

写真では少し分かりにくいかもしれませんが、出力のカップリングコンデンサにパラっているセラミックコンデンサを外します。 

 

C57とC58ですかね。

この状態で音を聴いています。 
ソフトウェアはfoober2000+WASAPIです。

残念ながら、セラコン臭さは殆ど変わりませんでした。 これは、ダメですね。

 次   いきましょう!

Digifi10_02

LPFのオペアンプのフィードバックループに入っているコンデンサの交換です。
部品番号はC37、C38です。 NFBの抵抗やコンデンサは、音質への影響が大きいですから、まず、これを交換するべきでした。 

 

周りに電解コンデンサが囲むように立っているので、遠慮していたのです。 清く諦めて交換することにしました。

容量はチップコンデンサだと概観からは分からないのですが、このDACの特性とNFBの抵抗値(10k)から恐らく390~560pFだろうと推測し、470pFのフィルムコンデンサを買ってきました。 フィルム系でしたら何でも良いです。 

セラミックコンデンサよりはマシなはずです。

さてさて、音の方はといいますと、殆どセラコン臭は払拭されました。
聴いていて心地よいです。  1箇所でここまで影響があるとは・・・ 

 

さて、次です(笑

音は、まずまずなのですが、気になっていたポイントがあります。
USBの5V電源から昇圧しているDC-DCコンバータです。

この電源上昇回路が東和電子の特徴でもあるのですが、どうも、容量が小さいように思います。 DC-DC直下は、基板の真ん中に立っている巨大な6800uFではありません。 その右手前に見えるC6がそうです。容量は47uF。

ただ、安易に大きくするわけには行きません。 DC-DCのFETなり、TRの許容電流を超えてしまう可能性もありますし、USBのBUSパワーの電流値をオーバーしてPC側に負担をかけてしまうことが考えられるからです。

 

ということで、C6には、裏面にフィルムコンデンサをパラって、高域のESR改善をしてみました。 容量は適当に。 0.1~0.47uFあたり。 付けたのは手持ちの0.27uF。

 

Digifi10_03

 

ついでに、6800uFの方にもパラっています。

ここまでの改造での音の印象は、少し滑らかさが増してより聴きやすさが増したような感じです。  ただ、滑らかで刺激が減ってきたおかげか、もう少しパンチが欲しくなってきました。

上の写真ですでに写っていますが、ヘッドホン出力の抵抗を元の220Ω2パラで110Ωとなっている部分に更に、基板うらへと抵抗をパラってみました。

抵抗は金属皮膜抵抗。 抵抗値は100~22Ω程度ですかね。

お好みで選んでください。

 

抵抗値が低いと、音源までの距離感が近くなり、力のある音になります。ベースやドラムの押し出しの強さがでてきて、好みの音になってきました。わずかにホワイトノイズも聴こえてきましたが、47Ωをパラったところで、Digifi No.10の改造を終了したいと思います。 

 

大げさな改造をせず、音に影響が大きい部分のみの簡単な改造ですが、当初の印象から随分と変わったように思います。

最後の出力抵抗のチューニングは、完全に好みの問題だと思うので改造したい人は、いくつかの抵抗値で、ご自身のヘッドホンとよく聴く音楽にあわせて選ぶのが良いと思います。

出力カップリングコンデンサも同様ですね。 お好みで選ぶと良いと思います。

 

初挑戦しましたがwindows7のWASAPI出力は、意外と侮れない音の表現力ですね。

気のせいかASIO4ALLドライバのASIO出力より、良いような気がします。

 

 

※ ヘッドホン出力の抵抗値を下げると、ポップスノイズが大きくなりますので注意が必要です。

 



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コメント

 たかじん式料理法が、次々と繰り出されていますね。

>セラコン臭

あの独特の音は、この部品が問題だったわけですか。
どうりで、アンプを自作する方はセラミックコンデンサを
敬遠するはずです。


>DC-DCコンバータ

やはり。ここも平滑不足だったわけですね。

まるはさん こんにちは。

セラコン臭と表現しましたが、別ににおう訳ではありません(笑
一聴すると、爽やかで抜けが良いようにも聞こえるのですが、何か高域に
気になる音がつきまとうような感じです。
長時間聞くと、聴き疲れしてしまうような雰囲気です。

他の箇所にもセラコンがあるので、それらも交換することで、もっと良くなる
可能性はありますが、もっとも効果的な場所としてNFBプール内のコンデンサ
だけを交換しました。

DC-DCの方は、ESR重視ですね。 本来は低ESRのアルミ電解コンデンサへ
交換するほうが良いと思います。 基板にはセラコンがパラっていますが、DCがかかると
容量が減ってしまうので、効果は少ないと考えてフィルムを追加したのです。

>セラコン臭と表現しましたが、別ににおう訳ではありません(笑

セラコンがみるみる色が変わってきて、匂っているわけではないですし。(笑)
(流石に、セラコンを過電圧で爆発させた経験はありません)


>何か高域に
>気になる音がつきまとうような感じです

その音です。後で耳の奥がツーンといった感じになるので嫌いです。


>DC-DCの方は、ESR重視ですね

てっきり、DC-DCの方に大きな問題を抱えていると思っていたのですが
思うほどではなかったので、一安心です。

セラコンって耐圧を超えると爆発するのかなぁ・・・ やったことありません。
 
>その音です。後で耳の奥がツーンといった感じになるので嫌いです。
ヘッドホンの種類によっては、全然感じないものもあるようです。 私の持っている
低音重視のカナルタイプでは割と耐えられます。 
大きなヘッドホンではNGでした。

DC-DCは、その動作からどうしてもノイズが発生するのですが、できるだけ
小範囲のうちにパルス性ノイズを低ESRコンデンサで低減しておきたいです。
実際に、音にも影響がでていたようで、ボーカルものに透明度が増したように
感じました。 20kHzを大きく上回る周波数なので聞こえないハズなのですが
なぜか違いを感じることがあるようです。 この辺は謎ですね。

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