VUメータとは
VUメータについてちょっと調べてみました。
現在もプロオーディオ機器用に製造されています。
VUメータは、オーディオ機器や放送機器などの音量を示すメータです。 この音量という言葉の意味が、若干難しいです。
デジタル録音機が最大レベル(0dB)を超える信号は記録できない(クリップしてしまう)ために気を使って監視しなければならないのはピークレベルで、瞬間的なピークも逃さず表示するピークレベルメータを使用します。
一方、放送局が音声を放送するときや、CD、DVD、BDなどのメディア媒体へ記録するときは、ピークレベルの他に、平均的な音量感を把握してある程度揃えておく必要があり、その音量を示すのがVUメータの役割です。
曲ごとに感じる音量が違っていたり、TVのチャンネルを変えたら音量がちがっているとユーザに不快感を与えるためです。
詳しくは、WikiのVUメータを読んで頂くとして、私が注目したのはVUメータとしては整流器(ダイオード)が内蔵されているのが正式なものらしいという点です。
これはなかなか興味深いです。
なぜ ダイオード内蔵に注目したのかと言いますと
昔の針式テスターでAC電圧が1V以下を計れないのと似ているからです。
この整流回路内蔵がネックとなりVUメータも小さい音量は測れず、+4dBmを0VUとして+3から-20VUまでの狭い指示範囲となっています。 まあ、放送する音量を把握するという意味では不都合はまったくありません。 しかしながら、もっと小さい音量でも針には動いてほしい・・・
近年では、放送の音量をVU基準ではなく、より人が感じる音量感へと近づけたラウドネスメータ(LU基準)を使用するようになっています。
VUメータは、瞬間的なピークを無視し平均的な音量を表示するようになっていますが、感度帯域は30Hzから20kHzフラットとなっています。 それに対してラウドネスメータは、人が感じるラウドネスカーブを考慮して音量感を指示するようになりました。 確か、地上デジタル放送では昨年(2012年)の10月くらいからラウドネスメータによる音量基準に切り替えたとか
ニュースになっていましたね。
もう少し詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。
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