20万アクセス
昨年の5月の終わり頃からはじめた、このブログですが、1年未満で20万アクセスを突破しています。
みなさんありがとうございます。
なんと言いましょうか、このようなマイナーでディープなオーディオ回路設計コラムを書いてきて、はたして何人の方がアンプを設計できるようになるのか。 知る由もありませんが、私自身も学生の頃、オーディオに興味があっても雑誌を読む程度で、回路にも色々な名称があるんだな。 という知識だけ増えて、結局、何かのアンプが作れた訳ではありませんでした。
こうしたコラムで、オカルトではないオーディオ回路・アナログ回路として、少しでも知識が得られれば幸いです。
趣味としての電子工作は今も昔も変わらず、極わずかな人々がひっそりと楽しんでいるわけですが、その中でも音の出る機器は、なかなか面白いものだと私は思います。
単に音がでるだけでも楽しいのですが、メーカー製アンプにも勝るくらいの音質を得ることも
不可能ではありません。 不幸なのか幸いなのか、iPodを始めとする多くのポータブル機器のヘッドホン出力はCMOSプロセスを使ったオペアンプ等で構成されているため、ドライブ能力がいまひとつです。 そのため1段ほどアンプを追加してヘッドホンを強力に駆動してあげることで音質の向上が望めます。
自分が作ったもので音楽を心ゆくまで愉しむ至福の時間。
ゆっくりとコーヒーでも飲みながらでもいいし、本を読みながらでもよい。
たまには世間の時間の流れに逆行しましょう。
電子工作としての楽しさを求めるのか、絶対的な高音質を追い求めるのかで、考え方が多少ことなってくるとは思いますが、最初の一歩を踏み出すことが大切なのかもしれません。
※フルディスクリートHPA基板の頒布 と 製作例集&勝手リンク のページを更新しております。
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こんにちは
2月に頒布していただいた基板でようやくヘッドホンアンプが完成しました。 ゴールデンウイーク中の完成を
目指していたので、どうにか目標達成です。
907版をつくりました。 今までに聞いたことのない世界で本当にびっくりしています。
どのバージョンで作るか悩んだりして製作過程も楽しいのですが、このアンプで聞く音楽は本当に楽しいです。
古い録音のジャズ、デュークエリントンやグレンミラーなどをよく聞くのですが、録音がやや劣るような
ものも、とても色鮮やかに聞けるのが最高です。 今まで市販のヘッドホンアンプを使ってきたのですが、たかじん
さんのアンプは正直5万10万円クラスの音ではないように感じています。
また、設計者自身による回路の解説付きというのは、本当にうれしい限りです。 完成したときの満足感
だけではなく、回路について詳しくなった気分になれるのもいいです。
このヘッドホンアンプ、ジャズ仲間にも勧めたいと思います。
ありがとうございました。
投稿: TEN686 | 2013年5月 6日 (月) 15時04分
TEN686さん こんばんは
完成おめでとうございます。 907バージョンは、厳密なトランジスタの選別が必要になってしまいますが、
私の中でも特別な一品です。
市販のヘッドホンアンプはオーディオテクニカやラックスなどを店頭で聞いたくらいですが、
確かに、すこぶる感動的と感じた事はありませんね。 店頭ではついつい色々なヘッドホンを試聴して
しまうので、ヘッドホン本体の違いに比べるとアンプの違いはさほど多く感じないためかもしれませんが。
録音ソースは、私があまり良質録音ではないものも聴いてチューニングしているので、そういう
古い録音のものも聴きやすくなっているのかもしれませんね。
良質録音ソースだけが良く聴こえるというアンプもありますが、それだと使いにくいというのが私の考えです。
TEN686さんの好みにあったようでよかったです。
今後、1~2週間ほどのエージングで、少し音が変化していくと思います。 好みの音調へと定数を変更
するときは、ある程度エージングが進んでから行なうのがお薦めです。
投稿: たかじん | 2013年5月 6日 (月) 21時58分