廃業してしまうかもしれない
先日、ツイッターで廃業するかもしれない。 と発言した作家さんがいました。
私は、殆ど本(小説など)を読まないのですが、そんな中、読んだことがある数少ない作家さんのひとりでした。
橋本紡(つむぐ)さん。 おそらく私と同年代の方です。
彼は、エンタメ小説は数年前に終わったと書いていました。 執筆だけでサラリーマンなみの生活を送るのは、もう不可能なのかも と。
まずエンタメ小説ってなんだ。 というところから私の疑問は始まったのですが、調べてみると文字通り、娯楽小説。 純文学ではなく、人々を楽しませる読み物。
その違いも明確には分らないような私ですが、とりあえず北海道の実家に行く途中で書店に寄り飛行機の中でも読もうかと橋本さんの本を買おうとしました。
ところが、売っていないのです。 映画化決定とか、TVドラマ放映中というような本は沢山積んであるのですが、それ以外は、名高い作家さんのものばかり・・・ 書店に売っていなければ手にとって読む機会が減るのは当然。
その後、実家の田舎町の本屋でも探してみたものの、1冊も橋本さんの本を見かけることはありませんでした。
やっと事の重大さに気がつきました。
そういうことか。
書店も本を置くスペースには限りがあるので、売れない本は置かない。 注文されれば取り寄せる。
そんな感じでしょう。 おそらく。
そもそも、私が読んだことのある橋本さんの本は「半分の月がのぼる空」という、いわばミーハー路線な本だったのですが、それでも、感動したし、面白かった。 いつまでも余韻が続くというか、応援し続けたくなるような、心に残る作品だと思います。 TVドラマ化、TVアニメ化、映画化。
されるだけの事はある。 と思います。 読み返えしてみたかったのですが、私はこの手の本は読みおわったら図書館へと授けてきてしまうので、もう、1冊も手元にありません。
上の写真は、こちらに帰ってきて 大きな書店でようやく見つけた2冊。
九つの、物語 は読み終わりました。 やっぱり、いい。 橋本さんの書く本は読み終えた後、なんだか穏やかであたたかい気持ちになれます。
先日、「彩乃ちゃんのお告げ」という本が小学校の全国一斉テストに使われたらしいです。
橋本さんの小説はライトノベルから始まったのかもしれ
ませんが、文学・文芸作品として認められているとも考えられます。 私立中学や高校入試にも度々彼の作品が使われるらしいです。
橋本さんには廃業しないで欲しいな と、勝手ながら思います。
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