ソニー仕様 門外不出 の特製ハンダとは
使うハンダくらいで音が変わるかよ! と思う人は読まないほうがいいかもしれません。
「ソニー仕様、門外不出」の特製ハンダ「M700ES-FPS」
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1211/27/news131_3.html
http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/20121127_575493.html
写真を見ると千住金属さんのハンダのようです。
「2003年にハンダの非鉛化が進められ、AV機器の音質は急に落ちたことを知られていますが、
われわれは自社で“高音質ハンダ”を開発しました。・・・
と、なかなか正直に述べられていますが、私もPBフリーハンダはちょっと厳しい感じかなっと思っていました。 音にトゲが乗るというか滑らかさが減るように思います。
面白いのは、現在のPBフリーハンダで濡れ性が良好でよく使われている「錫-銀-銅」のものではなく、ソニーは 「錫-銅」 の銀なしハンダを選択されたことです。
一般に、銀入りだと濡れ性がよく、溶ける温度が低くなるため(従来のハンダに近い) ハンダ不良が起きにくく、クラックの発生も少ないということで、使いやすいのですが、銀が入っているために価格が高いのがネックとなっています。
ソニーの担当者の試聴の結果「錫-銀-銅」より音が良かったためと思います。
流石に 「銀入りはコストが高いから」 と これを選んだ訳ではないと信じています。
秋葉原などで、高音質ハンダとして銀入りハンダが販売されていますがその結果と真逆というのが面白いです。
http://www.oyaide.com/catalog/latest_news.php/news_id/64
オヤイデ電気では、色々取り揃えているようです。
http://www.senju-m.co.jp/download/pdf/SMIC-EcoSolder-J.pdf
こちらに千住金属のハンダのカタログがあるのですが、M20「錫-銅」の溶融温度が229度と「錫-銀-銅」に比べて10度ほど高いのが少し気になります。 ちなみに従来の共晶ハンダの溶融温度は約183度です。
ここでひとつ思うことは、手作業でハンダ付けするなら、ハンダの種類は音で選ぶより、付けやすさで選んだほうが失敗が少なくて良いんじゃないかってことです。
溶融温度が高いと、なかなか溶けにくく、一見ついたようにみえて完全にはついていなく接触抵抗が発生したり、導通していないことがあります。 従来ハンダに対して40度も高いというのは、かなり違いがあります。
大っぴらには言いにくいのですが、従来の共晶ハンダが音も良く付けやすい。です(笑
その代わり、換気をちゃんとして、ハンダを触った手はちゃんと洗うことにしましょう。
まあ、昔から電子工作を趣味として、たまにハンダ付けするくらいの人が鉛中毒で・・・
という話は耳にしたことはありませんから、過敏になる必要はないとは思います。
釣りのおもりに鉛を使っていた時代が長かったと思うのですが、そちらの方が素手で純度の高い鉛に触っていて、さらにその手で弁当を食べたり、魚をさばいたりと今から思えば沢山の鉛が体内に入っていたようにも思います。
基板の廃棄だけは気をつけなければなりません。 例えば自動車用バッテリーの不法投棄1個分の鉛は、 基板にすると、何万枚、何十万枚という数量に相当すると思うのでまあ、氷山の一角にも満たない規模だとは思いますが・・・
これからの時代、環境に配慮することも、また趣味として大切なことかもしれません。
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>ここでひとつ思うことは、手作業でハンダ付けするなら、ハンダの種類は音で選ぶより、
>付けやすさで選んだほうが失敗が少なくて良いんじゃないかってことです。
これは私も同感です。
アルミットとかSS-47とか使ってましたが、最近、面実装チップの細かさからあの太さでは、ハンダしづらく思います。
私は、ラジオデパート1階入り口の1コイン半田0.3mm(1m~2mくらい:100円)、日米商事の0.5mm半田等を使い分けで、使いやすくて好きです。
私の駄耳では、銀入りは、音が良いんだ.... プラシボ効果満載(プラシボ効果は大切です)なので、自分に言い聞かせて使ってます(笑)
クラックや芋半田よりは、よく言われる、部品リードに富士山のごとく付く半田のほうが良いと思っています。
時々の、こんなコラム的な話題は好きなので、これからも、楽しい話題、お願いします。
投稿: ttime | 2013年5月26日 (日) 00時44分
ttimeさんこんばんは。
私は0.8mmのものを使っています。 家でチップ抵抗などをつける事はないですからね。
コテの太さも標準のものですが、そのほうが使いやすいように思いいます。 会社で先の細いコテが
ありましたが、熱が伝わりにくく、かえって付けにくいです。
細いハンダ線はピッチの狭いICで使いやすいので100円で購入できるならいいですね。
色々と情報ありがとうございます。
ハンダ付けは意外と奥が深いようで、さっと付けたからと言って良いわけではないらしいです。
フラックス成分が沢山残っていると、経年劣化で部品やパターンを傷めるらしいので、フラックスが飛ぶ
程度にコテを当てっぱなしにするのが最良とのこと。
でも部品は熱をかけ過ぎると良くないです。 その辺りのバランスが難しいです。
コツとしては、コレ先クリーニングはしっかりと。 です。 ハンダを付ける度にクリーニングするのが極意ですかね。
こんなコラムしか書けませんが、今後ともよろしくお願いします。
投稿: たかじん | 2013年5月26日 (日) 21時53分
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投稿: スーパーコピー | 2019年4月12日 (金) 07時13分
ブランド品の偽物を売るのは違法かもしれませんよ。
投稿: たかじん | 2019年4月13日 (土) 18時34分