Select Your Language

免責事項

  • 本サイトの情報の利用、内容、サービスによって、利用者にいかなる損害、被害が生じても、著者は一切の責任を負いません。ユーザーご自身の責任においてご利用いただきますようお願いいたします。

    本サイトで頒布している基板およびキットは、技術者、またはそれに準ずる電気的知識をお持ちの電子工作ファンの方のためのものです。一般のオーディオファンの方のためのものではありません。
    また、頒布基板およびキットは、いかなる条件でも動作を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。

    電子工作では、火傷、感電、火災などの可能性があります。十分に注意をして作業して下さい。

    営利目的のご使用は認めておりません。 記事の転載や、基板・キットの商用利用の方は、ご連絡ください。学生やサークルの学習目的でまとめてご購入する場合は特別価格でご提供させていただきます。
無料ブログはココログ

スポンサー

« 電子ボリューム実験基板 進捗 10% | トップページ | 本日 地デジ スカイツリーへ完全移行 »

2013年5月30日 (木)

サンプリング定理とは

マイコンでADCを動かしているので、ちょっとだけ説明しようと思います。
 

ADCとはAnalog to Digital Converterの略で、アナログをデジタルに変換するものです。

コテコテの日本語にすると標本化といいます。
 
 

詳細は、アナログ-デジタル変換回路 と 標本化定理 あたりを読んで頂くとして、
 
Ad_conversion

現在、実験中のマイコンのADCはタイマー割り込みを使って250us間隔で読み込んでいます。

 

サンプリング周波数としては4kHzです。 ところが、PICマイコンのADCは1つしかないため、毎回取り込むポートをチェンジして値を取り込みます。 まあPICマイコンが特別な訳ではなく、一般的なマイコンはみなADC自体は1つしかありません。 

 

それをいくつのポートに切替できるかで、ADのチャンネル数が8chとか10chとかって
謳っているだけなのです。
 
さてさて、こうしてADCをLとRでシェアしているので実質的なサンプリング周波数は2kHzとなります。
ここで、サンプリング定理に基づきますと、

 

    信号の周波数はサンプリング周波数の半分

 

つまり1kHzまでとなります。

 

では、本当に1kHzまでしか取り込めず、それ以上の周波数は見えていないのでしょうか。

実は、そんなことはないんです。 ADC自体は電圧値があれば、その瞬間の電圧を捉えることができます。 周波数という概念は存在しません。

 
 

    では、サンプリング定理って何?  と思うかもしれません。

とても大雑把にいうと、

  AD変換した信号をDACでアナログ信号に戻すときにちゃんと戻せる周波数の上限なのです。  
 
サンプリング定理より高い周波数の信号がADCに取り込まれた場合、DACでアナログへ戻す時に折り返し歪(折り返しノイズ)となって、別の周波数へと変換されてしまいます。
 
ということで、サンプリング周波数の半分以上の周波数成分は取り込めないのではなく、取り込んではいけないのです。 

 

今回マイコンのADCで取り込むのは、周波数に関係なく単に電圧値(ピーク値)なのでADCの前段に帯域制限のフィルタなどはなくても問題ありません。

 

正確には、高い周波数のピークを逃してしまうケースがありますが、まあ、なんちゃってVUメーターなのでおおめに見てやって下さい。 そもそも整流回路で整流できる周波数にも上限があるので、細かいことは気にしちゃいけないです。

それよりも、メーターの動きなど、見た目の感覚を重視します(笑

 

(※)ハードウェア側では音質面を十分考慮しています。

(※2)Wikipediaの説明はちょっと難解ですね。  いや、百科事典としては正しいのかもしれないけど、概要を用意してもう少し分かりやすく表現する方法はないのだろうか。 

 

« 電子ボリューム実験基板 進捗 10% | トップページ | 本日 地デジ スカイツリーへ完全移行 »

電子回路」カテゴリの記事

マイコン」カテゴリの記事

電子ボリューム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サンプリング定理とは:

« 電子ボリューム実験基板 進捗 10% | トップページ | 本日 地デジ スカイツリーへ完全移行 »

サイト内検索(new)

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30