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2013年5月 8日 (水)

電子ボリューム考察(2)

大分時間があいてしまいましたが電子ボリューム考察(1) の続きです。

ざっと調べたところ、オーディオ用電子ボリュームICはこんな感じでしょうか。
低価格なラジカセ用やカーステ用は調べていません。
 
 
   Wolfson  WM8816   ・・・・  生産中止
   Micro Analog Systems  MAS6116  現行品  WM8816 互換
   Cirrus Logic  CS3310  現行品?
   TI   PGA2310 ・・・ 現行品?
   TI   PGA2311    現行品
   JRC   MUSES72320  現行品
 
 
大別すると、オペアンプ内蔵タイプと、オペアンプ外付けタイプがあります。
 
Mas6116

これは、WM8816 と MAS6116 のブロック図です。 オペアンプが外付けとなっています。
MAS6116はマランツのPM-11S3などに採用されているので知っている人が多いと思いますが、デジキーなどで扱いがなく、入手は難しいようです。 
 

Pga2310

こちらはPGA2310  PGA2311 のブロック図です。 オペアンプが内蔵されているのが分ります。
RSコンポーネンツで1000円以下で販売していることもあり、入手しやすいです。
シーラスロジック(元クリスタルセミコンダクタ)のCS3310 も殆ど同じ構成のようで、こちらはジェフローランドのアンプに採用されていたことで有名です。 

 
 
最後に、MUSES72320ですが、これはオペアンプが外付けとなっています。 しかし、AS6116等と違ってオペアンプ動作が反転ではありません。
 
回路的にはPGA231xのオペアンプを外付けにした構成となっていて、使いやすいと思います。
 
Muses
 
なかなか興味深いですね。
 
電子ボリュームとしてはオペアンプ内蔵の方がお手軽ではありますが、全てをディスクリートで構成しているアンプへと安易に使ってしまうのは、なんだかポリシーに反しているようにも思えてきます。
 
みなさんはどう考えますでしょうか。
 
 

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コメント

たかじんさん、こんばんは。 20万アクセスおめでとうございます!

拙作の電子ボリュームでは、LM1972を使用しておりますが、データシートではJFET入力のオペアンプを外付けすることが推奨されています。ですが、私もほぼディスクリートのアンプの入力にオペアンプを使用したくないと思い、電子ボリュームの出力にJFETのソースフォロアプッシュプルをバッファとして用意しました。

しかし、アンプの入力までの距離が10cmぐらいなのと、アンプ入力インピーダンスを十分に高くしてありましたので、実際にはバッファは不要のようで、結局取ってしまって、直結状態となりました。バッファをとってしまったので、低域のNFが悪化してるはずですが、聴感上は問題なさそう、というか、若干さわやかな感じでいいんじゃないかなと。

ただし、バイアス電流がもれていますので、ボリュームをまわしたときに、僅かですがクリック音が出るようになってしまいました。

ちなみに、「ほぼ」ディスクリートなのは、DC安定度が悪いので、DCサーボに高精度オペアンプを使っちゃったのでw

i6502 さん こんにちは

LM1972は見落としていました。 データシートを見ると、なかなか使いやすそうですね。 しかも秋月で1個300円
という値段も惹かれます。

おっしゃるとおり電子ボリュームではない抵抗体のボリューム/アッテネーターのときには、信号を分圧してインピーダンスが
上がった部分を10cmくらい引き回すのは普通ですし、それによってS/Nが悪いとはあまり感じません。
ですので、信号経路を極力シンプルにすると、バッファーなしで、そのままアンプ入力へ入れてしまうというの
は結構良いのではないかと思います。

また、アンプ側ゲインも固定で良いのなら、フィードバック側抵抗はIC内の抵抗をつかわず通常の金属皮膜抵抗や
その他オーディオ用抵抗を使うほうが音が良さそうでもありそうです。 フィードバック抵抗は、けっこう音質に影響しますからね。

そういう感じでMUSES72320の内部構成は良さそうだなと考えています。 
2500円の価値があるかどうかは、実際に使ってみないと分かりませんが、東京高音などの高音質と
言われているボリューム・アッテネーターは、5000円から数万円することを考えるとコストメリットもあるようにも思います。

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