ソフトウェア整流
ふと思ったのですが、音質に影響が出にくい整流回路をと設計していたのですが、
ここ2週間ほどソフトウェアを作っていたら、こんな事を思いついちゃいました。

ハードウェアで整流せず、そのまま2.5Vほどオフセットさせてマイコンに取り込んでしまう。
そして、この図のように両波整流をソフトウェアで行なう。
PICマイコンのADCは10bitですが、思っていたより ちゃんとした値が取得出来ているんです。
分解能は、1024段階。 つまり、フルレンジで60dB。 これが半分になったとしても
54dBのレンジがあることになります。 VUメータが32dB表示ですので、ある程度は
余裕があることがわかっています。
これは試してみるしかないですね。
回路も単純になりますし、信号の整流動作でダイオードに流れる電流の変化で電源にノイズを
散らすこともなくなります。
それに、整流動作は演算で行なうため両波整流、かつ、理想ダイオード特性となります。
それに、整流動作は演算で行なうため両波整流、かつ、理想ダイオード特性となります。
片波整流を2kHzサンプリングで取得していましたが、両波整流なので理論的には半分の
サンプリングで同等のピークを捕まえられる。これはむしろCPU負荷が軽くなるかもしれません。
整流回路が持つ周波数特性の影響もなくなります。
いやぁ、ソフトウェアって偉大だなぁ(笑
というか、なぜ今まで気が付かなかったのだろう・・・ 頭が硬いんですね。私は。
すでに、ハードウェアの整流回路でも、音への影響がわからない程度になっていることを
確認済みですが、私より耳のいい人も沢山いますし、何よりも回路を単純化できる
メリットは大きいです。 基板を作るときには、回路で考えうることを全てやっておく
というのが、私の経験上の鉄則です。
基板の整流回路を改造して実験する必要があるので、結果報告は、また後日ということで。
すでに、ハードウェアの整流回路でも、音への影響がわからない程度になっていることを
確認済みですが、私より耳のいい人も沢山いますし、何よりも回路を単純化できる
メリットは大きいです。 基板を作るときには、回路で考えうることを全てやっておく
というのが、私の経験上の鉄則です。
基板の整流回路を改造して実験する必要があるので、結果報告は、また後日ということで。
« MUSES72320で実験したこと(2) | トップページ | ソフトウェア整流の結果 »
「電子回路」カテゴリの記事
- アキュフェーズ ANCC 歪打消し回路シミュレーション(2)(2024.09.25)
- アキュフェーズ ANCC 歪打消し回路シミュレーション(2024.09.23)
- トラ技10月号に載っていたONKYOの特許を調べてみました(2024.09.14)
- innocent Key さんがエミッタ抵抗レスバッファの検討をされていました。(2024.07.05)
- あのアンプの入力部について(2024.01.20)
「マイコン」カテゴリの記事
- PICkit 3のProgrammer-To-Goを試す(2019.01.26)
- PICマイコンの開発環境 × Windows 8.1 は動作しないらしい(2014.07.21)
- IrBerryDACのPICプログラムソース公開(2014.03.13)
- MPLAB X IDE 手ごわい(2014.03.09)
- AppleRemoteの送信コードの謎(2013.11.27)
「電子ボリューム」カテゴリの記事
- MUSES72323 Balanceボリュームの表示機追加について(2022.12.24)
- MUSES72323 バランスボリュームもうじき頒布開始(2022.11.26)
- MUSES72323バランスボリューム基板 進捗(3)(2022.05.14)
- MUSES72323バランスボリューム基板 進捗(2)(2022.05.08)
- MN型ボリュームとは(2022.05.03)
コメント